本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年6月18日付の毎日新聞静岡版ならびに17日23時6分に朝日新聞から、18日3時9分にmsn産経ニュース静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
浜岡原発5号機で、5月14日、政府要請で原子炉停止中、炉の温度が100℃未満になる「冷温停止」に向け作業を行っていた時に、タービン復水器の細管(直径約3cm)45本が損傷し、原子炉圧力容器内に海水が推定5トン流入した事故について、中電は17日、「建設時の溶接工事の不備による」との調査結果を発表した。
中電によると、冷却装置の電気駆動給水ポンプにつながるミニマムフロー配管(直径約20cm)の先端に取り付けたキャップが脱落。水が細管に向かって噴出し、水圧で細管が損傷したとみている。
破断面付近に長年の使用で生まれる疲労模様が確認された。別の場所のキャップを切断調査した結果、同様の疲労模様があった。
このため中電は「建設当初の溶接の仕方に欠陥があった可能性が高い」と判断。詳しい原因をさらに調べている。
このため中電は「建設当初の溶接の仕方に欠陥があった可能性が高い」と判断。詳しい原因をさらに調べている。
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110618ddlk22040278000c.html
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201106170148.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110618/szk11061803090004-n1.htm
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201106170148.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110618/szk11061803090004-n1.htm
(2011年7月16日 修正1 ;追記)
2011年7月15日14時28分に静岡新聞から、また同日付の毎日新聞夕刊として、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中電は、15日、破断して海水が漏れた細管(直径約3cm)は、損傷部分前面付近にある再循環配管(直径約20cm)の金属製のふたが外れ、そこから強く吹き出した水蒸気が当たって損傷したのが原因と発表した。
中電は、再循環配管のふたに溶接時の欠陥があり、配管内の周波数の影響で想定以上の圧力がかかっていたため、亀裂が進んで破断したと推定している。
中電によると、再循環配管のふたを調べたところ、建設時の溶接の際にできた設計許容範囲内の初期亀裂を発見した。ふたにかかる水圧は3気圧と想定しているが、配管内の周波数の影響で約3倍の水圧がかかるケースがあることが分かったという。破断して低合金製の配管のふたは3、4号機に比べて薄く、厚さ12mm。溶接初期の亀裂やふたにかかる想定以上の圧力、ふたの厚さなどの複合的要因が重なって破損したとみられる。
復水器はタービンを回した蒸気を冷やして水に戻し、再び原子炉に送る機器。これまでの中電の調査で、復水器に約2万1千本の細管が通る中、今回のトラブルで43本が損傷、2本が変形した。
中電は再発防止策として、配管のふたの溶接部分に圧力が集中しないように、溶接方法を変更するという。今後は5号機の脱塩作業を進めるとともに、同様の要因が重なる部分が3〜5号機で33カ所あるため、対策に取り組む方針。
中電によると、再循環配管のふたを調べたところ、建設時の溶接の際にできた設計許容範囲内の初期亀裂を発見した。ふたにかかる水圧は3気圧と想定しているが、配管内の周波数の影響で約3倍の水圧がかかるケースがあることが分かったという。破断して低合金製の配管のふたは3、4号機に比べて薄く、厚さ12mm。溶接初期の亀裂やふたにかかる想定以上の圧力、ふたの厚さなどの複合的要因が重なって破損したとみられる。
復水器はタービンを回した蒸気を冷やして水に戻し、再び原子炉に送る機器。これまでの中電の調査で、復水器に約2万1千本の細管が通る中、今回のトラブルで43本が損傷、2本が変形した。
中電は再発防止策として、配管のふたの溶接部分に圧力が集中しないように、溶接方法を変更するという。今後は5号機の脱塩作業を進めるとともに、同様の要因が重なる部分が3〜5号機で33カ所あるため、対策に取り組む方針。
http://www.at-s.com/news/detail/100045429.html
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/07/15/20110715dde041040085000c.html
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/07/15/20110715dde041040085000c.html
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プロフィール Profile
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魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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