2016年2月16日10時0分に朝日新聞ら、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月26日の北海道新幹線開業を控え、青函トンネル(約54km)で、16日未明、2度目の避難訓練があった。
9日の初回の訓練では、救援の列車が停電で立ち往生したが、今回はトラブルはなく、故障した車両から救援列車に乗客が直接乗り移る手順などを確認した。
訓練は午前1時に始まった。
新幹線が故障で緊急停止し、避難施設などを備えた旧海底駅に行けない想定で実施した。
別の新幹線を救援列車として横付けし、約90cmのすき間に幅45cmのアルミ製の板を渡し、乗客役のJR北海道の社員ら約35人が直接乗り移った。
青函トンネルの異常時には、新幹線はトンネル外に走り抜けるか旧海底駅で停止するのが原則だが、途中停車した場合も想定し、水深140mの海底のさらに100m下の最深部付近で訓練した。
JR北によると、二つある旧海底駅以外のトンネル内で列車を止めた訓練は、今回が初めてという。
初回の訓練では、乗客を乗せた救援列車が逆方向に引き返す際、JR北の新幹線運行管理センターの職員が緊急時の手動操作を誤って停電が発生。車両が約20分立ち往生した。
今回は、乗客を乗せた救援列車がそのまま進行方向に向かい、手動の操作はなかった。
訓練を視察したJR北の田畑常務は、「渡り板を使った新幹線特有の訓練。車両同士の位置が少しでもずれると安全な避難ができないが、今回はピタリと止まることができ、訓練を積み重ねていることがよく分かった」と話した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ2H4R5QJ2HIIPE01L.html
2月16日6時11分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
来月26日の北海道新幹線の開業に向けて、青函トンネルで16日未明、新幹線の車両を使った2回目の避難訓練が行われた。
今月9日の1回目の訓練では、救援のための列車が緊急停車するトラブルがあったが、今回はトラブルはなかった。
訓練には、JR北海道の社員や消防など、およそ100人が参加した。
今月9日の1回目の避難訓練では、「定点」と呼ばれるかつての海底駅まで列車を移動させ、乗客はホームを移動して救援のための列車に乗り込んだが、今回は列車が故障で動けず、「定点」に行けないという想定で行われた。
このため、「救援列車」として現場に向かった新幹線は、動けなくなった列車に横付けされ、乗客役のおよそ35人は幅45cmほどのアルミ製の板を渡って、直接、「救援列車」に乗り込んだ。
1回目の訓練では、「救援列車」は乗客を乗せたあと進行方向と逆方向に引き返し、その際必要な手動の操作が行われなかったため車両で停電が起き、緊急停車するトラブルにつながった。
しかし今回は、乗客を乗せたあとそのまま進行方向に向かったため手動の操作は生じず、トラブルもなかった。
JR北海道の田畑常務は、「今回は連携もうまくいき、予定通りの訓練ができた。前回のトラブルも教訓に、改善すべき点はしっかり改善し開業に備えたい」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160216/5898251.html
(ブログ者コメント)
第1回訓練時のトラブルは、下記記事参照。
2016年2月17日掲載
2016年2月9日 北海道新幹線で青函トンネル内避難訓練中、救援列車折り返し時の電源切り替えミスで5分停電、トンネル内は貨物列車との共用区間なので折り返し訓練は初めてだった
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5657/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。