本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年5月31日付で読売新聞から、同日17時14分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前8時40分頃、岩見沢市の市営住宅美鳩団地で、ガス管の取り換え工事中に爆発が発生し、男性作業員5人がけがを負った。
警察などによると、5人は会社の車で同市内の病院に運ばれたが、顔や気道のやけどを負った4人が重傷で、札幌市内の北海道大病院などにドクターヘリで運ばれた。残る1人は軽傷。
市などによると、建物の耐震補強工事に伴い、建物1階屋内廊下の床下約50cmに引かれている直径約10cmのガス管を切り替える予定だった。
作業員らは同日午前8時頃から工事を始め、ガス抜きなどを行ってから、床下の古いガス管を電動カッターで切断した。
その際、火花が残っていたガスに引火して爆発が起きたとみられる。
通常であれば、管の中のガスの濃度を専用の機器で調べるが、この日は使っていなかったという。
市などによると、この市営団地は6階建てで、81部屋に79世帯が入居していたが、通常の耐震補強工事のため、事前に住民を退避させるなどはしていなかったという。
2階に住む男性(72)は「『ドーン』と大きな音がして驚いた。工事中なので重機がどこかにぶつかったかと思った」と話していた。
現場はJR岩見沢駅の南東約1.5kmで、学校などもある住宅街の一角。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120531-OYT8T00689.htm
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/376630.html
また、6月1日付で朝日新聞北海道版から、手順どおりに作業していなかった可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガス管の移設作業が管内のガスを十分抜かずに行われた可能性があることが31日、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、定められた手順通りに作業していなかった可能性もあるとみて、業務上過失傷害の疑いで関係者から事情を聴いている。
警察などによると、けがをしたのは管工事業の「建成産業」の社長(64)と同社従業員3人、設備会社の男性作業員の計5人。
31日午前8時から、市営住宅の耐震補強工事のため、1階床下の地面の1.2m下に埋まっている長さ60~70m、直径10cmの都市ガスの管を8カ所に分断して移設する作業を始めた。
市によると、ガス設備撤去の安全基準では、撤去範囲のガス管を完全に遮断し、設備内に残ったガスを完全に抜き取った後、ガス検知器で監視した状態で作業するとしている。
作業員らはガスの元栓を閉め、カッターで管の6カ所目を切断していた時に爆発した。
警察は、ガスを抜く作業が不十分だったため、切断部からガスが徐々に漏れて床下にこもったのが原因の可能性があるとみている。
出典URL
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206010004
(2011年6月30日 修正1 ;追記)
2012年6月1日付で北海道新聞紙面に、ガス濃度測定管理ができていなかったという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
この工事は、古いガス管を新しい管に切り替える工事で、管工事会社が行い、岩見沢ガスが安全管理を請け負っていた。
作業時のガス濃度測定について、岩見沢ガスの担当者は、「専用機器で調べるが、(測定したかどうか、管工事会社から)報告を受けていない」と話している。
担当者によると、同社の作業工程仕様書では、ガス濃度を測定するたびに結果を同社に報告し、切断作業を行うにも事前了解が必要だった。
今回、報告はなかったといい、手順が守られていなかった可能性がある。
同団地は傾斜地にあるため、建物の一部は2階以上しかない構造。
作業員らは、1階床下にあるピット(高さ1.2m)に入り、古い管を電動カッターなどで切断する作業をしていた。
(2013年1月12日 修正2 ;追記)
2013年1月10日18時3分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署は、10日、工事にあたっていた建設会社と、その代表取締役を労安法違反の疑いで書類送検した。
労基署によると、この建設会社では、ガス管を切断する際に管の中のガスを抜くなどの爆発を未然に防ぐための措置を講じないまま作業していたということで、労安法違反の疑いがもたれている。
この建設会社は労基署に対し、「われわれに責任がある。危険防止措置が不十分だった」と話しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130110/dc09cffdbcbc495f08444dc046800039.html
31日午前8時40分頃、岩見沢市の市営住宅美鳩団地で、ガス管の取り換え工事中に爆発が発生し、男性作業員5人がけがを負った。
警察などによると、5人は会社の車で同市内の病院に運ばれたが、顔や気道のやけどを負った4人が重傷で、札幌市内の北海道大病院などにドクターヘリで運ばれた。残る1人は軽傷。
市などによると、建物の耐震補強工事に伴い、建物1階屋内廊下の床下約50cmに引かれている直径約10cmのガス管を切り替える予定だった。
作業員らは同日午前8時頃から工事を始め、ガス抜きなどを行ってから、床下の古いガス管を電動カッターで切断した。
その際、火花が残っていたガスに引火して爆発が起きたとみられる。
通常であれば、管の中のガスの濃度を専用の機器で調べるが、この日は使っていなかったという。
市などによると、この市営団地は6階建てで、81部屋に79世帯が入居していたが、通常の耐震補強工事のため、事前に住民を退避させるなどはしていなかったという。
2階に住む男性(72)は「『ドーン』と大きな音がして驚いた。工事中なので重機がどこかにぶつかったかと思った」と話していた。
現場はJR岩見沢駅の南東約1.5kmで、学校などもある住宅街の一角。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120531-OYT8T00689.htm
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/376630.html
また、6月1日付で朝日新聞北海道版から、手順どおりに作業していなかった可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガス管の移設作業が管内のガスを十分抜かずに行われた可能性があることが31日、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、定められた手順通りに作業していなかった可能性もあるとみて、業務上過失傷害の疑いで関係者から事情を聴いている。
警察などによると、けがをしたのは管工事業の「建成産業」の社長(64)と同社従業員3人、設備会社の男性作業員の計5人。
31日午前8時から、市営住宅の耐震補強工事のため、1階床下の地面の1.2m下に埋まっている長さ60~70m、直径10cmの都市ガスの管を8カ所に分断して移設する作業を始めた。
市によると、ガス設備撤去の安全基準では、撤去範囲のガス管を完全に遮断し、設備内に残ったガスを完全に抜き取った後、ガス検知器で監視した状態で作業するとしている。
作業員らはガスの元栓を閉め、カッターで管の6カ所目を切断していた時に爆発した。
警察は、ガスを抜く作業が不十分だったため、切断部からガスが徐々に漏れて床下にこもったのが原因の可能性があるとみている。
出典URL
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206010004
(2011年6月30日 修正1 ;追記)
2012年6月1日付で北海道新聞紙面に、ガス濃度測定管理ができていなかったという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
この工事は、古いガス管を新しい管に切り替える工事で、管工事会社が行い、岩見沢ガスが安全管理を請け負っていた。
作業時のガス濃度測定について、岩見沢ガスの担当者は、「専用機器で調べるが、(測定したかどうか、管工事会社から)報告を受けていない」と話している。
担当者によると、同社の作業工程仕様書では、ガス濃度を測定するたびに結果を同社に報告し、切断作業を行うにも事前了解が必要だった。
今回、報告はなかったといい、手順が守られていなかった可能性がある。
同団地は傾斜地にあるため、建物の一部は2階以上しかない構造。
作業員らは、1階床下にあるピット(高さ1.2m)に入り、古い管を電動カッターなどで切断する作業をしていた。
(2013年1月12日 修正2 ;追記)
2013年1月10日18時3分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署は、10日、工事にあたっていた建設会社と、その代表取締役を労安法違反の疑いで書類送検した。
労基署によると、この建設会社では、ガス管を切断する際に管の中のガスを抜くなどの爆発を未然に防ぐための措置を講じないまま作業していたということで、労安法違反の疑いがもたれている。
この建設会社は労基署に対し、「われわれに責任がある。危険防止措置が不十分だった」と話しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130110/dc09cffdbcbc495f08444dc046800039.html
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プロフィール Profile
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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。