本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年7月14日0時47分に時事通信から、また7月14日付と15日付の宮崎日日新聞、15日付の毎日新聞宮崎版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後7時ごろ、日南市の王子製紙日南工場で、発電設備が入った1号タービン室(鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積2000m2)から出火。1階部分を焼き、火は同9時45分ごろ消し止められた。
別の棟に燃え移ることはなく、従業員らにけがはなかった。
消防などで出火原因を調べている。
同工場によると、火災があったのは複数ある発電設備が入った建物のうちの一つ。
出火時は、生産設備を動かすため、建屋内の発電機のタービンがフル稼働していた。
午後6時50分ごろ制御室で警報が鳴り、従業員が駆け付けたところ、1階タンクから2階へ油を運ぶ配管から油が霧状に噴き出しているのを発見。
タービンを止めたが、1階天井付近にある高温の蒸気が通る配管の蒸気弁付近から火が出たという。油が弁に入り込み、蒸気に触れて発火した可能性があるという。
ただ、14日の会見では、同社は「出火原因は不明」と話した。
同工場は、コピー用紙や感熱紙などを製造している。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120714-00000003-jij-soci
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=47136&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=47153&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20120715ddlk45040254000c.html
また、7月15日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違った下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建物の一部に当たる、計約480m2が焼けた。
記者会見した工場長代理によると、出火は13日午後7時ごろ。タービンがある建屋2階床面から油が噴き、1階の床に油が流れていた。流出を防ぐ作業をする間に、天井付近から燃え上がったという。
天井付近には、タービンを動かす潤滑油などの配管が通っており、漏れた油が高温の蒸気弁に触れて引火した可能性があるという。
(ブログ者コメント)
油が弁の隙間に入り込んで熱面に囲まれる形になった、あるいは保温材と配管の間に入り込んで発火しやすくなった、といったことが考えられる。
(2012年7月27日 修正1 ;追記)
2012年7月23日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、出火時の状況などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、7月14日付で宮崎日日新聞紙面にも、同主旨の記事が掲載されていた。
同社によると、火災は発電のためのタービンを制御する油の配管に亀裂が入って折れ曲がり、流出した油が3mほど離れた高温の蒸気弁に触れ、引火したとみられる。
主蒸気弁は、稼働時には430℃の高温になるという。
このため、同社は残る5基のタービン周辺などを点検。さらに油漏れがあっても火災につながらないよう、今月末から来月上旬にかけて工場を停止して実施する修理点検に合わせ、配管に覆いをするという。
13日午後7時ごろ、日南市の王子製紙日南工場で、発電設備が入った1号タービン室(鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積2000m2)から出火。1階部分を焼き、火は同9時45分ごろ消し止められた。
別の棟に燃え移ることはなく、従業員らにけがはなかった。
消防などで出火原因を調べている。
同工場によると、火災があったのは複数ある発電設備が入った建物のうちの一つ。
出火時は、生産設備を動かすため、建屋内の発電機のタービンがフル稼働していた。
午後6時50分ごろ制御室で警報が鳴り、従業員が駆け付けたところ、1階タンクから2階へ油を運ぶ配管から油が霧状に噴き出しているのを発見。
タービンを止めたが、1階天井付近にある高温の蒸気が通る配管の蒸気弁付近から火が出たという。油が弁に入り込み、蒸気に触れて発火した可能性があるという。
ただ、14日の会見では、同社は「出火原因は不明」と話した。
同工場は、コピー用紙や感熱紙などを製造している。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120714-00000003-jij-soci
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=47136&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=47153&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20120715ddlk45040254000c.html
また、7月15日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違った下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建物の一部に当たる、計約480m2が焼けた。
記者会見した工場長代理によると、出火は13日午後7時ごろ。タービンがある建屋2階床面から油が噴き、1階の床に油が流れていた。流出を防ぐ作業をする間に、天井付近から燃え上がったという。
天井付近には、タービンを動かす潤滑油などの配管が通っており、漏れた油が高温の蒸気弁に触れて引火した可能性があるという。
(ブログ者コメント)
油が弁の隙間に入り込んで熱面に囲まれる形になった、あるいは保温材と配管の間に入り込んで発火しやすくなった、といったことが考えられる。
(2012年7月27日 修正1 ;追記)
2012年7月23日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、出火時の状況などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、7月14日付で宮崎日日新聞紙面にも、同主旨の記事が掲載されていた。
同社によると、火災は発電のためのタービンを制御する油の配管に亀裂が入って折れ曲がり、流出した油が3mほど離れた高温の蒸気弁に触れ、引火したとみられる。
主蒸気弁は、稼働時には430℃の高温になるという。
このため、同社は残る5基のタービン周辺などを点検。さらに油漏れがあっても火災につながらないよう、今月末から来月上旬にかけて工場を停止して実施する修理点検に合わせ、配管に覆いをするという。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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