2012年8月18日21時37分に朝日新聞から、また8月19日付の読売新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後3時20分ごろ、青森市の青森競輪場内の食堂で爆発事故があり、食堂の店主の男性(72)と従業員の女性(75)が重傷、別の従業員女性(60)が軽傷を負った。
警察によると、ガス爆発の可能性が高いという。
大規模な出火や煙は確認されなかった。
施設を所有する青森市によると、爆発があったのは、観覧席や車券売り場があるメーンスタンド3階南側にある「食堂V」。
L字形のカウンターに席が10席ほど並ぶ大きさで、昼食時以外は利用する客は少なかったという。
この食堂ではプロパンガスを使っており、ボンベ自体は建物の外で管理されている。
施設を管理する「日本トーター株式会社」の女性社員(30)によると、ズドーンという大きな音がし、建物全体が揺れたという。次の瞬間、警報が鳴り響き、3階に向かった他の社員から、「ガスの臭いがするから近づくな」と言われたという。
この後、けが人の手当てのためタオルを持って3階に向かったところ、店主が血を流して倒れていたという。
競輪場はこの日、静岡市や四日市市で開催されるレースの車券を販売していた。車券を購入する客は主に窓口のある2階と5階部分にいて、無事だった。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0818/TKY201208180203.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20120818-OYT8T01224.htm
(2017年1月27日 修正1 ;追記)
2017年1月26日18時9分に青森朝日放送から、ガス管腐食を知りながら修理しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月27日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は、当時のガス会社の保安業務責任者と競輪場の施設管理担当者、そして飲食店経営者の3人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、爆発は飲食店内の腐食していた配管からガスが漏れ出し、給湯器の種火に引火して起きたという。
警察は、3人が事前の点検で配管が腐食してガス漏れの危険があると知りながら、ガス管の交換や修理をしていなかったとみている。
この爆発で、飲食店経営者など3人がやけどなどのけがをしたが、命に別状はなかった。
出典
『競輪場ガス爆発で書類送検』
http://www.aba-net.com/sp/news/news006.html
(ブログ者コメント)
「点検時に配管が腐食してガス漏れの危険があると知っていた」という件、点検時に外面腐食を見つけたということだろうか?
しかし、著しい外面腐食なら、ガス会社として対処する筈。
この程度の外面腐食なら、まだ使えると判断したのだろうか?
ブログ者が調べた範囲では、その点について報じている記事は見つからなかった。
(2017年7月2日 修正2 ;追記)
2017年6月30日20時20分にNHK青森から、書類送検されていた3人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、爆発の原因となった配管の腐食を把握していたのにも関わらず、適切な対応をとっていなかったとして、ガスを供給していた会社の保安責任者と競輪場施設の管理担当者、それに、食堂の店主の合わせて3人を業務上過失傷害の疑いで、ことし1月、書類送検していた。
青森地方検察庁は、この3人について30日付けで不起訴とした。
検察は不起訴の理由などを明らかにしていないため、この事件の捜査は、責任の所在が明確にならないまま終結する形となった。
出典
『競輪場食堂爆発事故 3人不起訴』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084756431.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。