2014年7月22日21時6分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市の防災行政無線の装置が故障して、市内のおよそ3分の1の地域で防災情報を受信できなくなっていることが分かり、和歌山市は、今月19日の落雷が原因とみて復旧を急いでいる。
和歌山市の防災行政無線を受信できなくなっているのは、和歌山市北部の沿岸部を中心にしたおよそ3分の1の地域。
和歌山市によると、今月19日夕方、和歌山市役所の屋上に設置された防災行政無線の基地局のアンテナに落雷があり、高圧の電流が流れて装置が故障したという。
このため、基地局からアナログ回線を使って無線を受ける沿岸部のスピーカー70局と受信機235台で防災情報を受信できなくなっている。
和歌山市は、装置を製造したメーカーに修理を依頼して復旧を急いでいるが、今のところ、復旧のめどは立っていないという。
和歌山市総合防災課の西栄・防災対策班長は、「避雷器などの対策を講じていたのに故障し、困惑している。防災行政無線は防災の要なので復旧に努めたい」と話している。
和歌山市は、防災行政無線が復旧するまで、インターネットを使った防災情報メールなどで対応したいとしている。
防災行政無線の装置が故障していたことについて、和歌山市の大橋市長は、「きょうになって発表したことは危機感が欠けていた。おわび申し上げる」と謝罪したうえで、「発表と並行して復旧に当たることをマニュアルなどで徹底したい」と述べた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2043183891.html?t=1406062188979
7月22日20時0分にわかやま新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市は22日、市役所16階に設置したアナログ防災行政無線基地局の送受信装置の基盤が、19日夕方の落雷で故障したと発表。
アナログの市内70受信局と支所や連絡所の戸別受信機235台で放送ができず、全国瞬時警報システム(Jアラート)なども流れなくなった。
市役所には、アナログとデジタルの両送受信装置を設置。
デジタルは代替部品で復旧できたが、アナログはメーカーが部品生産を中止しており、復旧のめどが立っていない。
市内全53小学校はデジタル受信装置を完備しているが、小学校から離れた地域では、緊急時の防災無線が聞こえない地域が多数存在するという。
デジタル化には、1局当たり約800万円ほどの多額の費用が必要で、順次取り替えを行っている途中だった。
市総合防災課は、「緊急時には、エリアメール、緊急速報メールなどで情報配信しますので利用してください」としている。
出典URL
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2014/07/20140722_40387.html
(ブログ者コメント)
○避雷器などの対策が、なぜ機能しなかったのだろうか?
避雷器を設置していても万全とはいえない?
それともなんらかのミスがあった?
○古い機器の場合、故障しても部品が調達できない、といったリスクがあるが、これは、そのリスクが具現化した事例だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。