2015年2月22日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
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http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4636/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4637/
(2017年3月21日 修正2 ;追記)
2017年3月13日20時10分にNHK北海道NEWS WEBから、副店長に有罪判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月13日13時53分に読売新聞から、3月13日14時28分に共同通信から、3月14日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
安全管理を怠ったとして業務上過失傷害の罪に問われている実質的な店の責任者である副店長に対し、札幌地裁は13日、罰金40万円の判決を言い渡した。
金子裁判長は、「施設管理や安全確保は被告の業務の一環で、事故の直前に看板と同じ色の部品が看板の真下の歩道に落ちているのを確認しており、看板からさらに部品が落ちる可能性を十分予測できた。歩行者に危険が及ばないよう注意喚起していれば事故は避けられた」と指摘した。
その上で、「被害者は非常に重いけがを負い、被告の落ち度は重大であるが、今後、被害者やその家族に謝罪し、誠意ある対応をすると約束している」として、副店長に罰金40万円の判決を言い渡した。
弁護側は、最初の部品の落下後、目視点検をしたが、看板の一部と認識することは難しく、事故は予見できなかった点や、看板設置工事の欠陥が事故原因、副店長は看板の維持管理の責任者でないなどと主張し、無罪を求めていた。
判決を受け、弁護側は13日午後、札幌市内で記者会見し、「事故の予見可能性を広く捉え過ぎている」と批判した。
関係者によると、部品が頭に当たり重傷を負った女性は、現在も意識不明の状態が続いている。
この事故のあとも、ビルの外壁や看板などが落下する事故は全国であとを絶たず、歩行者などがけがをするケースも少なくない。
このうち仙台市青葉区では、去年4月、ビルの屋上に設置された金属製の板が風にあおられて落下し、通りかかった男性が頭にけがをした。
長崎県時津町でも、去年4月、ビルの2階部分の外壁にかかっていた美容室の看板が風に飛ばされ、バスを待っていた女性が軽いけがをした。
札幌市でも、おととし4月、ススキノの雑居ビルから金属片が落下し、70代の男性が軽いけがをした。
事故をきっかけに、札幌市は対策を強化したが、課題も残っている。
札幌市では、事故の前から、屋外に設置した看板は3年に1度、所有者が定期的に点検を行い、鉄骨の腐食や変形、ボルトのゆるみなど、18の検査項目で異常がないかを市に報告するよう、義務づけていた。
しかし、検査の方法については具体的に定められておらず、今回落下した看板も、事故の3年前の点検で地上から目視を行っただけで、すべての項目で「異常なし」とされていた。
このため、札幌市では看板の状態を正確に把握するため、点検結果の報告の際に所有者に対し、看板の接続部や看板を支える部分などの写真を添付し、どのような点検を行ったかを具体的に記載させるなど、対策を強化した。
このうち、繁華街ススキノを抱え、看板の数が道内一多い札幌市中央区では、規制が強化されたあと、およそ500件分の看板について点検報告が寄せられ、区の担当者が内容を精査した結果、5件の看板で落下のおそれがあるとして、所有者に改善を求めたという。
しかし、中央区によると、規制が強化された去年1月以降、提出期限を迎えながら点検報告が行われていない看板が200件あまりと、全体のおよそ3件に1件に上っていて、対策には課題も残っている。
出典
『看板落下 罰金40万円の判決』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170313/4350881.html
『看板落下で重体、副店長に罰金40万…札幌地裁』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170313-OYT1T50113.html
『看板落下で重傷、罰金40万円 飲食店責任者に札幌地裁』
https://this.kiji.is/213881703571015163?c=39546741839462401
『札幌・看板落下 女性重体 「予見できた」 かに店副店長に有罪 地裁判決』
http://mainichi.jp/articles/20170314/ddm/041/040/141000c
3月13日23時28分にNHK北海道NEWS WEB新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
判決によると、被告は事故の約2時間前、歩道上に鉄製部品があることを通行人に指摘された。
金子裁判長は、「鉄製部品は真上にある看板と色合いや質感が似ていた。そのことは歩道上から目視で把握でき、看板からさらに別の部品が落下する恐れがあることは想定できた」と予見可能性を認め、「店内に備えていたコーン標識などで歩行者に注意喚起すれば、事故を回避できた」と判断した。
事故原因については、「看板の部品や支柱の接続部分の強度が著しく劣化し、一部は固定すらされていなかったことにある」と認定。
「看板の維持管理に当たっていた(本社の)担当者らの落ち度も重大」とし、被告の罰金額を求刑よりも減らした。
出典
『S店、看板落下事故 罰金40万円 「副店長、予測可能」』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0378314.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。