2013年7月22日20時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前10時15分ごろ、北海道清水町のJR根室線十勝清水−羽帯間に停車した札幌発帯広行き特急スーパーとかち1号(4両編成)で、3号車床下のエンジン付近から潤滑油が漏れ、白煙が出ているのが見つかった。
乗客乗員72人にけがはなかったが、JRは列車の運行を取りやめ乗客をバスで帯広駅に代替輸送した。
特急の発煙・出火事故は今年7件目。
JR北海道によると、3号車のエンジンが動いていることを示すランプが消えたため近くの信号場に停車し、運転士が事故を確認した。
白煙は間もなく収まったが、3号車の乗客41人は1、2号車に避難した。
影響で特急1本が運休、後続の普通列車に最大約2時間10分の遅れが出た。
煙が出た車両は2007年製造のディーゼル車。
同型車両では、今年2月に深川市の函館線で特急スーパー宗谷2号から出た白煙が車内に入り込み緊急停車する事故があった。
JRによると、この時の煙は床下にある空気圧縮装置のゴム部品の摩擦で発生しており、今回の事故との関連性は低いとしている。
一方、潤滑油が漏れて煙や炎が出る事故は今年4、7月、函館線の特急北斗で発生しているが、車両の型は今回と異なる。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130722k0000e040302000c.html
2013年7月23日22時27分にmsn産経ニュースから、7月24日6時47分にNHK札幌からは、原因などに関する下記趣旨の記事が、ネット配信されていた。
JR北海道は23日、エンジンの中にある排気弁が破損して不完全燃焼が起き、エンジン内の圧力が高まったことが原因だったと明らかにした。
同社によると、エンジン内のピストン1本の排気弁が破損して動かなくなり、ピストンが上下するシリンダー内からガスが排出されなくなった。
連動する他の5本のピストンは動き続けたため、破損したシリンダー内で不完全燃焼が起き、エンジン内の圧力が異常に高まった。
その結果、エンジン全体の圧力を調整するための排気パイプを通じて内部にある潤滑油が漏れ出すとともに、水蒸気となったエンジンを冷やす冷却水と不完全燃焼のガスも一緒に外に出たという。
同社によると、この車両はディーゼルエンジンの特急としては最も新しく、6年前に導入されたもので、これまで同様のトラブルはまったく起きていないという。
また、今回の車両は、去年8月の定期検査にあわせて、内部の部品などを新しいものに交換済みのエンジンに取り替えたばかりだったという。
同じ型のエンジンを点検した結果、異常は見つかっていないということで、同社ではトラブルがあったエンジンを近く分解して、原因を詳しく調べることにしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130723/dst13072322280013-n1.htm
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130724/3245471.html?t=1374622662583
2013年7月26日18時0分にNHK NEWS WEBからは、国鉄時代からの古い設計のエンジンで細かい情報がなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このエンジンには安全装置がついておらず、スライジングブロックが壊れると燃料が過剰に送られて出火にいたるおそれがある仕組みになっていた。
しかし、JR北海道は20年以上前からこのエンジンを使ってきたにもかかわらず、ことし4月に2回目のトラブルが起きるまで、部品が壊れた場合の危険性を認識していなかったことがわかった。
これについて、JR北海道の難波車両部長は「国鉄時代から古い設計のエンジンのため、内部の細かい構造についての情報がなかった」と説明したうえで、今後、部品が壊れた原因を究明し、抜本的な再発防止に取り組むとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130726/3249091.html
(2013年8月2日 修正1 ;追記)
2013年8月1日16時16分に北海道新聞から図解付きで、排気弁を調整するロックナットが緩んでいたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は1日、エンジンの排気弁を調整する部品「ロックナット」が緩んでいたためピストンの破壊や発煙につながったとの調査結果を発表した。
同社は「調整や整備の不良だった可能性が高い」とした。
JRは問題のエンジンを分解して調査。その結果、エンジン内部にあるピストンや排気弁などの周辺部品計8種類に破損などの異常が見つかった。
JRは、発煙などに至った過程について
①排気弁の位置を調整する「ロックナット」が緩んでいた
②排気弁の位置がずれ、別の部品と当たって弁の一部が破損
③破損した弁が燃焼室に落ち、ピストンやシリンダー(気筒)の壁を破壊
④潤滑油や冷却水が気筒内に漏れ、水蒸気となって外部に排出
と説明した。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/483147.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。