2018年2月20日4時57分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市にある高知医療センターで、去年、食道がんの女性の手術中に医師が勘違いして、摘出する必要がなかった胃をすべて摘出する医療ミスがあったことがわかった。
高知医療センターによると、去年、食道がんの50代の女性の手術を行った際、本来は胃の一部だけを切り取る予定だったところを、執刀医が胃をすべて切り取るものと勘違いし、切る必要のない血管を切り離した。
結果として、女性は胃をすべて摘出せざるをえなくなったという。
センターによると、女性はすでに退院して自宅で療養しているということで、病院は今後も慎重に経過を観察するとしている。
この手術は5人の医師が担当していたが、医療センターは、当時は患部の場所ごとに2チームに分かれて同時に手術を行ったことで、力が分散した上、近くで見ていた若手の医師が執刀医に対して、本当に切ってよい血管か進言できなかったことなどがミスの原因だとしている。
そのうえでセンターは、同じような手術では、当面、複数のチームによる同時進行をしないことや、重要な血管を扱うときには執刀医と助手が声をかけながら確認を行うなどの再発防止策を講じるとしている。
出典
『手術中に勘違いで患者の胃を全摘』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180220/8010001348.html
2月20日14時7分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
高知医療センター(高知市池)で昨年末、食道がんの患者の胃を誤って摘出してしまうミスがあり、運営する県・高知市病院企業団が19日、企業団議会で明らかにした。
医療センターによると、昨年末ごろ、食道がんにかかった県内在住の50代女性の食道を摘出する手術で、本来は胃を喉につなげるのに、腹部を執刀していた男性医師が摘出と勘違いし誤って胃の血管を切断。
血管の縫合も検討したが、血流が確保できない可能性があり、胃も摘出。
大腸を使って切除部分を補い、喉につなげたという。
女性は自宅療養中で、経過を観察するといい、補償の準備を進めている。
今回は喉と腹部を同時に別の医師が手術していたが、当面、同時に手術することをやめるという。
医療センターの吉川院長は、「患者さんやご家族におわびする。再発防止に努める」と話した。
出典
『高知医療センター 食道がん患者の胃を誤って摘出』
https://mainichi.jp/articles/20180220/k00/00e/040/217000c
2月20日15時58分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターによると、女性はがんの患部がある食道と胃の一部を取り除く手術を受けた。
手術は5人の医師が担当したが、医師の1人が「胃をすべて摘出する手術」と勘違いし、胃の一部を残すのに必要な血管を誤って切断した。
医師らはすぐにミスに気づいたが、胃はすべて摘出しないといけない状態になった。
女性は、現在は退院し自宅で療養中だという。
センターによると、手術を担当した医師らに懲戒処分はなく、口頭で注意したという。
出典
『医師が勘違い、胃を全摘出 高知医療センター』
https://www.asahi.com/articles/ASL2N3517L2NPLPB001.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。