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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20221051840分に青森テレビから下記趣旨の記事が、学習指導要領の当該ページや30%過酸化水素水を使った白煙発生状況などの写真付きでネット配信されていた。

理科室で何が起きたのか、専門家立ち合いのもと検証です。

三沢市の中学校で理科の実験中に薬品が噴き出し、生徒12人が目や手足などの痛みを訴え、病院に運ばれました。

なぜ今回の事故が起きたのでしょうか。

事故が起きたのは三沢市立第一中学校です。

三沢市教育委員会によりますと3日、1年生の理科の授業で、酸素を発生させる実験で二酸化マンガンと過酸化水素水を混ぜたところ、フラスコから液体が逆流して噴き出したということです。

この事故で生徒12人が目や手足などに痛みを訴え、病院に運ばれました。
全員けがは軽く、すでに回復しているということです。

事故が起きた実験は、1年生の理科の教科書に掲載されていて、学習指導要領で定められた学習内容の1つとなっています。

なぜ、今回の事故が起きたのでしょうか。

狩股記者:
「今回の実験では、高濃度の過酸化水素水がそのまま生徒たちに手渡されていたということです」

市の教育委員会によりますと、実験の前に過酸化水素水を薄める作業が必要でしたが、授業を担当した教員は、これを怠ったといいます。

以前勤務していた学校では、薄めずに使えるものだったため、希釈の必要性に気付かなかったということです。

30%の濃度の過酸化水素水を二酸化マンガンに垂らすと、たった一滴だけで、フラスコから煙が勢いよくあがる状態となりました。

一方、水で3%の濃度にまで薄めた過酸化水素水では、ブクブクと泡が出始め、酸素が発生しています。

八戸工業大学の小林正樹教授は、高濃度の薬品を扱う際には慎重さが必要だと話します。

八戸工業大学生命環境科学コース 小林正樹教授:
「理科実験はガスが出たり熱が発生したり試薬が飛び散ったり、今回の事故が起こる恐れがありますので、必ず教員の方で予備実験をやっておく必要があると思います」

三沢市教育委員会は保護者に事故を謝罪し、再発防止の徹底を各校に通知しています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/atv/171601?display=1

 

1042125分にYAHOOニュース(デーリー東北)からは、クラスの29人が数班に分かれて実験していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

三沢市教委は4日、市立第一中で行われた理科の実験中、フラスコから薬品が飛び散り、1年生の男女12人の目や手などに付着する事故があったと発表した。

12人は市内の眼科と皮膚科を受診し、いずれも軽症。

市教委によると、3日午前920分ごろ、1年の1クラス29人が、理科室で数班に分かれて酸素を発生させる実験をしていた。  

生徒が二酸化マンガンと過酸化水素水をフラスコに入れたところ、混合した液体が逆流。
噴き出したものがかかった。

過酸化水素水の濃度が高かったことが原因とみられる。  

同校は3日、該当するクラスの保護者に経緯を説明した。

市教委は4日付で、実験時の児童生徒の安全確保を徹底するよう、市内の小中学校長に文書で通知した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/82fc1bb15995ca312c659cc76f6021ebc111895d

 

(ブログ者コメント)

前任の中学で使っていた容器と色や大きさが同じだったため、容器のラベルを確認することなく、30%濃度のものを使ったということかもしれない。

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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