2014年8月17日23時14分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
8月18日付で読売新聞九州版から、8月19日付で朝日新聞山口版(聞蔵)と毎日新聞山口版からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
17日午後4時45分ごろ、山口県山陽小野田市の中国電力新小野田発電所(石炭火力、出力計100万KW)の従業員から「ベルトコンベヤーから火が出ている」と110番通報があった。
けが人などは確認されていないが、夜になっても鎮火せず、消防による消火活動が続いた。
警察などによると、燃料の石炭を運搬するベルトコンベヤー(長さ約200m、幅90cm)から出火したとみられるという。
同発電所などによると、ベルトコンベヤーは、貯炭場からボイラーに燃料用の石炭を送るためのもので、自動制御されている。
コンベヤーは2台あり、幅約5mの天蓋で覆われており、天蓋の内側から出火したとみられる。
外からは焼失状態などはわからず、今後、解体して出火原因を調べるという。
火災発生時、コンベヤーは稼働していなかった。
発電所には出力50万KWの発電機が2基あるが、石炭供給ができないため、17日夜から発電を順次停止している。
同社は、必要な予備力を確保しており停電などの心配はないとしている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG8K6S65G8KTZNB00F.html
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20140818-OYS1T50045.html?from=sytop_main3
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20140819ddlk35040493000c.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞掲載写真を見ると、7階建てくらいの高さの建屋の上に石炭を運んでいるコンベアーの、最上部付近から煙が出ている模様。
(2014年11月6日 修正1 ;追記)
2014年10月31日付で毎日新聞山口版から、ローラーの回転不良で軸受が発熱したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月31日付で宇部日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10月30日付で中国電力HPにも、同趣旨のプレスリリースが、図解付きで掲載されていた。
中国電力山口支社は30日、県庁で記者会見し、火災で運転停止していた新小野田発電所について、早ければ11月20日から運転を全面再開すると発表した。
出火原因は、設備の老朽化とみられるという。
同支社によると、発電所には石炭火力による発電機が2基ある。
火災は8月17日に発生し、貯炭場から2つのボイラー建屋に石炭を運ぶゴム製のベルトコンベヤーの1区画を覆うカバーの内側で発生。この区画内のコンベヤー2台(長さ約200m、幅各90cm)が全て焼損した。
けが人はなかった。
火元付近を分解点検したところ、コンベヤーを動かす金属製ローラーの一つに回転不良の痕跡が認められた。
軸受け部との間に摩擦熱が発生し、周囲に付着していた石炭粉に引火してゴム製ベルトに延焼したものとみられる。
軸受け部は劣化し、摩耗していたが、2年に1度の定期点検や、目視での見回り点検でも気付かなかったという。
同支社は、「マニュアルに則って確認していたが、方法に問題があった」と述べた。
再発防止策として、別の区画も含め、
○全ベルトコンベヤー約1700mの材質を燃えにくいものに変える
○コンベヤーの下に光ファイバーによる温度センサーと、万が一の出火に備え、消火配管を設置する
○これまで運転員が1日2回、目視で巡回していたが、今後は携帯温度計を使用して4回、巡回する。
という。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20141031ddlk35020441000c.html
http://www.energia.co.jp/press/14/p141030-1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。