2016年2月17日7時1分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
甲府市は、16日の市議会経済建設委員会で、昨年12月に市管理の甲府駅北口通路の天井ガラスで見つかったびび割れの原因について、「ガラスの製造過程で混入した異物の膨張のためと推測される」と報告した。
市道路河川課によると、市は、一般財団法人「日本文化用品安全試験所ガラス製品試験センター」(大阪府東大阪市)に原因分析を依頼。
同センターが1月20日付でまとめた推測結果を、16日に市議会に報告したという。
同センターは、市が提供したガラスの破断面から、硫化ニッケルの微粒子とみられる不純物を発見。
この硫化ニッケルが、温度変化のために4%程度、膨張したことにより、圧力でガラスにヒビが入った、と推測している。
同課によると、ガラスは中国製で、ガラス交換工事に約260万円を要したという。
しかし、「瑕疵担保責任期間が過ぎ、故意または重大な過失もなかった」(Y課長)として、メーカーの責任は問わず、施工会社に交換したガラス代(12万4千円)のみを請求する方針という。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/160217/rgn1602170051-n1.html
(以下は昔の報道)
2015年12月9日7時4分に産経新聞山梨版から、ヒビが入った当時の状況について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月9日付で毎日新聞山梨版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR甲府駅北口のペデストリアンデッキの天井として施されたガラスのうち、1枚の全面にひびが入っていたことが、8日、明らかになった。
管理する甲府市は7日夜からガラスの交換工事に入っており、10日未明に終了する予定。
同市は、10月上旬にひびを確認したが、「安全性に問題がない」と、公表を避けていた。
ガラスの真下には、多数の市民や来訪客ら、駅利用者が利用するエスカレーターと階段があり、市の姿勢が厳しく問われそうだ。
現場の天井は、階上の駅改札口から北口のバス、タクシー乗り場に向かい、エスカレーターでほぼ降り切った地点の真上で、地上からの高さは約14m。
市道としてペデストリアンデッキを管理する甲府市道路河川課によると、このガラスは、大屋根の天井を構成する計40枚のうちの1枚。
樹脂製のシートを挟んだ上下2枚1組のガラスで、縦約141cm、横約76cm、重さは約32kgあるという。
10月1日、ハトの糞害の状況を調べていた職員が、ガラスにひびをみつけた。
翌2日に市と施工業者が高所作業車で確認した結果、二重構造になったガラスの外側のほぼ全面に、細かい破片状のひび割れが広がっていた。
同課は、同日、ガラスの下に防護ネットを張り、対処。
資材の準備が整ったため、7日から工事に入ったとしている。
だが、同課は、「ガラスの内側は無傷で、設置にガタつき、ゆがみがなく、安全性に問題ないと判断した」(Y課長)と、2カ月間以上も公表や歩行者の通行規制をしなかった。
さらに、市長にも報告していなかった。
同課は、「原因は分からないが、外から何らかのダメージを受けたと思う。今思えば、公表すべきだった」としている。
甲府市では、今年2月に市庁舎4階から重さ約100kgのガラス窓が落下した際も、すぐに公表せず、批判を受けていた。
甲府駅を利用する同市平瀬町の女性(63)は、「本当に怖い。こんなことならガラスよりもテント張りにした方がよかったのでは」と話していた。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/151209/rgn1512090074-n1.html
http://mainichi.jp/articles/20151209/ddl/k19/040/029000c
(ブログ者コメント)
甲府市HPに2015年12月10日付で、割れたガラスの写真などが掲載されている。
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/dorokasen/kitaguchigarasu.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。