







火災は従業員らによって間もなく消し止められたが、従業員(38)が頬などに軽いやけどを負ったほか、作業用機械1台が壊れ、作業場の屋根に穴が開いた。
警察の調べによると、従業員が作業場2階で有機溶剤メチルシクロヘキサン約200ℓを撹拌機に注ぎ込むため、作業用機械にセットした後、爆発した。何らかの原因でメチルシクロヘキサンに引火した可能性があるとみて調べている。
同工場は瞬間接着剤「アロンアルフア」で知られる東亞合成の関連会社「アロンエバーグリップリミテッド」の茨城工場。
爆風で波型スレート屋根の一部、約20m2が吹き飛び、ドラム運搬回転機1台が破損した。作業場は鉄筋2階建て、約620m2。
(2010年12月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月16日18時11分にmsn産経ニュースから、同日15時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月25日、姫路市のごみ処理施設「エコパークあぼし」の温水プール建設現場で9人が重軽傷を負った爆発事故で、姫路市は、16日、平成15年の土壌調査で、メタンガスの発生が予測されるとの報告を受けていたと発表した。
6月下旬、職員が建設業者との契約関係種類を確認した際、ロッカーに報告書があることに気付いたという。市は、報告書の取り扱いについては、「担当部署の職員が入れ替わっており、分からない」としている。
警察は、本件に関し、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めているが、同罪が成立するには、事故があらかじめ予見できる「予見可能性」がキーワードとなるため、この報告書が今後の捜査に影響を与えそうだ。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/101216/hyg1012161852007-n1.htm
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003679557.shtml
事故時の状況を報じる記事は下記。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100325/dst1003251200005-n1.htm
爆発原因を土壌から発生したメタンと推定した記事は下記。
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0002882597.shtml
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0003188750.shtml
(2011年1月16日 修正1; 追記)
2011年1月14日15時58分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市が設置した調査・安全対策検討委員会は、14日、事故原因をまとめた報告書を市長に提出した。埋め立て地の汚泥などから高濃度のメタンガスが発生、建物内に入って爆発した可能性が高いという。
事故は、建設中の健康増進センターで発生。床下で配管の作業をしていた男性が、小型バーナーを着火した瞬間に爆発した。
報告書によると、埋め立てに使った汚泥などに含まれる有機物からガスが発生。地中で化学反応を起こし、メタンの濃度が高まった。さらに掘削調査の結果、現場床下付近にガスのたまりやすい層があり、配管用の穴の隙間から建物内に入り充満したとみられる。
事故後に現場近くで採取したガスを分析した結果、メタン濃度は、爆発下限濃度の16倍前後だった。
市は、現場周辺にガス抜き用のパイプを設けるなど安全対策を講じた上で、健康増進センターを再建する予定。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003737927.shtml
(2011年6月7日 修正2; 追記)
2011年5月7日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)と毎日新聞播磨・姫路版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市は、中断していた工事を10日から再開すると発表した。早ければ来年11月にも完成する見込み。
爆発を防ぐ安全対策は下記など。市の第三者機関「調査・安全対策検討委員会」が今年1月にまとめた調査報告書に基づいている。
・健康増進センターの建物の周囲に、メタンを大気中に逃がす通気口を設ける
・建物の地下にメタンが溜まらないよう、空気ダクトを使って空気を循環させる
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2011/05/07/20110507ddlk28040459000c.html
(2015年2月5日 修正3 ;追記)
2015年2月4日12時7分にNHK神戸から、ガス発生の可能性を認識しながら安全対策を怠ったとして関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、安全対策を怠ったとして、工事を発注した姫路市の当時の担当者や建設会社の現場責任者らあわせて3人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察が捜査を進めた結果、工事を発注した姫路市が、事故の7年前に行われた調査の結果によって、可燃性のメタンガスが発生する恐れがあると知っていたにも関わらず、当時の担当の主幹2人が安全対策を怠った疑いがあることが分かったという。
また建設会社の当時の現場責任者も、臭いなどからガスが発生している可能性があることを認識していたが、市に対し、安全対策を提案するなどしなかった疑いがあるという。
警察の調べに対して3人は、「爆発するとは思ってなかった」と容疑を否認しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025144471.html?t=1423084618724
(2015年3月12日 修正4 ;追記)
2015年3月11日19時12分にNHK神戸から、嫌疑不十分で不起訴になったという記事がネット配信されていた。
神戸地検姫路支部は、11日、起訴できる証拠がないとして、嫌疑不十分で不起訴にした。
出典URL)
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023126351.html?t=1426101016441
(2016年4月11日 修正5 ;追記)
2016年4月8日18時35分にNHK神戸から、建設会社と市とでは、市に8割の責任ありとの判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害者への賠償金などの負担をめぐり、姫路市と建設会社が争っていた裁判で、大阪高等裁判所は「建設会社が受けた損害のうち8割は市に責任があった」とする1審判決を支持し、市に2億6900万円あまりを支払うよう命じる判決を言い渡した。
姫路市は、「判決内容は、承服できるものではないが、判決文を精査したうえで、上告するか検討したい」と話しています。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025694321.html?t=1460145306595
消防等によると、病院1階のスプリンクラー集中制御室で、業者が3階の設備のスイッチを切った直後に、室内の鉄製マンホール(直径65cm)が爆音とともにハネ上がったという。けが人なし。
消防隊員が駆けつけたところ、室内で一酸化炭素を検出した。マンホールは地下水槽(深さ約2m)の蓋で、水槽内は水がほぼ満杯まで入っていた。
病院では、この日、朝から業者2人がスプリンクラーを点検していた。消防などが原因を調べている。
http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY201009240310.html
(ブログ者コメント)
(ブログ者コメント)
警察や同社によると、船のかじを動かす機械がある舵機(だき)室で溶接作業中に爆発。数人の作業員がガスバーナーに火をつけたところ、可燃性ガスに引火したらしい。
舵機室の下にはペンキを塗ったばかりのタンクがあり、ペンキが気化して可燃性ガスが発生する可能性があったため、船内でガス検知を行っていたが、その説明が伝わっておらず、溶接作業を続けていたとみられる。
同社の部長は、連絡不徹底から起きた事故ではないかと話している。
別の作業員が船内で溶接作業を始めると、爆発が起きたという。
警察は、安全点検を終えないうちに溶接作業を始め、ガスに引火した可能性が高いとみて詳しい状況を調べている。
また、現場には、法律で義務づけられている火気使用禁止看板などは設置されておらず、引火性の気体の濃度測定も行われていなかったことがわかった。
容疑は、責任者の一人は、引火性のある蒸気が充満している場所やその周辺で火気を使うと爆発する危険があったのに、火気使用禁止表示などの対策を講じなかった疑い。
もう一人の責任者は、船内で溶接作業を行わせる際、作業場所とその周辺の引火性の蒸気と可燃性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
会社の容疑は、2人の容疑について管理する義務があったのに、適切に対応しなかった疑い。
一方、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を続けている。
以下の情報が、ネットに掲載されていた。
4月15日午後1時20分ごろ、電子基板の塗料の粉末を製造・集積する過程で、ブタジエンガスが発生。何らかの原因で着火し、爆発した。
(ブログ者コメント)
着火原因に言及した記事は、見当らなかった。
http://ee-news.seesaa.net/article/143994098.html?1268905644
そして当該酸とホルダー材質の鉄とが反応して水素が発生。
そこに、電動グラインダーが使われたため、その火花が着火源となって水素に着火し、シール部空間の急激な圧力上昇によって可動部が吹き飛んだ。
こう言っては失礼かも知れないが、200人に満たない規模の会社では、そこまでの予想は無理だろう。
今回の事故は、これが専門の安全スタッフを何十人も抱える大企業であっても、予見はかなり難しかったのではないかと、私は思う。
はてさて、どの部分を警察は問題にしているのだろうか?
作業計画を事前に知り、事故を予見できたにもかかわらず対策を講じなかった、と判断してのことらしいのだが、会社としてスラッジ中にあのような中間生成物が存在し得ることを知っていた、ということだろうか?
起訴状によると、所長ら2人は、タンク内に水素が発生していることを疑う兆候があったのに調査せず、タンクに穴を開ける作業をさせて水素爆発を起こし、作業に当たった4人を死亡させたとされる。
そこで、再度、事故原因調査報告書を見直したところ、事故に至る経緯として、そのような記述は見当らなかったものの、安全管理上の問題として「危険予知の機会もあったと考えられるが、危険性を認識できなかった」ことが、また、事故原因のまとめとして「日頃培ってきた危険に対する感受性がその場において発揮されず、危険予知をすべきとことでできなかった」ということが書かれていた。
恐らくは、このことであろう。
(2012年1月7日 修正2 ;追記)
2012年1月6日19時37分に、NHK大阪から裁判の途中経過が以下のように報道されていた。
業務上過失致死の罪に問われている元事業所長ら2人は、裁判で「爆発は予測できなかった」と無罪を主張した。
元事業所長(54)と元グループマネージャー(39)が、水素ガスがたまっているおそれがあると知りながら作業させたとして、業務上過失致死の罪に問われている。
6日、大阪地裁で開かれた裁判で、2人は「水素ガスが発生しているとは知らなかった」と述べて起訴内容を否認し、弁護士も「爆発は予測できず過失はない」として無罪を主張した。
これに対し検察は「設備のフタが通常よりも上昇していたことから、水素ガスの発生は予測できたはずだ」と指摘した。
(2012年5月1日 修正3 ;追記)
2012年4月27日12時45分に読売新聞から、元所長らに有罪判決が下ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死罪に問われた元事業所長(54)、元グループマネージャー(39)両被告に対し、大阪地裁は27日、執行猶予付きの禁錮刑判決を言い渡した。
量刑は、元所長が禁錮2年6月、執行猶予5年(求刑・禁錮2年6月)、元グループマネージャーは禁錮2年、執行猶予5年(同・禁錮2年)。
判決によると、両被告は、上ぶたの上昇などタンク内に水素が発生したことを疑わせる兆候を認識したのに調査せず、同月24日朝、従業員に火花が出る電動工具でタンクに穴を開ける作業をさせて水素爆発を引き起こし、タンク上にいた別の従業員ら4人を死なせた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120427-OYT1T00432.htm
一方、4月27日付の朝日新聞関西版からは、上記とは若干ニュアンスが違った内容の記事がネット配信されていた。
判決によると、2人は別の作業員が付着物を取り除こうと誤って大量に注入した水との化学反応で、鉄製タンク内に水素が発生していたのを認識しながら、電気工具でタンクに穴を開けさせ、火花で爆発を起こさせた。
2人は「大量の水素があると認識するのは困難だった」と反論していたが、判決は、タンクの上ぶたが内圧で持ち上がっていた点などから、予測できたと判断した。
出典URL
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201204270031.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。