2016年1月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5519/
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5555/
(2016年2月24日 修正3;追記)
2016年2月16日17時43分にNHK千葉から、調査結果がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月17日7時2分に産経新聞から、2月17日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
検討会は、16日、会合を開き、これまでの調査結果をとりまとめた。
それによると、事故の主な原因について、
▽モルタルを支えるコンクリートの基礎部分との間に隙間があり、モルタルが下からの支えがなく地盤に吹きつけただけの状態となっていた
▽天井部の凹凸を均等にしないままモルタルを吹き付けたため、突出した部分を切削することになり、その際の振動が大きな影響を与えた
▽効率を優先したため、構造的に弱い継ぎ目ができる工事を行った
▽天井部が砂のような地質だった
ことなどが考えられると指摘した。
原因の背景としては、県側も施工者も、経験と知識が不足していたことなどを挙げた。
西村委員長は、「昔と比べ、中堅、若手技術者の技量が低い。どういう風に人を育てていくのかが大切。一つの行政単位で解決できることではない」と指摘した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085899571.html?t=1455660630446
http://www.sankei.com/region/news/160217/rgn1602170065-n1.html
(2016年4月21日 修正4 ;追記)
2016年4月19日付で読売新聞千葉版から、事故を受け若手技術者対象の講習会をトンネル新設工事現場で開くという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
君津市の「松丘隧道」モルタル剥落事故を受け、県は、今夏に掘削が始まる鴨川市の国道128号のトンネル新設工事現場で、若手技術職を対象にした講習会を開く。
剥落事故を巡っては、専門家からトンネル工事に関する県の経験・知識不足が指摘されており、人材育成を強化するため、今冬の開催を予定している。
県によると、工事は鴨川市内浦の「新実入トンネル」(仮称)で、全長683m。
現場周辺は海風が強く、過去に、のり面崩落事故が相次いだ。
近くに迂回路がなく、災害時に交通が遮断される恐れがあり、トンネルの新設が決まった。
総事業費は約30億円で、県は昨年12月、「東急・白幡特定建設工事共同企業体」と約18億円で工事を契約。
掘削は8月頃から始まり、2017年秋頃の完了後、舗装や照明の設置などを行い、18年春の供用開始を目指している。
掘削してモルタルを吹き付け、コンクリートで覆う一般的な工法を採用。
昨年12月に剥落事故があった松丘隧道の補修工事とは異なるが、県内ではトンネル工事の件数が少なく、「数少ない現場での機会を生かす」(県幹部)という。
現場講習会は、一定程度掘削が進んだ時期に開く方向で調整中だ。
県だけでなく、市町村の技術職員にも参加を呼びかける。
現場は、予測できない出水への対応が課題とされ、土質を確認しながらの作業を視察してもらう。
専門家でつくる「松丘隧道補修工事検討会」は3月の最終報告書で、技術者を対象とした講習会や、現場見学会の開催などによる技術者の育成を提言していた。
出典
『鴨川の国道 トンネル新設現場で講習』
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20160418-OYTNT50296.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。