2013年2月1日付で読売新聞群馬版から、2月2日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前11時50分頃、中之条町山田の送電線用鉄塔工事現場で「爆発があり、けが人が出た」と119番があった。
男性作業員2人がやけどや骨折の重傷を負い、ドクターヘリなどで病院に搬送された。
現場では、基礎工事で直径約3m、深さ約10~15mの縦穴を掘る作業が行われており、岩盤を除去するために使用したダイナマイトが穴の中で誤って爆発したとみられる。
警察や労基署は、業務上過失傷害や労安法違反の疑いもあるとみて、関係者から事情を聞いている。
警察の発表によると、けがを負ったのは、松本市の「T土木」の社員のMさん(40)とNさん(50)の2人。消防によると、Mさんは、顔面やのどにやけどを負っていたという。Nさんは、腕を骨折した。現場ではほかに9人が作業にあたっていたが、けがは無かった。
現場では、鉄塔の基礎工事のため四つの円筒状の穴を掘り進めており、2人はこのうち、南西にある穴(深さ約8m)に入り、午前11時頃からドリルなどを使って掘削作業を行っていた。
この穴では、前日に固い岩盤を砕くため、計3.6kgのダイナマイトを使用しており、警察は、地中に残ったダイナマイトに削岩機が触れたことにより爆発が起きたとみて、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めている。
全国火薬類保安協会(東京都)によると、起爆装置の不具合や導線の接続ミスなどが原因で、爆薬が不発のまま土中に残ることは起こりうるという。
不発の爆薬の有無は、岩盤の壊れ具合などで分かるが、同協会は「作業員の経験で判断することもある」としている。
工事は、同町と埼玉県内を結ぶ送電線整備のため、東京電力が発注。送電線工事会社「システック・エンジニアリング」(東京都)が受注し、「U産業」(前橋市)が実際の施工にあたっていた。けがをした2人は応援で作業にきていたという。
事故の際に、別の穴で作業にあたっていた男性は「『ドーン』と、突然大きな音がした。ダイナマイトの準備はしていないので、おかしいと思って音がした穴をのぞいたが、土煙で見えなかった」と驚いた様子で話した。
現場は中之条町の中心部から西に約4.5kmの山中で、工事は頂上付近の斜面で進められていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130131-OYT8T01743.htm
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130202ddlk10040155000c.html
(2014年3月13日 修正1 ;追記)
2014年3月11日18時02分にNHK前橋から、現場責任者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、3月10日23時14分にmsn産経ニュースからも、同主旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時の現場責任者の男性が注意義務を怠っていたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、当時、この工事現場の責任者を務めていた47歳の男性。
警察によると、事故当時、2人は現場で掘削機を使って穴を掘る作業をしていたが、掘削機の先端が穴の中に残っていたダイナマイトに誤って当たり、爆発したという。
警察では、現場責任者の男性が、前の日の作業で使ったダイナマイトが残っている可能性を認識しながらも爆発を防ぐための注意や指示をせず、工事を進めたことが事故につながったとして、男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察の調べに対して、男性は容疑を認めた上で、「現場責任者として、責任を感じている」と供述しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065881071.html?t=1394570149198
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140310/dst14031023160022-n1.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。