2014年6月4日11時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時10分頃、福岡市城南区東油山2のガソリンスタンド(GS)付近で、「マンホールからガソリンの臭いがする」と消防に通報があった。
消防は、GS近くのマンホールで、ガソリンが気化した高濃度の可燃性ガスを検知。爆発の恐れがあったため、現場から半径約100m以内に避難指示を出し、一時、住民約100人が2か所の公民館に避難した。
消防は下水道内に放水したり送風機で換気をしたりして、ガス濃度を低下させる作業を実施。
午後8時50分、安全を確認したとして、避難指示を解除した。
また、現場近くの県道約700mも約4時間半にわたって通行止めにした。
GS付近では以前から異臭騒ぎがあり、市消防局は5月29日、GS側に配管とタンクの調査を依頼。翌30日、GS側から「異常はなかった」と報告を受けていた。
3日は、GS側の業者が下水道の調査をしていた際に、高濃度のガスを検知。
同局は、何らかの原因でガソリンが下水道に流出したとみており、原因を調べる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140604-OYT1T50032.html
6月3日21時4分にNHK福岡NEWS WEBからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
GSの近くで掘削作業をしていた人から「ガソリンのにおいがする」と消防に通報があった。
周辺では、比較的濃度が高い可燃性ガスが検出されたため、地区の70世帯、174人に避難を呼びかけたが、水を使ってガスを薄めるなどした結果、午後6時半ごろにはガスの濃度は下がり、安全が確認されたという。
警察によると、このGSでは、先月28日、近くの下水で油のようなものが確認され、タンクの継ぎ目にガソリンが漏れた跡が見つかったという。
このため工事関係者が、3日、改めて調べたところ、ガソリンが気化したガスの濃度が高かったため、消防に通報したという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20140603/4944141.html
2014年6月5日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)から、原因に関する詳しい情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
GSを所有するJX日鉱日石エネルギー九州支店は4日、記者会見を開き、給油装置のゴムパッキンが摩耗し、ガソリンが漏れた可能性があると説明した。
同社によると、給油装置内には地下タンクからガソリンを汲み上げるポンプがあり、漏出防止用に硬質ゴム製のパッキンが付いている。
このパッキンが摩耗し、その隙間からガソリンが漏出したとみられる。
漏出量や範囲は不明で、今後、調査するという。
ポンプは昨年4月に目視点検し、ガソリン漏れがないことを確認していた。
パッキンは、ガソリンを400万ℓ汲み上げるごとに交換。
このポンプでは、350万~360万ℓを汲み上げたとみられる。
市は4日夜から、下水道管の補修工事を始めるという。
同社は、「多大なご迷惑、ご心配をおかけしました」と謝罪した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。