2016年2月18日11時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同志社大(京都市)から出たごみを業者が無許可で処分したとされる事件で、京都府警生活経済課は、18日、学校法人同志社の施設部長、Y容疑者(59)ら3人を、廃棄物処理法違反(委託基準違反)容疑で逮捕した。
府警は、同日、法人の理事長室などを家宅捜索し、19日にも法人を同容疑で書類送検する。
逮捕容疑は、昨年4月、収集運搬の許可を持っていない同法人の子会社と契約を結び、同大キャンパスから出た一般廃棄物の収集運搬を委託したとしている。
府警などによると、Y容疑者は法人施設を管理する事務を担当しており、委託料は1カ月約200万円だった。
府警は、容疑についての認否を明らかにしていない。
事件を巡っては、市の許可を得ないまま、同大キャンパスから出た一般廃棄物を同市伏見区の焼却施設に運んだとして、府警が1月19日、法人の子会社社長(57)ら6人を廃棄物処理法違反(無許可収集・運搬)容疑で逮捕した。
京都地検は、今月9日に6人を処分保留で釈放し、在宅で捜査している。
学校法人同志社は、1月の記者会見で、無許可業者への委託の違法性を昨年2月に市から指摘されながら、約10カ月間、放置したことを明らかにした。
府警は、今後、法人がごみ処分を子会社に委託した経緯などを調べる。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160218/k00/00e/040/196000c
以下は、1月19日の報道記事。
(2016年1月19日10時20分 産経新聞west)
京都市に無許可で大学施設内の一般廃棄物を収集運搬したとされる事件で、京都府警は、19日、廃棄物処理法違反(無許可収集運搬)の疑いで、学校法人同志社の子会社「同志社エンタープライズ」社長を務める法人事務部長、K容疑者(57)や建物管理会社「コスモスビルメンテナンス」役員、Y容疑者(68)ら6人を逮捕した。
法人事務部長は、学校法人同志社の事務部門のトップ。
捜査関係者によると、同志社エンタープライズ社は、学校法人同志社から一般廃棄物の収集運搬を受託。コスモスビルメンテナンスが実務を担当していたという。
両社はいずれも、市の収集運搬業の許可を得ていなかった。
逮捕容疑は、平成27年11月27日、同法人が運営する同志社大学今出川キャンパスなどの大学施設内で、廃棄された紙くずなどの一般廃棄物約900kgを市の許可を受けずに収集し、同市伏見区の市南部クリーンセンターに運搬したとしている。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/160119/wst1601190028-n1.html
(2016年1月19日12時20分 京都新聞)
府警によると、2005年に設立されたエンター社は、同志社の100%出資会社で、受託したごみ収集業務をコスモス社に担わせていた。
逮捕されたエンター社員の1人は、「学校法人に利益を還元するために会社をつくった」と供述しているという。
府警は、ゴミ収集事業で得た利益が寄付金として同志社に還流していたとみて、慎重に調べる。
市は、12年10月以降、同志社や2社に無許可収集を改善するよう、計7回、指導していた。
同志社のM理事長は、「今後、このような事態が起こらぬよう、指示を徹底したい」とのコメントを出した。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160119000073
(ブログ者コメント)
コンプライアンスの重要性を学生に教えるべき大学で、いまどき、いくら子会社といっても、無許可の業者に廃棄物の収集運搬を委託していたとは・・・。
まったく信じられない。それも、7回の指導を無視して。
最近は、名前を聞いたこともないような小さな会社ですら、ISO14001認証取得などを通じて、契約している廃棄物業者の許可証を定期的にチェックしているというのに・・・。
一方、子会社2社が収集運搬の許可をとらなかったのには、なにか理由があるのだろうか?
大学HPに、「第三者委員会を設置して淵源を明らかにする」という「重要なお知らせ」が掲示されているが、直接原因・間接原因だけでなく、背景などにも踏み込んで調査してほしいものだ。
http://www.doshisha.ac.jp/news/2016/0219/news-detail-3173.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。