2014年7月24日20時3分にNHK福井から、敦賀市での事故が下記趣旨でネット配信されていた。
7月25日8時16分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
敦賀市の小学校で、授業で収穫したジャガイモを食べた児童4人が、下痢などの症状を訴え病院で手当てを受けていたことがわかった。
県は、ジャガイモに含まれる毒素が原因の食中毒と断定し、県内の学校に対し再発防止に努めるよう通知した。
県などによると、7月18日、敦賀市の粟野南小学校で、6年生の児童31人が授業で収穫したジャガイモを家庭科の授業でゆでて食べたところ18人が体調不良を訴え、このうち4人が下痢などの症状を訴えて病院で手当てを受けたという。
いずれの児童も症状は回復したという。
県が調べた結果、児童4人からジャガイモに含まれていた「ソラニン類」と呼ばれる毒素が検出された。残りのイモからは通常の5倍にあたる濃度のソラニン類が検出された。
県は、ジャガイモが原因の食中毒と断定し、県内の学校に対し、再発防止に努めるよう通知した。
「ソラニン類」は、ジャガイモの芽や皮が日光にあたって緑色に変わった部分に多く含まれるが、県は、授業で収穫したジャガイモを段ボール箱に入れ、2週間にわたって教室の窓際で保管したため、その間に日光に当たって緑化が進み、毒素の成分が増えたのではないかと見ている。
敦賀市は、「夏休み直前の授業で児童が体調を崩すことになり大変残念だ。学校や保育所で注意を呼びかけて再発防止につとめたい」と話している。
市教委は、市内の小中学校19校に文書で注意を呼び掛けた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053264411.html?t=1406236244582
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140725-OYT1T50001.html
2014年7月26日9時0分に読売新聞からは、小松市での事故が下記趣旨でネット配信されていた。
石川県薬事衛生課は25日、小松市立稚松小学校で、調理したジャガイモを食べた6年生の児童9人が腹痛や吐き気などの食中毒症状を訴えたと発表した。いずれも軽症。
同課は、ジャガイモの皮や芽に含まれる植物性の毒であるソラニンが原因と断定した。
発表によると、9人が食べたのは、理科の授業で栽培し、今月17日に収穫したジャガイモ。
段ボール箱に入れて保管し、18日午前11時頃から塩ゆでして児童34人と教諭10人が食べた。
残りのイモから、通常の7~8倍にあたる濃度のソラニン類が検出された。
ソラニンは成長が未熟な小さいジャガイモに多く含まれ、芽の緑色の部分にもあるという。
同課は、「新しくても小さいものは避け、芽を確実に取り除いて調理してほしい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140725-OYT1T50154.html
(ブログ者コメント)
学校で収穫したジャガイモを授業で食べ食中毒になった事例は、過去にも本ブログで紹介済。
それが、またしても・・・。
都道府県単位での再発防止通知では、またどこかの県で同じ事故が再発するかもしれない。
以下は、過去に本ブログで紹介した事例。
2013年6月 大阪府の小学校
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2947/
2012年9月 岩手県の小学校
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2232/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。