2015年8月6日8時22分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月6日付で読売新聞関西版から、8月9日付で滋賀報知新聞からも、同趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
滋賀県高島市の陸上自衛隊・饗庭野演習場の流れ弾が住宅の屋根を突き破って着弾した事故で、陸自中部方面総監部の幹部らが5日、市役所を訪れ、福井市長に、事故が標的の設定ミスで起こったなどとする調査結果を報告し、「住民らに不安を与えた」などと謝罪した。
この事故は、今年7月16日、同市今津町保坂の住宅2階で銃弾1発が見つかり、約3.5km離れた同演習場で行われていた大久保駐屯地(京都府宇治市)の所属部隊の射撃訓練で発射された実弾と判明。
高島市や滋賀県の要請を受け、同総監部が原因究明と再発防止策の策定を進めていた。
同総監部の藤岡・幕僚副長がこの日、市役所を訪れ、「訓練の部隊が、演習場規則に反して標的を設置した」と、調査で判明した事故原因を説明した。
説明によると、訓練で使用された重機関銃は、車両、航空機に対するもので、演習では重機関銃を3丁並べて約800m離れた標的に対して射撃した。
その際、本来は、地表から掘り下げた堤に標的を置く規則だが、事故当日の訓練では、規則で定められた標的の位置が草に覆われて標的が見えにくかったため、約4m高い堤の上に標的を設定したところ、堤と異なり、標的背後の盛り土には石や岩を除いた無石土を使っていないため、標的の背後にあった石に銃弾が当たり,住宅の方向へはねた可能性が高い、とした。
訓練の指揮官らは、この規則を知らなかったといい、同総監部は、標的指定位置付近の盛り土から石をなくしたり、標的の設置要領を記した看板を設置したりするなどの再発防止策に取り組む、とした。
また、被害を受けた住民の話では、昭和45年にも自宅で流れ弾の着弾があったとしており、陸自で調査を進めている。
福井市長は、「あってはならないミス。射撃訓練の再開は市民の理解が条件」と述べ、再発防止策の取り組み状況の説明を求めていく考えを示した。
同総監部の幹部らは同日、県庁でも調査結果や再発防止策を説明。
高島市の事故現場周辺地区で、住民に対する説明会も開いた。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150806/wst1508060022-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20150806-OYO1T50003.html
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0018955
当時の状況は、下記参照。
(2015年7月17日5時22分 京都新聞)
16日午後6時5分ごろ、滋賀県高島市今津町保坂の民家で、家人の男性(27)が、2階の床に銃弾1個が落ちているのを見つけ、警察に通報した。
警察によると、銃弾は長さ約6cm、直径約1.2cm。民家の天井に銃弾が貫通したとみられる穴が空いていたという。
民家は、陸上自衛隊饗庭野演習場の北西約3.5kmにある。
陸自大久保駐屯地(京都府宇治市)によると、同日午前8時45分から午後3時10分ごろまで、同駐屯地所属の約30人が同演習場で重機関銃を使った射撃訓練をしており、銃弾の大きさが訓練で使用したものと一致したという。
跳弾して飛び出した可能性が高いとし、17日朝から調査する。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150717000005
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。