本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年1月21日付で朝日新聞山梨版から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
2010年10月2~3日、明野処分場(県環境整備センター)で漏水検知システムが作動した。
運営する県環境整備事業団は11年7月、検知用銅線の接触による特異なメカニズムが原因と報告。
安全管理委員会の住民側委員がこれに納得せず、徹底解明を求めたが、議論は11月に打ち切られた。
12月には事業団の理事長を務める知事が処分場の再開を表明。
一方、「原因究明せず搬入再開は認められない」とする地元住民が処分場前で抗議活動を繰り広げ、年を越しても搬入できていない。
明野処分場は、産業廃棄物で地下水が汚染されないよう底部に遮水シートが張ってある管理型処分場。
何らかの原因で廃棄物に染みこんだ雨水などがシートから漏れた場合、漏水検知システムがその箇所を特定する仕組みになっている。
事業団が安全管理委員会で公表した資料によると、シートは電気を通さない材質でできている。
この絶縁シートは上下2層からなり、銅線が上層にある遮水シートの上に間隔をあけて張られ、下には交差する形で並ぶ。
システムは電源を切り替えながら下の銅線に電圧をかけ、上の銅線も切り替えながら電流計につなぐ。通常は銅線間に絶縁シートがあるため電気は流れない。
ところが、シートに穴が開くと、ここから漏れた水を介して電源につながる銅線と電流計につないだ銅線間に電気が流れる。保護土や廃棄物を通じて穴の周辺の銅線にも少ないものの電気が流れる。
破損箇所に近い銅線には多くの電気が流れる。電源と電流計を次々と切り替えていき、電流計が振れた時の銅線の組み合わせを調べれば、その交差する近くで水漏れしていることがわかる。
出典URL
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20001031201210001
そして2012年9月1日付で朝日新聞山梨版から、その後の進展について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
漏水検知システムが異常を感知したのは、何らかの力により遮水シートが変形したのが原因である可能性が出てきた。
処分場の安全管理委員会から実証を依頼された沢俊行・広島大大学院特任教授が31日、処分場内で材料工学の観点から実験した結果、遮水シートに大きく加重すると表面にくぼみができて通電することがわかった。
処分場を管理・運営する県環境整備事業団によると、検知システムの銅線はゴム製の遮水シートの両面に通っている。
今回の異常の感知は、銅線同士がシートを挟んで交差していた地点にくぼみができ、通電したことがすでに判明している。
この日の実験で、斜面に敷いたシートに直接、力を加え、どの程度で通電したかを測定。
人が強く踏みつけたり、石を落としたりしても影響はなかったが、重機のショベルで押さえつけると通電し、異常検知したシートと同じようにくぼみができた。
さらに、廃棄物の埋め立て前の状態を再現し、シートの上に厚さ約50cmの保護土をかぶせて実験してみると、重機が転倒する限界まで力をかけても、通電もくぼみの発生もなかった。
盛り土によってシートへの力が分散したとみられ、沢特任教授は「(シートの上に土が盛られる前の)工事の初期段階で、何らかの大きな力が加わった可能性も考えられる」と指摘。「材質の分析や実験データをもとに総合的に判断したい」と説明した。
出典URL
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001209010001
(ブログ者コメント)
この記事によって、最終処分場漏水管理システムの仕組みを知ることができた。
(2012年11月21日 修正1 ;追記)
2012年11月19日23時37分にNHK山梨から、遮水シートが破れたのは施工上の問題だとして県が賠償請求を起こしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は2人の専門家の実証実験を含めた原因究明を進め、ことし9月までに、「施工段階で何らかの強い衝撃を受けて遮水シートが破損したのが原因」と結論づけた。
これを受けて県は、去年12月までのおよそ1年2か月の操業停止期間に得られなかった営業収入、原因究明に費やした経費、あわせて3億8200万円を、処分場を施工した4社に賠償金として支払うよう求める訴えを、甲府地方裁判所に起こした。
訴えについて4社のうちの1社の前田建設工業は、「担当者が出張で不在で現時点でコメントはできない」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043605711.html?t=1353358519486
2010年10月2~3日、明野処分場(県環境整備センター)で漏水検知システムが作動した。
運営する県環境整備事業団は11年7月、検知用銅線の接触による特異なメカニズムが原因と報告。
安全管理委員会の住民側委員がこれに納得せず、徹底解明を求めたが、議論は11月に打ち切られた。
12月には事業団の理事長を務める知事が処分場の再開を表明。
一方、「原因究明せず搬入再開は認められない」とする地元住民が処分場前で抗議活動を繰り広げ、年を越しても搬入できていない。
明野処分場は、産業廃棄物で地下水が汚染されないよう底部に遮水シートが張ってある管理型処分場。
何らかの原因で廃棄物に染みこんだ雨水などがシートから漏れた場合、漏水検知システムがその箇所を特定する仕組みになっている。
事業団が安全管理委員会で公表した資料によると、シートは電気を通さない材質でできている。
この絶縁シートは上下2層からなり、銅線が上層にある遮水シートの上に間隔をあけて張られ、下には交差する形で並ぶ。
システムは電源を切り替えながら下の銅線に電圧をかけ、上の銅線も切り替えながら電流計につなぐ。通常は銅線間に絶縁シートがあるため電気は流れない。
ところが、シートに穴が開くと、ここから漏れた水を介して電源につながる銅線と電流計につないだ銅線間に電気が流れる。保護土や廃棄物を通じて穴の周辺の銅線にも少ないものの電気が流れる。
破損箇所に近い銅線には多くの電気が流れる。電源と電流計を次々と切り替えていき、電流計が振れた時の銅線の組み合わせを調べれば、その交差する近くで水漏れしていることがわかる。
出典URL
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20001031201210001
そして2012年9月1日付で朝日新聞山梨版から、その後の進展について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
漏水検知システムが異常を感知したのは、何らかの力により遮水シートが変形したのが原因である可能性が出てきた。
処分場の安全管理委員会から実証を依頼された沢俊行・広島大大学院特任教授が31日、処分場内で材料工学の観点から実験した結果、遮水シートに大きく加重すると表面にくぼみができて通電することがわかった。
処分場を管理・運営する県環境整備事業団によると、検知システムの銅線はゴム製の遮水シートの両面に通っている。
今回の異常の感知は、銅線同士がシートを挟んで交差していた地点にくぼみができ、通電したことがすでに判明している。
この日の実験で、斜面に敷いたシートに直接、力を加え、どの程度で通電したかを測定。
人が強く踏みつけたり、石を落としたりしても影響はなかったが、重機のショベルで押さえつけると通電し、異常検知したシートと同じようにくぼみができた。
さらに、廃棄物の埋め立て前の状態を再現し、シートの上に厚さ約50cmの保護土をかぶせて実験してみると、重機が転倒する限界まで力をかけても、通電もくぼみの発生もなかった。
盛り土によってシートへの力が分散したとみられ、沢特任教授は「(シートの上に土が盛られる前の)工事の初期段階で、何らかの大きな力が加わった可能性も考えられる」と指摘。「材質の分析や実験データをもとに総合的に判断したい」と説明した。
出典URL
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001209010001
(ブログ者コメント)
この記事によって、最終処分場漏水管理システムの仕組みを知ることができた。
(2012年11月21日 修正1 ;追記)
2012年11月19日23時37分にNHK山梨から、遮水シートが破れたのは施工上の問題だとして県が賠償請求を起こしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は2人の専門家の実証実験を含めた原因究明を進め、ことし9月までに、「施工段階で何らかの強い衝撃を受けて遮水シートが破損したのが原因」と結論づけた。
これを受けて県は、去年12月までのおよそ1年2か月の操業停止期間に得られなかった営業収入、原因究明に費やした経費、あわせて3億8200万円を、処分場を施工した4社に賠償金として支払うよう求める訴えを、甲府地方裁判所に起こした。
訴えについて4社のうちの1社の前田建設工業は、「担当者が出張で不在で現時点でコメントはできない」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043605711.html?t=1353358519486
(2013年12月17日 修正2 ;追記)
2013年12月17日1時41分にNHK甲府から、処分場の閉鎖が決定されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横内知事が閉鎖を表明した北杜市にある県の産業廃棄物最終処分場を運営する財団法人の理事会が開かれ、処分場の閉鎖を承認するとともに、施工業者に損害賠償請求することなどが決まった。
北杜市明野町にある県の産業廃棄物処分場は、汚水漏れを検知するシステムのトラブルによる操業停止が長期に及ぶなどして、赤字額が50億円を超え、横内知事は11月、閉鎖を表明した。
県庁で開かれた処分場を運営する理事会には、理事長を務める横内知事のほか、専門家など7人が集まった。
はじめに横内知事が、「廃棄物を相次ぐトラブルで長期に搬入停止したことで、赤字がさらにふくらむなど県民から理解を求めるのは困難であり、施設を閉鎖せざるを得ない」と述べ、正式に閉鎖が承認された。
また、搬入されている廃棄物の上を土で覆って、水質やガスの発生の監視などおおむね10年かけて管理することが決まったほか、汚水漏れシステムの異常検知は、施設の建設や埋め立てに携わった業者に責任があるとして損害賠償請求を求めることが正式に決まった。
横内知事は、「処分場を閉鎖することは非常に残念だが、県民の負担を減らすためにも処理にかかる費用を減らしたり、損害賠償の請求額について精査していきたい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043780691.html?t=1387227090149
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。