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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年7月28日付の朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)ならびに同日付の毎日新聞愛媛版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

27日午前9時半ごろ、新居浜市の住友化学愛媛工場菊本地区にある有機金属工場の「トリメチルインジウム」充てん保管室から出火。付近の配電盤などの表面を焼き、同社の男性社員(27)が右手に軽いやけどを負った。有毒ガスの発生や近隣住民への被害はなかったという。

警察などによると、同工場では発光ダイオード(LED)などの半導体などに使う有機金属を作っている。
2人の男性社員がトリメチルインジウムを流すために配管を点検していたところ同物質が漏れ、配管付近から出火。スレート造り天井の数カ所に穴が空き、充てんタンク(直径60cm、高さ84cm)の表面や配電盤などを焼いた。
同物質は空気、水分に触れると自然発火するという。
同社によると、手に熱いものを感じた作業員はすぐに部屋を出ており、炎などは見ていない。また、直後に自動火災報知機が作動、消火設備を起動して粉末の消火剤を散布したという。

同日、同工場の幹部らは会見を開き「お騒がせし申し訳ない。原因を追及し対策を講じたい」と謝罪した。


出典URL■■■



(ブログ者コメント)

炎も見てないのに、手に熱いものを感じて、すぐに逃げたとのこと、当該物質の危険性を熟知した上での行動だったのだろう。さすがに安全教育が行き届いていると感じた。




(2011年8月27日 修正1 ;追記)

2011年7月28日付の愛媛新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。

保管室は、広さ約50m2。 点検中の一人が右手に異常な熱を感じたため、2人とも退室したところ、午前9時28分ごろ、自動火災報知機が作動。上司が手動で消火設備を起動させ、数分後に沈静化させた。
やけどした社員は、「いきなり熱風がきた」と話している。

消防には、同53分ごろに報告した。同社は、「消火作業に追われ、判断が遅くなった。結果的に考えると反省の余地がある」と述べた。




(2011年9月5日 修正2 ;追記)

2011年9月2日付で、朝日新聞愛媛版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

住化愛媛工場は、1日、火災原因や再発防止策を発表し、あらためて陳謝した。
原因は、液体の有機金属トリメチルインジウムが流れる配管に微小な穴が開いたため、外部に漏出して空気中の酸素と反応、燃焼したとしている。

配管は内径12mmで、ステンレス製の薄い板を丸めて溶接したもので、溶接部分に穴が開いた可能性が高いとみている。

同社では、トリメイルインジウムが流れる配管を溶接していない配管に取り換えたほか、煙だけでなく熱を感知する火災報知機を設置し、作業員の点検も強化することにした。



また、2011年9月2付で、毎日新聞愛媛版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

貯蔵施設では溶接部のあるステンレス製配管を使用。溶接部の不具合で、使用するうち目視できない程度の穴が開き、漏れたTMIが空気と反応、燃焼したと推定。配管の圧力が通常の約100倍になって破断し火災となった、と結論付けた。

出典URL■■■



(ブログ者コメント)

□毎日新聞記事の「配管圧力が100倍となって破断し火災となった」という件、詳細は不明だが、「配管内で液封状態にあったTMIが加熱されて膨張し・・・」ということだろうか?
密閉状態の液体の場合、加熱されると膨張して圧力が急上昇するので、要注意だ。

□長手方向の溶接線に穴が開いたのかどうかは不明だが、そもそも、なぜ、薄板を丸めて溶接するという手間がかかる方法で配管を作ったのだろうか?
内径12mm程度のステンレスパイプなら市販されており、そのほうが安価だと思うのだが・・・。




(2011年10月2日 修正3 ;追記)

2011年9月2日付の愛媛新聞紙面には、毎日新聞とは若干違った、以下のような記事が掲載されていた。

□TMI貯蔵タンク下部のステンレス製配管の溶接部分に微細な穴が開き、漏れたTMIが空気に触れて発火。さらに熱で配管内の圧力が上がり破断した。

□同社は、「配管は4月から使用。作業前に漏れがないことを確認しており、配管自体の欠陥ではないか」とした。




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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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