2013年6月18日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、6月17日20時22分に日テレNEWS24(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、電気化学工業のHPにも同趣旨のお知らせが掲載されていた。
17日午前9時半ごろ、糸魚川市の電気化学工業青海工場のカーバイドを製造する建物の電気炉の炉上から熱風や炎が吹き出し、近くで作業していた会社員の男性(53)が直撃をうけて病院に運ばれた。
男性は、全身やけどの重傷。現場には、ほかに3人の作業員がいたが、いずれもけがはなかった。
警察によると、事故があった電気炉は、生石灰とコークスを電気熱で溶かして混ぜ合わせる炉で、炉内の温度は約2000℃にもなる。
男性は、電気化学工業の協力企業の地元電気会社の社員で、事故当時、電気炉近くで酸素濃度計測機器を取り付けるための準備作業をしていたという。
電気化学工業によると、事故があった電気炉は安全装置がついていて、ふだんは外に熱風や炎が吹き出ることはないという。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8825026.html
http://www.denka.co.jp/news/pdf/20130617_oumidenrojiko.pdf
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
該社2014年CSR報告書に、現場の状況図や事故原因などが詳しく掲載されていた。
ポイントは下記。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
○電気炉内部でカーバイド原料の大規模な落ち込みが発生した。
○大規模な落ち込みにより、安全弁の能力を超える熱風が発生した。
○原料シュートが動き、レンガシール部の耐圧性が低下して熱風が噴出した。
○対策としては、炉圧上昇でインターロック停止、安全弁適正配置、作業エリア区分の見直し等
http://www.denka.co.jp/sustainability/report/bklist/pdf/rc_2014.pdf
また、2016年3月8日付で毎日新聞新潟版から、課長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
糸魚川署は、7日、糸魚川市青海の化学メーカー「電気化学工業」青海工場で2013年に起きた死亡事故で、同工場の男性課長(49)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
送検容疑は、同年6月17日午前9時半ごろ、作業員らへの安全管理の指示を怠ったため、同工場のカーバイド製造電気炉で発生した熱風で作業員の男性(当時53歳)に全身やけどを負わせ、同年8月2日に敗血症ショックで死亡させたとしている。
男性は、炉から数メートル離れた場所で、酸素濃度計測器などの設置作業をしていた。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160308/ddl/k15/040/139000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。