2015年7月10日19時9分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年5月、愛知県半田市にある知多広域消防指令センターが、意識を失った70代の女性の家族からの通報を受けて救急隊が出動した際に住所を誤って伝えたため、到着が予定より10分ほど遅れ、女性は運ばれた病院で死亡が確認された。
同センターは、「到着の遅れと死亡との関係性は薄い」としているが、家族に謝罪するとともに、住所確認の徹底など再発防止策をとった。
同センターによると、今年5月、半田市の男性から「自宅の浴槽で70代の母親が意識を失っている」と通報を受けた際、住所を誤って聞き取り、現場に向かう救急隊に男性の家とは違う住所を伝えたという。
その後、救急隊が到着しないという男性からの通報を受けて誤りに気づき、正しい住所を伝えたが、救急隊の到着は、予定より10分ほど遅れた。
救急隊が到着した時に女性は心肺停止の状態だったということで、運ばれた病院で死亡が確認された。
同センターの星野センター長は、「到着が遅れたことと、女性が死亡したことは関係性が薄い」としているが、「ミスがあったことは事実で、深くおわびします。今後、再発防止に努めます」と話している。
同センターは、通報者から聞き取った住所を複数の職員で地図上で確認することや、通報者にも救急隊の誘導にあたってもらうなどの再発防止策をとったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20150710/3247381.html
7月10日11時3分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県半田市で5月、女性(78)が自宅の浴槽で沈んでいるのを家族が発見、119番したが、通報を受けた知多広域消防指令センターが住所を誤って伝え、救急隊の到着が10分近く遅れていたことが10日、同センターへの取材で分かった。
女性は病院で死亡が確認された。同センターは、到着の遅れと死亡との因果は低いとしている。
同センターによると、通報があったのは5月3日午後11時10分。
6分後に救急隊が指示されたマンションに到着し、インターホンで呼び出したが応答がなく、誤りに気付いた。
周辺を探して正しい住所に到着したのは午後11時25分。女性を浴槽から引き上げたが、助からなかった。
星野センター長は、「よく似た名前のマンションが隣り合っていた。紛らわしくないよう地図上での表記を明確にする」と話した。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150710/wst1507100049-n1.html
7月10日13時2分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターによると、5月3日午後11時10分ごろ、市内のアパートから「浴槽で溺れた」と通報があり、半田消防署成岩出張所から出動した救急車と消防車が約5分後に到着。
女性の住む2階建てアパートの隣にある同じような名称の8階建てマンションだと勘違いし部屋が見つからず、名称の酷似に気付いてアパートの部屋を見つけた。その間、約9分だった。
救急隊員が到着時、女性は湯が抜かれた浴槽で心肺停止の状態だった。隊員は自動体外式除細動器(AED)で応急処置したが、亡くなった。
センターは、知多半島5市5町の全消防組織の通報を一括管理運営している。
星野指令センター長は、「大変申し訳ない」と謝罪。防止策として「名称が紛らわしい集合住宅などを精査、確認できるようシステム改良を検討する」と話した。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015071090130224.html
(ブログ者コメント)
確認不足などによる救急車出動場所間違いは、今年から原則、掲載対象外としているが、この事例は、よく似た名前のアパートとマンションが隣り合っていたためという点で、ちと興味をひいたので紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。