2014年4月16日12時31分にYOMIURI ONLINEから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
14日午後3時頃、川崎市宮前区鷺沼のショッピングセンター「フレルさぎ沼」敷地内で、街路樹のケヤキの枝(直径約10cm、長さ約9m、重さ約20kg)が地上約6.5mの高さから落下し、歩いていた幼稚園の女児(6)の頭を直撃した。
女児は頭の骨を折る重傷を負い、病院に搬送された。
ケヤキはショッピングセンターを運営する東急ストアが管理していた。
警察は、業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べている。
警察の発表では、女児は母(34)と妹(3)と一緒に、近くのピアノ教室に通う途中だった。
ケヤキの折れた部分は、枯れたようになっているという。
東急ストアによると、ケヤキは35年以上前に東急田園都市線鷺沼駅前に植えられた。
今冬の降雪などの影響により、枝がある程度折れていたという。
背の高い植栽については、定期的な剪定を実施していなかった。
委託した管理会社が、1日2回の日常点検と台風や強風時に目視点検していたが、今回の事故を未然に防げなかった。
警察は、事故原因とともに、東急ストアの安全管理に問題がなかったかどうか調べている。
同社は、「警察の捜査には全面的に協力させていただいている。けがをされたお子様とご家族に深くおわびする」と謝罪。15日午後9時頃から、落下の危険性があるケヤキの枝切りを始めた。
事故を受け、川崎市は15日、市が管理する公園や街路樹など計約4万本の点検を開始した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/kodomo/news/20140416-OYT8T50124.html
4月17日付で長崎新聞からは、長崎県の松浦市や西海市でも、この事故の横展開で点検を始めるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市で14日、街路樹の枝が突然折れ女児に直撃する事故が起きた。
長崎県や国土交通省、各市町によると、県内の公道沿いの街路樹は少なくとも計4万5千本以上あり、定期的に剪定しているが、過去に同じような事故も発生している。
ある樹木医は「危ない樹木もある。事故が起きる前に早めに対処した方がいい」と警鐘を鳴らす。
県によると、県内でも2002年8月、長崎市の県道で走行中のミニバイクの女性が折れて倒れてきた街路樹の枝に当たり転倒。肩や首などにけがをした。幹が腐って折れたという。
県樹木医会の久保田健一事務局長(47)によると、目視で丈夫そうに見えても枝枯れのほか、幹が空洞になっていたり、根が腐っていることがあり、風などで枝が折れることは十分あるという。
危ない樹木の見分け方として
○幹をたたいて軽い音がすれば空洞の可能性がある
○葉が出る時季に葉が出ない枝は枯れている
などを挙げ「空洞率が50%を超えたら倒木の危険が高まる。そうなれば、道路沿いの街路樹はリスク管理の面から伐採した方がいい」と話す。
長崎市の樹木医、海老沼正幸さん(65)も「歩くと、危なそうな木もある。枯れ枝を小まめに切るなど注意が必要」と言う。
長崎新聞社が県や国交省、各市町に聞き取り調査したところ、街路樹は多くの自治体で1年に1回剪定。定期的にパトロールをして枝枯れがないかなど点検している。
ただ、ある市の担当者は「何千本もある樹木を一本一本確実に安全確認するのは難しい」とも漏らす。
川崎市の事故を受けて、松浦市は16日から市管理の街路樹を点検。樹木をハンマーで1本ずつたたいて強度を確認している。
西海市も17日から始める。
県は、「県内で同様の事故が起きないよう注意喚起していく」としている。
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/04/17091444013153.shtml
また、4月17日19時0分にNHK岐阜から、大垣市でも横展開確認が行われているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市の事故を受けて、おととし、同じような事故で女の子が死亡した大垣市では、緊急に街路樹などの安全点検が行われている。
大垣市ではおととし11月、市内の森林公園で重さ5kgの杉の枝が折れて落下し、頭に当たった当時6歳の小学1年生の女の子が死亡する事故が起きた。
このため大垣市は、毎月行っている定期点検とは別に、市が管理する4600本あまりの街路樹や、高さ3mを超える公園の木の安全点検を、16日から緊急に始めた。
市中心部の並木道では、市から委託を受けた造園業者の人たちが歩きながら、1本1本異常がないかどうかを確かめ、枯れた枝が見つかると、のこぎりで切って撤去していた。
大垣市は、この緊急点検を来週中に終えることにしている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。