21日午後1時55分ごろ、米沢市の国道287号沿いにあるN石油店米沢中央サービスステーションで埋設されたガソリンタンクが爆発し、清掃作業中の会社員の男性Hさん(23)が頭部や両腕、両足などに、同Eさん(26)が顔にやけどを負うなどした。
2人は病院に搬送されたが、命に別条は無いという。
警察などによると、2人は地下タンク清掃会社の社員で、午前8時ごろから作業を開始。
容量10kℓの鉄製タンク(直径約1.4m、長さ約6.5m)内に防水シートを貼り付ける工事に伴い、タンク内を清掃する作業をしていた。
Hさんがタンク内に入り、Eさんが上から作業を監視したり、補助していたとみられる。
同ステーションは営業中だったが客はなく、従業員3人にもけがはなかった。
隣接する飲食店経営の男性が119番通報した。
タンクは地下約2mに埋設。全部で4基あり、爆発したのはレギュラーガソリンを貯蔵していたものだった。
ガソリンを抜いたタンク内に中和剤を入れ、作業していたという。
2人の同僚によると、タンク内につるしたライトが落下したことが、爆発の原因になった可能性があるという。
警察が作業の安全管理に問題がなかったかを含めて調べているほか、消防も原因を調査している。
現場は市中心部で、付近には商店や住宅が密集している。
事故の影響で、国道287号は約3時間40分にわたり、全面通行止めとなった。
近くに住む会社員は「地震かと思うほどすごい衝撃だった。一人が歩道に飛ばされ、もう一人がゆらゆらと地下タンクから出てきた。服はボロボロで、足が焼けただれていた」と話していた。
ガソリンスタンドの地下タンクをめぐっては、老朽化による油漏れが相次いでいることから消防庁は2年前に対策を強化し、設置して40年を超えるタンクの改修工事を全国のガソリンスタンドに義務づけている。
このガソリンスタンドでも、3日前から工事を始めていた。
警察では、関係者から事情を聞いて事故の原因を調べている。
危険物を取り扱う業界団体によると、去年から今年にかけ栃木県や滋賀県でも同じような事故が起きていて、工事業者に対して注意を呼びかけていた。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201209/22/kj_2012092200631.php
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025190061.html?t=1348260131681
(ブログ者コメント)
「地震かと思うほどすごい衝撃」があった爆発なのに、タンク内にいて、よくぞ命に別条なかったものだ。
ブログ者は以前、爆心地にいた場合は、爆風がそこを中心に外に拡がるので、案外と無事なことがある、と聞いた?読んだ?覚えがあるが、今回もそういうことだったのかもしれない。
(2013年5月1日 修正1 追記)
2013年4月30日22時48分にNHK山形から、引火を防ぐ構造の照明器具を使うよう指示しなかったとして書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事を担当していた東京の「N工発」の現場監督を務めていた30代の男性社員が、引火を防ぐ構造を持つ照明器具を使うよう指示せず、安全を確保する必要な措置を講じていなかったとして、米沢労基署は、N工発と男性社員を労安法違反の疑いで書類送検した。
N工発は「事故のあと、可燃性ガスの濃度が0%であることが確認できるまでは工事を行わないようにするなど対策を行った。今後、同じような事故を起こさないよう指導を徹底していきたい」とコメントしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024278401.html?t=1367356763557
また2013年5月1日付で毎日新聞からは、防爆仕様でない投光器を現場監督が持ちこんでという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
送検容疑は、地下のガソリンタンクの清掃作業で使用した投光器に爆発を防ぐ性能はなく、引火の恐れがあるにもかかわらず、危険を防止する措置をとらなかったとしている。
同署によると、投光器が火元となってタンク内で爆発し、作業員2人が全身や顔をやけどするなどした。
現場監督は「投光器は自分で持ち込んだ。軽率だった」と話している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20130501ddlk06040014000c.html
(2013年7月8日 修正2 ;追記)
2013年7月6日10時40分に山形新聞から、投光器が地面に落下した際の火花が原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米沢署は5日までに、業務上過失傷害の疑いで、男性現場監督(36)と、タンクの外で作業を監視していた男性作業員(26)を書類送検した。
送検容疑は、引火防止機能のある投光器を使用せず、当日使った投光器を固定するなどの安全管理を怠ったため、投光器を落下させて爆発事故を起こし、他の男性作業員(23)に全身やけどの大けがを負わせた疑い。
捜査関係者によると、現場監督と作業員2人は東京都内に本社がある地下タンク清掃会社の社員。
3人は、地下タンク内の防水シートを貼り付ける工事現場で、内部の清掃をしていた。
爆発の危険がある作業現場では、引火防止機能を備えた投光器を使うことが義務付けられている。
投光器がタンク近くの地面に落下し、充満していたガソリンの蒸気に火花が引火したことで爆発したという。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201307/06/kj_2013070600150.php
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。