2017年10月31日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前10時25分ごろ、松浦市福島町の採石場で、従業員の男性(48)が腕をベルトコンベヤーに挟まれているのを同僚が見つけ、消防に通報した。
男性は正午過ぎに、搬送された佐賀県伊万里市の病院で死亡が確認された。
コンベヤーのベルトは27日に交換されていた。
男性は30日午前8時ごろから1人でベルトコンベヤーの稼働具合を調整していて、ベルトとベルトを動かす装置の間に右腕を挟まれたらしい。
左腕も、装置とコンベヤーの台の間に挟まれていたという。
(ブログ者コメント)
27日の金曜日に交換し30日の月曜日に調整していた、ということかもしれない。
(2019年3月5日 修正1 ;追記)
2019年3月4日19時6分にNHK長崎から、現場責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
江迎労基署は4日、危険を防止するための措置がとられていなかったとして、会社と60歳の採石部の部長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、松浦市の「T産業株式会社」と現場の責任者だった60歳の採石部の部長。
同労基署などによると、おととし10月、松浦市の砕石場で、この会社の当時48歳の作業員の男性が石を運ぶベルトコンベアのローラー部分に腕を巻き込まれてぐったりした状態で見つかり、その後、死亡が確認された。
男性は1人でベルトコンベアの不具合を調整する作業していたとみられているが、同労基署によると、この機械には法律で設置が義務づけられた非常停止用の装置が備えられていなかったという。
このため同労基署は、危険防止のための必要な措置がとられていなかったとして4日、労安法違反の疑いで会社と採石部の部長を書類送検した。
T産業株式会社は、「事故の再発防止に全力で取り組んでおります」としている。
出典
『砕石場の死亡事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190304/5030003383.html
(2019年5月22日 修正2 ;追記)
2019年3月29日付で労働新聞から、ヨレを直す作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎・江迎労基署は、ベルトコンベヤーに巻き込まれ労働者が死亡した労働災害で、T産業㈱(長崎県松浦市)と同社の採石部部長を労安法第200条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、長崎地検平戸支部に書類送検した。
同社は、建設、製造や車海老の養殖など多角的な事業を営んでいる。
労災は平成29年10月30日、同県松浦市内にある同社の採石場で起きた。
48歳の男性労働者がコンベヤーの“よれ”を直す作業をしていたところ、左腕を巻き込まれた。
労働者は救急搬送されたが、同日、死亡が確認された。
死因は出血性ショックだった。
コンベヤーの非常停止装置は離れた場所にあり、有効に働く装置は設けられていなかった。
採石場では、他県から採ってきた石をクラッシャーで砕き、建設資材の原料を作っており、コンベヤーは砕いた石を次のクラッシャーに送る用途で使われていた。
労安法では、コンベヤーに労働者が巻き込まれる危険がある場合、非常停止装置を備えなければならないと定めている。
同署は、「非常停止装置は長年に渡り設けられていなかったようだ。コンベヤーのよれを直す際は巻き込まれる危険性が高い。作業自体も機械を止めて行わなければならなかった」と話している。
出典
『コンベヤーに巻き込まれ死亡 “よれ”直す作業中 非常停止装置の不設置で会社を送検 江迎労基署』
https://www.rodo.co.jp/column/67193/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。