2014年7月17日付で読売新聞静岡版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力浜岡原子力発電所(御前崎市)敷地内で6月、屋外にあったゴミ箱の一部を焼いた火災で、同社は16日、ゴミ箱に捨てられていたアルミ製の照明器具に太陽光が反射して一点に集中する「収れん現象」が起き、可燃物を燃やした可能性が高いとの調査結果を発表した。
同社によると、ゴミ箱には段ボールや書類などの可燃物と、空の一斗缶やジュースの空き缶、照明器具などの不燃物が分別されずに入っていた。
自然に熱が発生する不燃物はなく、ゴミ箱周辺で溶接などの作業も行われていなかった。
ただ、照明器具を使って実験したところ、約10秒後に表面温度が190℃まで上昇、太陽光が反射した先に置いた段ボールから煙が出た。
照明器具は凹型で、太陽光が反射して一点に集中しやすい形だったことから、この現象が火災の原因となった可能性が高いとした。
同社は今後、ゴミの分別や防火シートなどで遮光するといった再発防止策を協力会社にも徹底させる。
中電から原因の説明を受けた県の岩田・危機管理監は、「ぼやでも火災が起きたことは重大なことだ」と指摘した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20140716-OYTNT50328.html
2014年7月17日付で毎日新聞静岡版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
中電は16日、ごみの中にあった鉄製の非常用照明器具のかさ(直径約18cm)が太陽光を集め、自然発火したとする調査結果を発表した。
人為的な火災の可能性は低いとしている。
中電によると、ごみ箱は放射性管理区域外にある協力会社の資材用倉庫外側に設置。
段ボールや紙などの可燃物とともに、照明器具のかさを含む器具類、電線などが入っていた。
出火当時、ごみ箱に太陽光が差し込む状態にあったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20140717ddlk22040069000c.html
(ブログ者コメント)
収斂火災については、本ブログでも以下などの情報を掲載済。
2014年3月 長野県;ビニールハウスの天井にたまった水が原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3790/
2013年9月 ロンドン;ビルのガラス張り外壁が凹面鏡状態となり駐車していた車が溶ける
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3222/
2011年12月 山形県;高校の窓際に置かれていたOHPが原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1127/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。