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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017104日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

心臓カテーテル手術中に看護師が誤って10倍の量のモルヒネを投与して女性患者(69)が死亡した事故で、水戸済生会総合病院(水戸市双葉台)は3日、記者会見し、通常使わない量のモルヒネを医師が事前に準備し、看護師も量の単位を誤ったまま投与したと明らかにした。


医師が看護師から投与量を確認されたが、聞き逃していたことも説明した。

村田病院長は、「亡くなった患者さんのご冥福をお祈りする。遺族の方々には大変な思いをさせてしまった」と謝罪した。

病院によると、カテーテル手術では通常、痛み止めのモルヒネ注射液は10mgが用意されていたが、今回は50mgが準備されていた。

 

手術中、医師が看護師に「モルヒネ2.5ミリ」と指示したのに対し、看護師は2.5mℓ分と思い込み、1mℓの溶液には10mgのモルヒネが含まれることから、本来の10倍に当たる25mgを注射した。


医師に看護師が「50mgの半分ですね」と確認したが、医師から返事がなかったため、そのまま投与したという。

医師は、聞かれた認識がないと話しているという。


モルヒネは手術前日、別の医師が多めに見積もって50mgと手配した。

手術を担当した医師は、通常より多く用意されていることに気付かなかった。


同病院は再発防止策として、カテーテル治療で準備するモルヒネ注射液は10mgの規格のみとするとともに、準備した量を手術の担当医も確認する。


女性患者は9月1日に入院した。

心臓カテーテル手術を同14日に受け、同26日に多臓器不全などで死亡した。


同病院は事故調査委員会を設置し、事故の原因を詳しく調べることにしている。

 

出典

モルヒネ量、単位誤認 水戸済生会病院 女性死亡で謝罪

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15070291125959 

 

 

1041042分に毎日新聞からは、医師は「モルヒネ2.5」(「モルヒネ2.5ミリ」ではなく)と伝えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

水戸済生会総合病院(水戸市双葉台3)で心臓のカテーテル手術を受けた女性患者(当時69歳)が大量のモルヒネを投与され、その後死亡した医療事故で、同病院は3日、記者会見を開き、医師と看護師の間での伝達ミスが原因で標準使用量の2.5~5倍を投与していたことを明らかにした。

 

同病院によると、患者は9月14日、閉塞性肥大型心筋症の治療として、カテーテル手術を受けた。

 

男性手術医が、痛みを緩和する塩酸モルヒネの投与を女性看護師に指示する際、単位が「mg」のつもりで「モルヒネ2.5」と伝えたが、女性看護師は単位が「mℓ」と考え、「(事前に用意していた)50mgの半分(=2.5mℓ)ですね」と答え、そのまま25mgを投与した。

 

標準使用量は5~10mgで、2人の他に医師ら8人が手術室にいたが、誤りに気が付かなかったという。

 

患者は、投与された後、血圧が低下して心肺停止。

すぐに人工心肺を装着して、いったん蘇生したが、同月26日午後7時55分ごろ、多臓器不全で死亡した。

 

村田院長は、「用意していたモルヒネの量は多く、用意した担当医の判断は適切ではなかった。それを病院もチェックできなかった」と述べた。

 

病院は、モルヒネの取り扱いについて規則などを新設するとともに、事故調査委員会を設置して、さらに原因を調べる方針。

 

出典

『モルヒネ大量投与 原因は医師と看護師の伝達ミス 水戸』

https://mainichi.jp/articles/20171004/k00/00e/040/198000c 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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