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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年6月6日付で毎日新聞岐阜版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
土岐市内の379事業所でつくる土岐市危険物安全協会が「バルーン型投光機」を導入し、市消防本部で5日、関係者らにお披露目された。
今後も順次、増やしていく。災害時に活躍が期待される。


同協会は、これまでも危険物災害に備えて機材を購入してきたが、昨年創立50周年を迎えたのを記念し、自然災害に活用できるバルーン型投光機を購入した。
投光機は2段式で、組み立てると高さ約3m。風船のように膨らんだ先端部に設けられた400ワットのライトで周辺を360度照らす。
折りたたむとスーツケース程度の大きさになり、持ち運びに便利。


会長は昨年8月、東日本大震災の被災地を訪問。気仙沼市で、停電のため真っ暗になった橋に投光機がずらりと並び、こうこうと明かりを放っているのを見て「被災者に希望を与えている」と感激。導入を決めたという。
会長は「今年中にもう1基購入し、今後も増やしていきたい」と話している。


出典URL
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120606ddlk21040020000c.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
バルーン型投光機とはどのようなものだろうか?風船に照明器具をぶら下げて上の方から照らす器具なのだろうか?
イメージが湧かないのでネットで調べたところ、自立式で提灯のような形。複数の会社から売り出されていた。
うち一社のHPには、「360度を優しい光でむらなく照らす」と書かれてある。

 
以下は検索上位にあった製造会社のHP。写真が掲載されている。
http://www.light-boy.com/product/syoubou.htm
http://www.wacoh.ne.jp/UP-light/Balloon.html
 
 
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2012年3月30日20時36分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

去年9月、八幡市にある府立消防学校の訓練生が40kmあまりを歩く訓練で、重い熱中症で倒れたことを受けて、京都府は、安全管理が不徹底だったとして、校長と副校長を30日付けで、戒告の懲戒処分とした。

府によると訓練は去年9月、大阪市までおよそ42kmを歩いたもので、19歳の訓練生の男性がゴール直前に熱中症で倒れ、一時意識不明になり、現在もリハビリをしているという。
男性は訓練の途中、2回けいれんを訴えたが、担当教官が本人の意思を確認の上、最後まで続けさせたという。


これについて府は、訓練の計画と実施の責任者の校長と、現場責任者だった副校長を、体調不良に気付きながらも訓練を中止させなかったのは安全管理が不徹底だったとして、30日付けで戒告の懲戒処分にした。

消防学校では、訓練生の熱中症を防ぐための対応や、熱中症が疑われる場合に訓練を中止させるための基準などををマニュアルとしてまとめることにしているという。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014094301.html
 
 
ちなみに、2011年9月14日付の朝日新聞京都市内版(聞蔵)からは、当時の状況が下記趣旨でネット配信されていた。
 
9日朝、教員6人の引率で初任科の生徒61人が出発。男性は途中で足がけいれんし、夕方に到着した直後に倒れて意識を失ったという。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
消防学校ゆえに、訓練生は体力に優れた人ばかり、という過信があったのだろうか?
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2012年3月11日8時18分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
北海道広尾町で10日朝に起きた民家火災で、広尾署は、亡くなった二人がこの家に住む無職男性(97)と妻(91)だったと発表した。
同署は引き続き死因と出火原因を調べている。

妻は足腰が弱く、外出時は歩行器を使っていた。男性方からは、消防署へ自動的に火災連絡が入る「災害弱者緊急通報システム」による通報があったが、地元の広尾消防署が確認に手間取り、消防車の出動が10分ほど遅れた。

同署によると、同システムは同町内の高齢者家庭など91戸に設置しており、10日午前6時3分に男性方の火災を知らせる自動通報があった。
しかし誤作動が多く、近所からの119番もないことから、同署は消防車を出動させず、署員2人を男性方に向かわせた。
同署は同時に、近所に住む男性の親戚に安全確認を依頼した。

同署は、署員が到着した同15分に火災を初めて確認。消防車が同16分に出動したが、古い木造住宅で火の回りが早く、夫婦を救出できなかったという。

消防車の出動が遅れたことについて、同署は「通報システムが導入されて十数年たつが、これまでの通報はいずれも誤作動で、出動前に確認が必要と思った。予断があったと言われれば仕方がない」と話した。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120311-OYT1T00044.htm
 
 
また、3月11日19時23分にNHK札幌からは、誤作動のやや詳しい内容が、下記趣旨でネット配信されていた。

広尾消防署によると男性の住宅には、火災の発生を自動で消防に伝える通報システムが設置されていたが、10日は「火災発生」ではなく「センサー異常」という誤った情報が通報されたという。
これを受けて、消防はすぐに出動せず署員が直接、家を訪ねて火事を確認した。
この結果、消防車が到着するまでに通常の5分より大幅に遅れて17分かかったという。

広尾消防署長は「初動が遅れたことは大変申し訳なく、通報システムを点検したい。通報にはすぐに対応していきたい」と話している。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sapporo/7003636731.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□これまでの誤作動は、全て「センサー異常」表示が出る誤作動だったのだろうか?
そうだとすれば、今回の対応で止むをえないところがある。
しかし、しばしば「火災発生」表示も出ていたなら、無駄足でも出動すべきだった。
 
□そもそも、「センサー異常」表示は、どのような時に出るものなのか?煙感知器なり熱感知器の感知部分が故障した際に出るものなのか?
もしそうなら、故障した際は「火災発生」表示を出すようにすべきではないのか?それがフェイルセーフ設計というものだ。
このシステムは、消防庁がモデル事業として進めているものらしいが、全体の問題として、そういった点を消防庁はメーカーに確認し、対策につなげることが望まれる。

 
(消防庁が音頭を取っているらしき通知;第2 2(2))
http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1404/140426syoubou95.pdf
 
(システムの概要はおそらくは下記;16ページ~)
http://www.fri.go.jp/pdf/shiryo/shiryo_no74.pdf
 
 

(2012年3月23日 修正1 ;追記)
 
2012年3月19日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、「センサー異常」=「火災発生」の意味だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
広尾消防署によると、システムは2010年3月に更新され、火災を知らせる音声は「センサー異常」と変わった。
署員は、更新時に説明を受けて知っていた。
 
町によると、システムは火災、ガス漏れ、防犯のいずれかのセンサーを接続できることから、音声は「センサー異常」と流れる仕様になっている。
ただ、広尾町では火災報知機に接続しており、「センサー異常」=「火災」だったという。
 
札幌市では、火災を知らせる緊急通報が入った場合、自動でつながる電話で呼びかけて応答があってもなくても、消防車を出動させている。
一方、広尾町では、どのように対応するか、明確ではなかった。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
これは仕様がよくない。
「センサー異常」などと聞く人に誤解を与える表現ではなく、たとえば「異常発生」といった表現にしておくべきだ。
どのような議論を経て、この表現に決まったのだろうか?
いや、議論そのものがなかった可能性もある。
 

 
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2012年2月9日20時53分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

災害の際に泥水や濁った水から飲料水を作ることができる移動式の浄水装置を福山市の会社などが開発し、9日、倉敷市で装置を動かす実演が行われた。

実演が行われたのは、泥水や濁りの強い水を浄化する移動式の装置で、東日本大震災を教訓に、福山市にある浄水装置の開発販売会社などが開発し、去年から販売を始めている。
9日は、倉敷市や浅口市の防災担当者などが参加して、倉敷市内の公園で池の水をくみ上げて作った泥水を浄化する実演が行われた。


装置は、まず泥水を汚れを固める特殊な粉と混ぜて機械で撹拌したあと、ゴミなどを沈殿させる処理水槽に移し、さらに上澄みの水を膜の付いたフィルターに通す仕組み。
実演では、装置に入れられた泥水はすぐに透明な水に浄化されて出ていた。


装置の開発販売会社によると、実際の災害現場では川の水や池の水などの確保が難しいため、濁りの強い水の場合、浄水装置のフィルターが詰まってしまうといった問題があったということだが、この装置では泥水などから1日に5トンから50トンの飲料水を作ることができ、すでに東京都が導入しているという。

浅口市の防災担当者は「災害など有事の際に今は給水タンクで水を運ぶしかないので今後、参考にしていきたい」と話していた。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025815141.html
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2012年2月8日12時21分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

火事現場での経験が少ない若手の消防士に火事の原因などを特定する現場検証の技術を学んでもらおうという研修が8日、越前町で開かれた。
研修は、鯖江・丹生消防組合が開いたもので、研修には入隊して10年目までの若手消防士20人余りが参加した。


研修では、建物の所有者や火災の目撃者に対する質問の仕方について、ベテランの消防士から質問する要領が指導された。
研修用に、取り壊しが予定されている建物に火をつけて再現された火事の現場では、若手消防士たちは、ベテランから指導を受けながら、現場検証を始めた。
現場検証で若手消防士たちは、たばこやライター、電気ストーブなど、火事の原因に関係するものを慎重により分け、壁や天井の焼け具合を調べるなどして、火元を特定する手順を学んでいた。


鯖江・丹生消防組合によると、実際に建物を燃やして行う研修は初めてということで、研修に参加した若手の1人は「貴重な経験が出来て良かった。今回学んだ知識を是非、現場で生かしていきたい」と話していた。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055768631.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
どこの消防でもやっていることかもしれないが、ブログ者には初耳だったので、紹介する。

 
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2011年11月15日21時31分に、msn産経ニュース東京から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東京都職員ら約1000人が参加した自衛消防と防災の訓練が15日、都庁で行われた。
火災発生の想定で、自衛消防隊が初期消火した後、庁舎内から新宿区の広域避難場所になっている新宿中央公園に避難した。
また、各局担当者やテナント従業員が消火栓を使った訓練が行われた。

講評で新宿消防署の署長は「訓練とはいえ、来庁者に誰も声をかけず、ヘルメットを着用していなかったり、サンダル履きの職員もいた。訓練は本番のつもりでやらなければならない。都職員は都民を守るのが仕事」と厳しく指摘した。


出典URL■■■



(ブログ者コメント)

普通、この手の講評はシャンシャンで終わり、苦言を呈するといっても、付け足し程度の場合が多いが、今回は違ったようだ。
署長が厳しい人だったのか?あまりにもダラけた参加態度だったのか?
いずれにせよ、「本番どおりに」という指摘はもっともなことだ。



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2011年9月22日9時42分に、NHK松江から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

松江市にある島根原子力発電所で21日に行われた、夜間に津波ですべての電源が失われたことを想定した訓練の際に、配備されている3台の非常用電源車のうち1台が移動できないトラブルがあった。
訓練は、夜間に巨大な津波のため島根原発の1号機と2号機ですべての電源が失われたことを想定して行われ、中国電力の社員14人が参加した。

訓練では、建物の外に配備された発電機で照明を確保した上で、非常用の3台の電源車から伸ばしたケーブルを1号機と2号機の電力を維持するための予備の電源盤につなぐ作業を行うことになっていた。
ところが、このうちの1台がエンジンがかからなかったため決められた場所まで移動できず、訓練は残りの2台のみを使って続けられた。

中国電力によると、発電のシステムそのものに問題はなかったが、セルモーターの部品に不具合があったという。

非常用の電源車は、原発ですべての電源が失われた場合に、運転員がいる中央制御室の空気を循環させる装置を動かすためなどに使われるもので、島根原発には、福島第一原発の事故を受けて3台が配備されている。
中国電力は、「こうしたトラブルがなぜ起きたのかを点検して今後はこういうことがないようにしたい」と話していた。


出典URL■■■
           ■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)



(ブログ者コメント)
 
福島第一原発の事故では、コンセントが合わず使えなかった電源車があったと記憶している。
そんなことがないよう、普段使うことのない緊急用設備が、イザという時に機能を発揮できるかどうか、実際に動かしてみて試すのが訓練の一つの目的だ。
したがって訓練時には、緊急用設備は可能な限り、実際に動かしてみることが望ましい。
 
ちなみに 、ブログ者の勤務していた事業所では、訓練時に実際に緊急用車両を現場まで移動させていたほか、宿直者が現場巡回するのに緊急用車両を運転するなどして、常時、運転できる状態にあることを確保していた。
おそらく中電でも、今回のトラブルを受け、何らかの対応をとるだろう。

 




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2011年8月24日付で、朝日新聞静岡版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

静岡市で11日未明に発生した住宅3軒が全半焼するなどした火災で、現場近くの路上にある地下式消火栓のバルブが開かず、消防は近くの貯水槽から水を引いて放水していたことが分かった。
消防によると、バルブが錆びついていたことが原因で、23日に市の水道局が修理したという。

消防は、「維持管理できていなかったのが一番の問題。不備があったと反省している。
今後は水道局とも協力して点検していきたい」と話した。
消火栓の点検時には家庭の水道に濁りが出る可能性があるため、市民の理解や協力を求めていくという。




  (ブログ者コメント)

産業現場にも、非常時にしか使わない設備がある。 それらについても、イザという時に機能を発揮できるよう、定期的に点検しておくことが大切だ。



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2011年8月11日8時31分に、秋田魁新報から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

7月23日午後1時55分ごろ、能代市の老人介護福祉施設から「入所者(70代女性)の呼吸が止まっている」と119番があった。
3分後に救急車が到着。救急隊員が心臓マッサージと酸素吸入を行って車載のAEDを使おうとしたところ、患者の胸に貼り付けて電気を流すための電極パッドがなかったため、使用できなかったことが、10日、わかった。

女性は搬送先の同市内の病院で死亡。同署は「AEDが使えなかったことと死亡との因果関係はないと病院側から説明を受けた」と話している。

パッドは2枚1組で使い捨てタイプ。AEDを収納する袋にパッド2組を入れ、予備としてもう1組を車内の棚に置くことになっているが、この日は3組ともなかった。

パッドの点検記録から、2週間余りにわたりパッドがないまま救急搬送業務を続けていた可能性があり、署は「あってはならないこと。大変重く受け止めている」としている。


出典URL■■■



ブログ者コメント)

□安全備品については、どの産業現場でも、定期的に在庫数などをチェックしている筈だが、使用する頻度、状況に応じたチェックスパンの設定が必要な場合もあるのかもしれない。

□同じ秋田県の仙北市でも、AEDが故障して使えなかった事例があったと、12日に報道された。AEDコードの使用期限が2年のところ、2004年に購入して以降、交換していなかったという。能代市の事例を受け、県が調査して明らかになった事例なのかもしれない。


出典URL■■■

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2011年7月28日12時58分に朝日新聞から、また同日付で読売新聞山口版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

山口市消防本部で今月22日にあった防火管理者の資格取得講習で、受講者118人のうち、発煙筒の煙を吸い込んだ男性計15人が体調不良を訴えた。2人は現在も入院している。市消防本部が28日、記者会見を開き、発表した。

発表によると、22日午後2時ごろ、煙の疑似体験をするため庁舎の屋内階段の防火戸を閉め、発煙筒2本に点火。室内に煙が充満したところで避難訓練をした際、9人がせきや息苦しさなどを訴え、うち6人が病院に搬送された。翌23日以降、別の6人も体調不良で医療機関を受診。15人のうち50歳代の男性が高熱で、30歳代の男性が肺炎で、現在も入院している。
 
訓練は、受講者118人を4班に分けて実施。事前に職員が「(持参するよう指示していた)タオルで鼻や口をふさぐ」などと注意したが、うち1班には説明していなかった。体調不良を訴えた15人のうち、入院した2人を含む10人がこの班に所属していた。
同本部は、28日に開いた記者会見で、「注意事項の説明が不十分だった」とミスを認めた。

今回の講習では、昨年とは違う発煙筒を使ったが、発煙量を確かめていなかったという。
発煙筒には「煙を吸入しないでください」などの注意書きが記されていた。製造メーカーは「消防署の訓練に使用されることが多く、一般で使う時は十分な注意が必要」と指摘している。

会見した消防長は「大変遺憾なことであり、関係者に深くおわびします」と述べ、発生時に発表しなかったことについては「受講者全員の体調確認に時間がかかった」と説明した。
警察は業務上過失傷害容疑で調べている。


出典URL■■■
             ■■■



(ブログ者コメント)

□昨年と違う発煙筒を発煙量を確かめずに使ったとのこと。変更管理が不十分だったことも一因だ。
□企業には火災時の迅速な通報を求め、ちょっとでも遅れると厳しく叱責する消防が、1週間遅れての発表。このように自分に甘い姿勢では、他を律することはできない。




(2011年7月30日 修正1 ;追記)

2011年7月29日23時2分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

山口市消防本部が改めて調べたところ、ほかに51人が体調不良を訴えていたことが新たにわかった。これで講習の参加者127人のうち半数以上にあたる66人が体調不良を訴えたことになる。
51人のうち1人が病院で手当てを受けたが、いずれも症状は軽かったという。


出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)



(2011年9月27日 修正2 ;追記)

2011年9月26日18時57分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この事故について山口労基署は、山口市の消防本部に防火講習での発煙筒の使い方などについて改善するよう求めていたが、消防本部は、屋内の訓練では発煙筒を使用しないといった講習の改善措置を労基署に報告した。

改善点
□今後、屋内での防火講習では発煙筒を使わない
□講習以外の訓練などで発煙筒を使う際にも、適切な使用方法や安全対策を徹底する
□講習の受講者に対する注意事項の説明に漏れがないよう講師どうしが事前に確認する

消防本部によると、この講習で、体調を崩して医療機関で治療を受けた16人のうち15人はすでに回復しており、肺炎で入院していた1人が経過観察中だという。


出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)



(2011年10月15日 修正3 ;追記)

2011年10月13日19時21分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この事故について、消防本部は13日会見し、医療機関を受診した参加者16人のうち10人については、13日までに通院費用や慰謝料など、あわせて125万あまりの賠償金を支払ったことを明らかにした。
また残る6人についても今後、賠償金を支払う予定で、市側の最終的な支払い額はおよそ200万円に上る見通しという。

会見で、消防本部の消防長は、「大変なご迷惑をかけ、本当に心苦しい。今後このようなことがないよう努めていきたい」と述べた。
消防では、今回の事故を教訓に、今後の講習では発煙筒は使用せず代わりにスモークマシンと呼ばれる人体に無害な煙を発生させる装置を使うことを検討しているという。




(2012年4月3日 修正4 ;追記)
 
2012年3月28日18時59分にNHK山口から、当時の職員2人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

警察は、講習の担当者として発煙筒を準備した山口市消防本部の47歳の副主管と34歳の主任の2人が煙の安全性について発煙筒を使用する前に十分確認すべきだったのに怠っていたとして、業務上過失傷害の疑いで2人の書類を山口地検に送った。
調べに対し、2人は事実関係を認めているという。

山口市消防本部の消防長は「書類送検されたことを厳粛に受け止め、今後2度とこのようなことがないよう安全管理を徹底していきたい」と話している。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064028731.html

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2011年7月23日20時17分にNHK京都から、同日18時7分にMBS毎日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

23日午後1時すぎ、京都市の薬品工場「K有機化学研究所」から火が出ていると近くの住民から消防に通報があった。
工場ではアセトンやベンゼンなどの化学薬品を扱っているため化学消防車やヘリコプターなど24台が出て消火にあたり、火は1時間半後に消し止められたが、木造の建物3棟あわせて374m2が全焼した。貯蔵していた化学薬品も燃えたとみられる。

消防によると、この火事で消火活動中の消防隊員が薬品の廃液に触れて軽いけがをし、病院で手当てを受けている。 また現場近くで消防隊員や工場の関係者など男女5人がキイロスズメバチに刺され、4人が病院に運ばれたが、いずれも症状は軽いという。
工場は23日は休みで従業員はいなかったということで、消防などで火事の原因を調べている。


出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
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2011526139分に、msn産経ニュース大分から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
大分県の石場ダムで、平成21年5月、訓練中に死亡した県防災航空隊員の遺族が、安全配慮義務を怠ったとして、県に計約1億2800万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことが、26日、分かった。

訴状によると、隊員(当時26)は、ダムでの水難救助訓練中に要救助者役として湖面で待機中に溺れて死亡した。
県は、水中という危険な環境で隊員に救命胴衣を着用させず、救助用ボートも準備しないなど、水難事故の発生を防ぐ安全管理や業務上の注意義務を怠ったとしている。
当時の現場責任者だった隊長は、21年12月、業務上過失致死罪で罰金50万円の略式命令が出され、納付している。
 
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□事故時の状況などは下記。
(2009年11月05日 10:25 大分合同新聞からのネット配信)
・訓練は9人で実施。
・被災者はダム湖から防災ヘリで吊り上げられ救助される役であり、一人でダム湖に入ったが、水没直前までの数分間、他の隊員は目を離していた。
・「浮力あり」とされたウエットスーツを着ていたが、救命胴衣は着けていなかった。
 ・県は、救助者役の様子を確認する安全監視員を置かず、万一の際のボートなども用意していなかった。
 ・この事故を受け、総務省から「要救助者」役は救命胴衣を着けること、などが関係団体に通知された。
 
□上記記事中、他県担当者の「ウエットスーツを着用したら人体は浮くと考えていた」というコメントが興味深い。
試みに、「ウエットスーツ+浮力」で検索すると、「脱力状態でプカプカ浮くぐらいの浮力がある」とか「使い古したスーツだと生地内の気泡がつぶれて浮力が減る」などの記事があった。
しかし、ウエットスーツは、本来、防寒とか怪我防止のために着用するもの。浮力はプラスαの効果であり、そこに盤石の信頼を置くことはできないのだろう。
安全確保のための道具を使う場合は、目的にマッチしたものを期限を守って使うこと・・・。そんなことを教えてくれた事例のような気がする。
 
 
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(2011年3月10日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年3月8日21時38分に、東京新聞から下記記事がネット配信されていた。
 
特定の周波数の電磁波を使い、火災現場などで発生する危険なガスを遠隔検知するシステムの開発に成功したと、NTTや産業技術総合研究所などが8日発表した。
救助に当たる消防士の二次災害の危険を、大幅に減らすことが期待できるとしている。
使用するのは、光と電波の間に位置する「テラヘルツ」という周波数の電磁波。すすや煙を通り抜け、どんな物質があるか調べることができるが、電磁波発生や検出のための技術開発は進んでいなかった。
NTTなどは、三つの光源から出る光の信号を組み合わせ、さまざまな周波数のテラヘルツ波を短時間でつくることに成功。幅広い範囲をカバーする受信器と組み合わせ、システムの試作機をつくった。
6畳ほどのスペースで、ソファやベッドに使われるウレタンを燃やす実験を行い、約5mの距離からテラヘルツ波を照射。反射して戻ってきた波を調べたところ、猛毒のシアン化水素ガスを検出した。
今回の試作機は高さが約180cm、稼働部分の重さも約80kgある。今後は現場に持ち運びしやすいよう小型化し、分析できるガスの種類も増やして実用化を目指す。
 
 
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(2011年3月3日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年3月2日10時3分に、福島民報から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
福島市のクリーニング業「ヤマカワドライ」は、古くなった消防士の防火衣をよみがえらせるクリーニング技術を開発した。防火衣は5~10年程度の使用が一般的だが、念入りに洗う習慣がないことに着目し、独自に洗浄方法を編み出した。
消防本部では汚れに水を掛けてブラシで磨くのが一種の“伝統”だったが、この方法では消火作業時に表面に付着したカドミウムなどの有害物質を完全には除去できない。さらに、生地に処理された撥水機能が失われるため、水を浴びると重量が増して動きにくなる。
「きれいにして、撥水機能も再生できれば、高価な防火衣を長持ちさせることもできる」と、挑戦が始まった。
消防本部から借りた汚れた防火衣に向き合い、洗剤の種類から洗い方まで試行錯誤を繰り返すことで少しずつノウハウを蓄積し、現在、有害物質などの汚れは90%ほど除去できるようになった。表面に付いた水も5分間は内部に染み込まない。
アラミド繊維の防火衣であれば一着7000円ほどと、コストも抑えた。
近く、東北地方の消防本部を対象に、ニーズ調査を始めるという。
 
 

(ブログ者コメント)
 
長文記事でしたので、かなり記述を省略しています。
 
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(2011年1月26日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月26日付で、神奈川新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
25日午後0時10分ごろ、横浜市の首都高速湾岸線上り線で、道路のつなぎ目から煙が出ていると、110番通報があった。
警察によると、ポリウレタン製のつなぎ目部分(横約38m、縦19cm)が燃えていたという。出火前に現場付近でトレーラーと乗用車が接触する事故があり、車線規制のために置かれた発炎筒が、つなぎ目に引火した可能性もあるとみて調べている。
 
 

(ブログ者コメント)
 
発煙筒を置いてはいけない位置が、マニュアルに記載されていなかったのだろうか?それとも、このような事態が起きることが、これまで想定されていなかったのだろうか?
 
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(2011年1月10日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月9日18時57分に朝日新聞から、同日12時6分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
9日午前10時55分ごろ、金沢市の消防出初め式で一斉放水中のホースが固定した器具から外れ、周囲にいた消防団員に次々と当たり、団員8人が顔や足に軽いけがをした。市民4200人も見学していたが、けが人はなかった。市は近く、調査委員会を立ち上げ、原因究明と再発防止に当たる。
市消防局によると、鉄製の「管槍」と呼ばれる長さ約70cmのホース先端部分を長さ約1m、重さ5~7kgの支持器で地面に固定し、消防団員3人で押さえていた。放水の開始直後に1本のホースの管槍が支持器から外れ、水圧に押されて周囲にいた消防団員に次々と当たった。事故当時、水は約20~30m上空まで噴き上がった。ホースには反動で約50kgの力がかかっていたとされる。支持器は、事故後に破損が確認された。
一斉放水は約50~60m離れたポンプ車から空に向かって水を吹き上げるため、消火活動の約2倍の水圧で放水していた。放水時間は2分程度を想定していたがトラブルの発生を受け、約1分後に中止命令を出した。
 
 
(2011年2月6日 修正1; 追記)
 
2011年1月21日の北国新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。 

市消防局などは、20日、第1回再発防止検討会を開き、主な原因を、放水直後の水圧によるホースの予測不能な動きと、ホースを固定する支持器の破損であると断定した。
検討会は非公開だったが、出席者によると、委員はこれまでの団員への聴取内容や事故映像などを参考に原因を分析。
送水圧力によりホースが予測不能な動きをしたため、ホースを固定する支持器の上下2箇所の固定具のうち、最初に下部の固定具からホースが外れ、続いて上部の固定具が破損。制御が不能になったと結論付けた。
支持器は一斉放水専用の器具で、購入から30年以上経過しており、金属疲労を起こしていた可能性もあるという。
事故では、ホースが制御不能になった後、止水まで20秒ほどかかり、周囲の消防団員8人が負傷した。検討会は、止水が遅れた理由について、テント等により、どの分団のホースが外れたか即座に確認できなかったことや、ホースが外れた分団に伝令が配置されていなかったことなどを指摘した。
次回の検討会は2月上旬に開かれ、年度内に再発防止をまとめる予定。
 
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(2010年12月27日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月26日21時58分に、共同通信から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
26日午後4時5分ごろ、岐阜北消防署の駐車場で、訓練中の消防士(32)が、はしご車のアウトリガーと車体の間に挟まれ、搬送先の病院で間もなく外傷性ショックで死亡した。
警察などによると、被災者がアウトリガーを車体に自動収納するボタンを押した後、自分でアウトリガー上部の収納庫に車輪止めを片付けようとして、誤って挟まれたとみられる。
 
 

(2010年12月28日 修正1; 情報追記)
 
アウトリガーの写真が、中日新聞に掲載されていた。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010122790010622.html


(2011年1月14日 修正2; 追記)
 
下記の情報が、2010年12月27日付の岐阜新聞紙面に掲載されていた。
 
□アウトリガーは高さ約1m。車体から横に張り出して車体を支える。
□挟まれる直前に同僚が気づき、緊急停止ボタンを押したが、間に合わなかった。
 
 

(2011年11月4日 修正3 ;追記)

2011年11月2日10時6分に岐阜新聞から、同日2時3分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この事故で、警察は1日、安全注意義務を怠ったとして業務上過失致死容疑で、訓練を指揮監督した男性消防司令(45)を書類送検した。

容疑は、昨年12月26日午後4時ごろ、同消防署訓練場で、車体の横に張り出して支えるアウトリガー(鉄製高さ約1m)を収納する訓練を行っていた際、緊急停止ボタンを押せる位置に人を配置するなどの安全上の注意義務を怠り、男性消防士長を死亡させた疑い。

警察によると、訓練には消防署員7人が参加。男性消防士長は、アウトリガーを自動収納するボタンを押した後、車輪止めを車上部の収納庫にしまおうとしたところ、誤って挟まれたという。

同消防署では、はしご車の納入業者から車体後方にある緊急停止ボタン付近に必ず人を配置するよう説明を受けていたが、訓練のマニュアルには明記されておらず、事故時も配置していなかった。 直前に気付いた同僚がボタンを押したが間に合わなかった。

市消防本部は事故を受けて安全管理に関する検討委員会を設け、訓練のあり方や職員研修などの見直しを進めている。


出典URL■■■
           ■■■



(2012年3月2日 修正4 追記)
 
2012年2月25日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、指令が略式起訴された旨、下記趣旨でネット配信されていた。
 
岐阜区検は24日、訓練の責任者だった消防司令(46)を業務上過失致死罪で略式起訴した。
起訴状によると、消防司令ははしご車の訓練を指揮していたが、安全配慮を欠いたため、被災者を車体を支える装置と車体の間に挟ませて死亡させたとされる。
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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