2013年6月17日付で読売新聞秋田版から、立てかけたプールの再現写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市飯島鼠田のI幼稚園で15日、子供用プールの下敷きになって年少組の男児(3)が重体になった事故で、2階バルコニーの柵にプールを立て掛けたのは、事故の直前だったことが16日、園長(60)への取材でわかった。
プールは強化プラスチック製で縦2.6m、横1.7m、重さ約50kg。
高さ約1.3mの柵に裏返すようにして立て掛けてあった。
男児は裏底面にある4本の線状の突起(高さ2~3cm)に足をかけてよじ登っていて、倒れたプールの下敷きになり、外傷性くも膜下出血を起こした。
床はゴムチップが敷き詰められて弾力があるため、警察はプールが頭を直撃したとみている。
園長らによると、15日は参観日で、年少組の園児25人と保護者、教員ら計約75人は事故前、2階一室にいた。
粘土遊びをしていたが、蒸し暑かったため外気を吸おうと、急きょ全員でバルコニーに出ることになった。
プールは2階シャワー室で保管しているが、2、3日前に水遊びで使い、バルコニーに置いていた。
急きょ園児らがバルコニーに出ることになったため、職員が邪魔にならないように立て掛けたという。
屋内とバルコニーとの出入り口1か所は、普段施錠していた。
事故は園児や保護者が移動中、約50人がバルコニーに出た頃に起きた。
教員らは園児を自分の親の所までかけっこをさせようと、集合するよう呼びかけていた。
事故に気づいた保護者らがすぐにプールを起こすと、男児は横向きに倒れていた。母親が抱きしめて大声で名前を呼ぶと、最初は反応したが、徐々に意識がなくなった。
男児は16日も秋田市の総合病院の集中治療室で治療を受けたが、意識は回復していない。
同幼稚園を運営する学校法人「K学園」の理事長も務める園長は、「一瞬の隙、油断が職員に起きてしまい、ご家族に申し訳ない。何とか元気になってもらいたい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20130616-OYT8T00725.htm
(ブログ者コメント)
写真を見ると、いかにも園児が登ってみたくなりそうな線状の突起がついている。
ブログ者は、この写真を見て、登った園児が下敷きになる危険性は感じ取ることができなかったものの、柵を越えて1階に転落する危険性は感じ取った。
(2013年8月6日 修正1 ;追記)
2013年8月3日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田臨港署は2日、この男児が同日午後、市内の病院で死亡したと発表した。死因は脳挫傷だった。
(2014年10月25日 修正2 ;追記)
2014年10月24日21時35分にNHK秋田から、プールを立てかけたまま子どもを遊ばせたことに過失があったとして女性職員が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、園内でプールがどう管理されていたのかなどを捜査していた。
その結果、幼稚園の30代の女性職員が、プールを乾かすために立てかけたことを忘れたまま子どもを遊ばせたことに過失があったとして、24日、職員を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し職員は、「こうしたことが起きたのは私の責任です」と話し、容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6015668211.html?t=1414184957600
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。