2016年10月31日17時6分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月31日18時58分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新日鉄住金大分製鉄所(大分市)で1月に起きた男性作業員(43)の転落死亡事故をめぐり、遺族が救急搬送時の同社の判断ミスを指摘していた問題で、遺族側代理人の弁護士は、31日、会社側と示談が成立したと発表した。
28日付で、内容は非公表としている。
遺族側は、同社が事故の際に119番をせず、自社配備の救急車で病院へ運んだことは誤りだとして、損害賠償請求訴訟を起こす意向を示していた。
代理人弁護士は、「会社から事故の経緯について報告があったほか、同社が人命尊重の見地から安全体制を確立すると表明したため、示談した」と話した。
遺族側によると、男性作業員は1月9日午前10時5分ごろ、足場を組む作業中に高さ約10mから転落。
大分製鉄所は同社の救急車で市内の病院に運んだが、同45分に死亡が確認された。
出典
『大分製鉄所の作業員転落死、新日鉄住金側と遺族側の示談成立 提訴見送りへ』
http://www.sankei.com/west/news/161031/wst1610310071-n1.html
『新日鉄労災死亡事故で遺族と示談成立』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=10310035490&day=20161031
10月31日19時0分にテレビ大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で遺族は、新日鉄住金や元請業者など3社が適切な救急搬送体制を構築しておらず、安全配慮を怠っていたなどとして、6300万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こすことを検討していた。
その後、業者側と遺族が協議を行った結果、10月28日付けで和解が成立したという。
賠償金の額については明らかにされていない。
出典
『新日鉄住金構内の死亡事故 遺族と和解』
https://www.tostv.jp/news/index.php?nno=19736
11月1日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族側によると、同社は119番通報せず、救急救命士の同乗しない同社所有の車両で男性を市内の病院に搬送。
病院に到着したのは、事故から約30分後だったという。
救急搬送に関する内容が盛り込まれているかを含めて、和解条項は明かされていない。
(ブログ者コメント)
遺族の方は、なぜ、会社の救急車で運んだのは誤りだったと考えたのだろう?
その理由について調べたところ、確たる情報は得られなかったが、某ブログに、出典不詳だが、下記趣旨の記事があった。
この報道?のとおりだとすれば、転落から15分後に製鉄所の救急車で病院に向け、出発したことになる。
119番で救急車を呼ぶよりも病院に早く着くだろう・・・といった判断でもあったのだろうか?
119番をせずに同社配備の救急車で病院に運んだのは誤りだったとして遺族が同社などに損害賠償を求め大分地裁に提訴することが8日、分かった。
遺族側は、「消防機関にいる救急救命士が乗っていれば、一命を取り留めたかもしれない」と訴えている。
訴状などによると、1月9日午前10時5分ごろに、塗装工事の足場を組む作業をしていた建設会社の男性作業員(43)が高さ約10mから転落。
連絡を受けた大分製鉄所は、同20分ごろに同社の救急車に男性を乗せ、約20分後に大分市内の病院に運んだが、呼吸は停止し瞳孔も拡大。
病院の救急救命スタッフが心臓マッサージをしたが、同45分に死亡が確認された。
死因は外傷性脳挫傷だった。
大分製鉄所での負傷者を診察したことのある医療関係者は「心肺停止の場合は、救急救命士でないと気管挿管や薬剤投与などができない。すぐに119番すべきだったと思う」と話す。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。