







京都府は13日、伊根町に設置している太鼓山風力発電所で、風車1基の先端部分が高さ50mから羽根や発電機ごと落下した、と発表した。
落下部分は重さが計約45トンあり、羽根は長さ25mで3枚あったが、付近に人家はなく、けが人はなかった。府は原因を詳しく調べている。
落下したのは6基あるうちの3号機で、地上から約46mのボルト接合部分付近から折れていたという。支柱は鉄製で、切断部分の厚さは8mmだった。
府によると、12日午後7時半ごろ、同発電所を遠隔制御している福知山市の府公営企業管理事務所で3号機の異常を知らせる表示があった。
13日午前9時40分に点検業者が落下しているのを見つけた。
異常を感知した時は風速15m程度だったが、設計上は25mまで発電が可能、また風速60mにも耐えるという。
府は「切断部は風の力を受ける場所で、金属疲労の可能性がある」とし、今後、専門家を交えて原因を調べ、残る5基も点検するという。
同発電所は2001年に運用を開始した。
風車1基あたりの建設費は約1億7800万円。耐用年数は17年で、あと5年残されているという。
風車6基のうち、4、5号機は落雷などで故障していた。
11年度は発電所全体で約400万KW時を供給し、4700万円の売電収入があったが、故障や風力不足が響き約4500万円の赤字だった。
昨年9月に固定価格買い取り制度の対象となって売電価格が1.6倍となり、収益の改善が期待されていた矢先だった。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130313000166
一方、3月13日22時15分に毎日新聞からは、折損状況に関し、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プロペラ部と支柱の溶接部近くの鉄柱が破断しており、府は老朽化が原因とみて調査している。
出典URL
(ブログ者コメント)
耐用年数にまだ5年もあるので、この言葉の使用には違和感を感じる。
設計時に金属疲労を十分に考慮していなかったとか施工不良など、老朽化以外のことが原因ではないだろうか?
(2013年4月16日 修正1 ;追記)
2013年4月15日21時1分にNHK大阪から、他の風車4基でもほぼ同じ場所で亀裂が見つかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このトラブルを受け、風力発電機のメーカーが残る5基の緊急点検を実施したところ、1号機をのぞく4基の支柱の計9か所で亀裂が新たに見つかった。
このうち、亀裂がもっとも大きかったのは5号機で、亀裂の長さは支柱の円周の3分の1にあたる約2m30cm、亀裂の深さは支柱の鉄板の厚さ10mmのうち8mmに及んでいたという。
また、見つかった亀裂は、いずれも3号機で支柱が折れた部分とほぼ同じ場所で確認されたという。
京都府は来月、専門家を集めた会議を開いて、支柱が折れたり亀裂が入ったりした原因や今後の対応を検討することにしている。
出典URL
(ブログ者コメント)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130313-OYT1T01230.htm
それが今回は「風力発電機のメーカーが緊急点検」という記事。
オランダからメーカーを呼んだということだろうか?
(2013年5月11日 修正2 ;追記)
2013年5月10日12時33分にNHK青森から、深浦町の風車でも支柱に亀裂が見つかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このトラブルを受けて経産省は、同じオランダのメーカーが製造した全国およそ120基の風力発電を対象に緊急点検を実施していたが、点検の結果、深浦町が運営する風力発電所、「白神エナジーパーク」の発電機1基で、風車と支柱をつなぐボルトが破損していたほか、支柱の5か所で、亀裂が確認された。
支柱の亀裂は、伊根町のケースとほぼ同じ部分で見つかったということで、深浦町は風車の運転を止めて周辺の立ち入りを禁止した。
風車の落下や亀裂の原因はわかっていないが、日本風力エネルギー学会の勝呂幸男会長は、「風力発電機が、風の強さや向きなど地域の特性に応じて設計されていたのか、検証する必要がある。全国の風力発電所でさらに詳細な点検をすべきだ」と指摘している。
出典URL
また2013年5月10日19時45分にmsn産経ニュースからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
経産省の通知を受け、町が施設を調べたところ、風車の羽根部分と支柱をつなぐボルトに腐食があるのを発見、4月4日に新しい部品に交換した。
さらに超音波探査で、支柱の5カ所で目に見えない程度の小さい亀裂を確認。近く、詳細に調べる
深浦町の風力発電施設は風車1基で、出力は750KW。平成11年12月に稼働を始めた。
出典URL
一方、2013年4月8日付の中日新聞紙面に、オランダのメーカーについて下記趣旨の記事が掲載されていた。
伊根町で落下した風車はオランダのラガウェイ社製。同社は倒産している。
(ブログ者コメント)
ラガウェイ社についてネット検索したところ、倒産ではなく他社と合併したという情報が見つかった。
舞鶴発電所1号機(定格出力:90万kW)は、運転中の2月27日にボイラへの補給水量が増加し、監視を強化しておりましたが、2月28日に補給水量がさらに増加したため、漏水の疑いが強いと判断し、同日13時09分に停止操作を開始しました。
3月1日2時55分に運転を停止した後、ボイラの冷却を行い、詳細な点検を行った結果、ボイラ上部の配管4本に損傷を発見しました。
原因については、ボイラ配管外面が、石炭を燃焼させた後に発生する石炭灰と接触することにより磨耗し、1本が損傷に至り、そこから高温高圧の水が近傍の配管に噴き出したことで、他の3本も損傷に至ったものと推定しています。
その他の類似箇所も点検した結果、設備の健全性が確認できたことから、10日17時26分に起動操作を開始し、本日13時02分に並列しました。
本日18時頃に通常運転を開始する予定です。
出典URL
http://www.kepco.co.jp/pressre/2013/0311-1j.html
尼崎市は11日、同市富松町2の富松橋近くで、河川の改修工事中に水道管を破損し、水漏れが発生したと発表した。
断水はしないが、復旧工事により市内全域の水道から赤く濁った水が出る可能性があるという。
同市は午後8~10時、広報車24台を出して水のくみ置きなどを呼びかけた。
同市によると、同日午後4時ごろ、護岸の掘削工事中に、地中の水道管(直径1.1m)にドリルで誤って直径4~5cmの穴を開けてしまい、水漏れが発生した。
12日午前0時から復旧工事を開始し、未明には終了する予定。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130112-00000212-mailo-l28
日本原電は11日、敦賀原発敷地内で、破砕帯(断層)の調査の作業中に、誤って2号機の放水口から出る排水の放射線測定値を中央制御室に送るケーブルを切断したと発表した。
事故は11日午前8時半ごろに発生。
2号機の北340mの斜面で、男性作業員が資材を運ぶレールの支柱(外径2.5cm、長さ1.5m)をハンマーで地面に打ち付けた際、支柱が地下約10cmに埋められた厚さ5cmのコンクリート製の管を貫通し、内部のケーブル(外径11mm)を切断した。
原電は、事前に調査を請け負った地質調査会社にケーブルがあると説明したが、調査会社はレール設置の作業をする協力会社に説明していなかった。
警報が鳴って切断に気付いた。
復旧作業中、原電は放水口の建屋で、肉眼や設置したカメラを使い測定値を監視した。ケーブルは午後6時25分に復旧した。
敦賀原発敷地内の断層調査では、昨年7月に掘削機で2号機の冷却用海水を取り込む配管に穴を開ける事故が起きている。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013011290003420.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130111-00000092-mai-soci
大阪市浪速区のマンション地下駐車場で昨年9月、爆発音と共に二酸化炭素(CO2)が充満し、住民が避難する騒ぎがあった。原因は老朽化したガス系消火設備の破損とみられる。
設備の老朽化による事故は全国で相次ぎ、消防庁は09年、設備の点検基準を強化した。
しかし、点検費用が高額なため実施率は低く、危険な設備の多くが野放しになっている。
大阪市消防局によると、9月28日午後11時ごろ、同区のマンション地下1階の駐車場で爆発があり、爆発後の測定の結果、駐車場内のCO2濃度が、人体に危険なほど高くなっていた。
老朽化により消火設備が破損してCO2が誤放出したとみられる。
けが人はなかったが、消防関係者は「人がいたら大惨事になっていた」と話す。
東京都台東区でも10年8月、ビルの地下1階ボンベ室で、設置後35年経過した消火設備に亀裂が生じてCO2が放出する事故が発生した。
消防庁の報告書(08年2月)によると、こうした誤放出事故や設備故障は全国で少なくとも44件報告されている。
相次ぐ事故を受け、消防庁は09年3月、点検基準を改正。従来はガスボンベの弁部分(容器弁)の点検方法が具体的に示されていなかったが、改正後は設置後15年を経過した容器弁について、5年以内に6項目の点検を実施して安全性を確認するよう義務付けた。
消防庁は、基準改正後の点検件数を集計していない。
だが関係者によると、業界団体の調査では、施行後3年が経過した今年8月時点でも、全国にある点検対象のCO2消火設備の容器弁約30万本のうち、点検実施はわずか6%という。
また、大手消火設備メーカーによると、点検費用はガスボンベ1本当たり約15万円で、対象施設の約10%しか実施できていない。
大規模なビルの場合、100本以上のボンベが使われていることもあり、担当者は、「個人所有者の場合は高額な費用を負担できず、点検を渋ってしまう人が多い」と実情を明かす。
消防庁の担当者は「現時点では危険性を呼び掛け続けるしかない」と頭を抱えている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20130108ddf001040004000c.html
当社 磯子火力発電所新2号機(定格出力60万kW)は、12月4日10時06分にタービンに不具合が発生し、発電を停止しました(12月4日お知らせ済み)。
その後、タービンの分解点検および各種機器の検査を実施してまいりましたが、その結果、不具合は低圧タービン動翼の一部折損に起因するものと判明しました。
また、折損した動翼により他の低圧タービン動翼が破損し、さらに、タービン動翼の破片による復水器内部の亀裂により配管等へ海水が流入したことが判明しました。
現在、タービン動翼の折損の原因究明を進めるとともに、低圧タービンの補修および海水の流入した配管等の洗浄を実施しております。
今後、一日も早い復旧に取組んでまいりますが、損傷のあった低圧タービン動翼の新規製作に時間を要することから、現時点での運転再開時期は平成25年5月下旬頃を見込んでおります。
出典URL
http://www.jpower.co.jp/news_release/2012/12/new121227_2.html
中部電力は1日、LNGを燃料とする上越火力発電所1号系列1号機(出力59.5万KW)の蒸気タービン付近で異常が見つかり、運転を停止したと発表した。
原因は不明で、復旧のめどは立っていない。
上越1号系列1号機は7月1日に営業運転を始めたばかりで、トラブルで運転を停止するのは初めて。
中電によると、作業員が1日午前2時45分ごろ、タービンと発電機を結ぶ軸受けの土台(縦1m、横2m)から異常な金属音がするのに気づき、手動で運転を止めた。
通常の4倍の大きさの振動を検知したため今後、数日間かけてタービンを冷やした上で原因を調査する。
中電管内では2006年、浜岡原発5号機でタービン破損事故が起きている。
中電が製造元の日立製作所に損害賠償を求めて訴訟を起こす事態となり、日立が中電に和解金を支払うことで和解した。
上越火力1号系列1号機も日立製で、中電の担当者は「原因を詳細に調査した上で、メーカー側と対応を協議していく」と話した。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012090190210334.html
http://www.asahi.com/national/update/0901/NGY201209010015.html
トラブルのため今月17日から運転を停止していた九州電力の火力発電の新小倉発電所5号機は、21日朝、運転を再開したものの、まもなくボイラーの管から蒸気が漏れているのが見つかり、再び運転を停止した。
北九州市小倉北区にある九州電力の新小倉発電所の5号機は出力が60万KWで、今月17日にボイラーの管から蒸気が漏れているのが見つかり、運転を停止した。
九州電力でボイラーの内部を調べたところ、中に水が流れている金属製の管に長さ6cm、幅1.5cmの亀裂が入っていたため、管を取り替えて、21日7時から通常運転を再開した。
しかし、再開から1時間半後の今朝8時半過ぎ、別の2箇所の管から蒸気が漏れているのが確認されたため、午前10時半すぎに再び運転を停止した。
九州電力では、故障箇所を修理したうえで、改めてボイラー全体を詳細に点検することにしていて、復旧には少なくとも40~60日かかるという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024419101.html
(2012年9月29日 修正1 ;追記)
2012年9月21日18時6分と22日2時1分にmsn産経ニュース福岡から、原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
蒸気漏れが起きた計3カ所の配管は、いずれもボイラーの底から約37mの高さ。
九電の調査によると、ボイラー配管が二股になり、水流が緩やかになる部分だったことから、酸化鉄(赤サビ)が配管内部に付着。配管そのものの温度が異常に上がり、破砕したとみられている。
九電では、同じ高さにある配管約1300本をすべて交換。配管の異常な温度上昇を早期に発見するための温度計の設置も行う方針。
蒸気タービンの解体点検作業も進めており、最短で11月中旬に運転再開できるめどがたった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120921/fkk12092118590003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120922/fkk12092202010000-n1.htm
また、九州電力HPには、さらに詳しい情報が写真と図解付きで、以下のように記されていた。
□ボイラー側面の管の内面に、スケール(酸化鉄)が局所的に付着、堆積し、管(チューブ)の温度が上昇し熱応力が発生。
□その熱応力が起動停止及び負荷変化により繰返し発生したことによる疲労でき裂が発生・進展し損傷したものと想定される。
出典URL
http://www.kyuden.co.jp/press_h120921-1.html
(事象)
4月21日21時56分、定期検査中の伊方発電所2号機の中央制御室において、火災感知器と発信機の応答がないことを示す信号が発信した。
状況を確認したところ、脱気器建家に設置されている13箇所の火災感知器と6箇所の消火栓ボックス内の発信機が無応答になっていた。
(原因)
脱気器建家に設置されている当該消火栓ボックスに水が浸入し、消火栓ボックス内の発信機回路の絶縁抵抗が低下したことにより、短絡保護カードが作動して下流回路が切り離されたものと推定した。
消火栓ボックスに水が浸入した原因は、強風雨により、建家給気ガラリから吹込んだ雨水が、給気ガラリの腐食部より建家へ流入し、建家の鉄骨梁面に水溜りを生じた。
鉄骨梁面には水抜き穴があり、その穴より雨水が消火栓ボックスの上部面に落ち、消火栓ボックス内部へ浸入したものと推定した。
出典URL
http://www.yonden.co.jp/press/re1207/1180605_1962.html
原子力安全・保安院は9日、日本原電敦賀原発で、下請け企業が同原発敷地内にある断層のボーリング調査をしている際、誤って原子炉を冷却するための配管に穴をあけたと発表した。
原子炉運転中であれば原子炉を冷却するための海水が流れる重要な設備だが、現在、同原発は定期検査中のため、配管内には何も入っていなかった。放射性物質の漏洩もないという。
保安院によると、配管に穴をあけたのは6日午後2時ごろ。
同原発2号機近くの路上をボーリング調査中、約5.4m掘り進めたあたりで金属製配管(厚さ約2.6cm、直径約4.2m)に接触、直径約8.6cmの穴をあけたという。
保安院によると、配管の中心の位置は図面で確認していたが、配管の太さの確認が十分行われていなかった可能性があるという。原電で原因を調べている。
同原発では、原子炉の直下にある断層が活断層の可能性があるとの指摘が一部の専門家からあり、保安院の指示を受けて6月18日から計57カ所のボーリング調査を実施していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120709/crm12070919040022-n1.htm
一方、2012年7月9日22時43分にmsn産経ニュースwestからは、予定外の場所をボーリングしたというニュアンスの記事がネット配信されていた。
日本原電は9日、敦賀原発2号機で、軟弱な地層「破砕帯」を調べるボーリング調査中、冷却用の海水を通す配管に誤って穴を開けたと発表した。
定期検査中で海水はなく乾燥していたため、周辺環境に影響はないという。
原電によると、6日午後2時ごろ、地中に埋められた、海水を通す配管(内径4.2m)を誤って貫通、直径約7cmの穴が開いた。
作業前の調査では、配管から約1m離れた地点を掘削する予定だった。
原電は、原子力安全・保安院から原発近くの活断層に伴って破砕帯が動く可能性を指摘され、再調査中。
原因が判明するまで45カ所でのボーリング調査を中止している。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120709/waf12070922480015-n1.htm
(2012年7月21日 修正1 ;追記)
2012年7月17日2時1分にmsn産経ニュース福井から、7月16日21時3分にNHK福井から、また7月17日付で毎日新聞福井版から、地質調査会社の図面作成ミスが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原電は16日、地質調査会社の担当者が6月に掘削計画の図面を作成した際に、配管の位置を誤って記載したのが原因と発表した。
原電は同日、ボーリング作業を再開、損傷した配管は補修するとしている。
原電によると、担当者は、冷却用の海水を供給する配管2本の位置を示す図面を作成した際に配管の中心線を2本引いたが、その後、中心線を配管の幅と誤解し、そのままにした。
配管は直径4.2mで、1m離れて2本並んでいる。
原電は、地質調査会社から提出された図面を確認しておらず、また、現場でも口頭で確認しただけだったという。
日本原電は今後、委託会社に地下にある配管などの位置を確認するためのチェックシートを作らせ、正確な図面を作成させるとともに、図面を日本原電でもチェックするとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120717/fki12071702010000-n1.htm
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20120717ddlk18040317000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053610391.html
一方、日本原電のHPには、より詳しい原因が図解付きで、以下の趣旨で掲載されていた。
〇請負会社は、当社から提示された埋設配管が適切に示された図面により、ボーリング位置と埋設物の位置を示す図面を作成する際、2本が並んで埋設されている循環水配管の中心だけを破線で表記したため、2本の破線を1本の配管の幅と誤解し、ボーリング位置と循環水配管とは干渉しないと判断した。
〇当社は、請負会社が作成した位置図の提示を求めず、循環水配管の位置が正確に反映されているかの確認をしていなかった。
○今後は、今回事例で言えば、2本の循環水配管の中心線(一点鎖線)に加え、配管の幅(破線)も分かるように記載する。
出典URL
http://www.japc.co.jp/tsuruga/news/2012/pdf/20120716.pdf
(ブログ者コメント)
□報道各社からの一連の記事を読み終わって感じたのは、「中心線なら一点鎖線の筈。一点鎖線2本を、どうして配管幅と誤解したのだろう?」ということだった。
それが日本原電のHPを見てみると、中心線を破線で描いていたとのこと。それで納得できた。
□それにしても、ブログ者は学生時代、中心線は一点鎖線で描くものと教わったが、この担当者は、なぜ破線で描いたのだろう?
一点鎖線と破線とで、描く手間はそう変わらない気がするのだが・・・。
それ以前の話として、この地質調査会社では、破線で描いても構わないのだろうか?
□図面を描く人と現場で図面を見る人が別人であれば、破線で描く筈はない。
自分で見る図面だからと、何らかの理由で、破線で描いたのではないだろうか?
しかし、そうだとしても、人間の記憶は実に当てにならないもの。
この点、自分で描いたものを自分が見る図面であっても、ルール通りに描くべきだ。
□この事例のポイントは、そういった間接原因にあると思うのだが、残念ながら、破線で描いた理由に触れている情報は、一つも見当たらなかった。
日本原子力発電は22日、定期検査中の東海第2原発で、原子炉建屋の天井に直径約5mmの穴を誤って開けたと発表した。外部への放射性物質漏れはないとしている。
日本原電によると、20日午前10時15分ごろ、建屋内の空気を排出するベント管を屋上に設置する工事の準備作業として、業者が天井外側のコンクリートを薄く削っていたところ、誤って内側の鉄板(厚さ1.2mm)に電動工具が接触し、穴が開いた。
穴は、この後の工事で使う予定といい、それまでの間の応急措置として、穴をふさぐふたを取り付けた。
同建屋は建物内の圧力を低くして放射性物質などが外に漏れない仕組みで、周辺環境に影響がなかったことを確認したという。
ベント管設置は福島第1原発事故を踏まえた安全対策の一環で、過酷事故発生時に建屋内にたまった水素を放出するのが狙い。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120622/ibr12062219450007-n1.htm
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13403746816284
22日午後1時半ごろ熊野市大泊町の国道、熊野尾鷲道路の一部になる橋の建設現場で、作業員が橋脚を設置するために川の近くを掘削していたところ、誤って地下1mほどのところに埋まっていた直径25cmほどの上水道管を破損させた。
この影響で、水道管からの水をいったんためる貯水施設の水が底をついた22日夜8時ごろから市中心部にある大泊町とその周辺の木本町、それに井戸町のいずれも一部の地域、あわせて2500世帯が断水した。
復旧工事は23日未明に終わり、断水は約4時間半後の午前0時半ごろ解消されたが、熊野市は市役所など市内5か所にタンクを設けて給水にあたるなど対応に追われた。
国交省紀勢国道事務所は「住民のみなさんの生活に大きな影響を与え、おわび申し上げます。事故原因を究明し再発防止を徹底します」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3006467511.html
県は14日、県発注の河川保全工事の請負業者の重機が、佐賀市の河川で操業中、九州電力の送電線に接触し電線を切断したと発表した。
事故の影響でJRの列車が一部遅れた。
県によると、事故を起こしたのは土木建設業「R社」。
川底にたまった泥などの浚渫工事を今年1月から請け負い、12日午後4時35分ごろ、佐賀市大和町の東平川で、この日の作業を終えてアームの長さ18mの重機(バックホー)が移動中、アームを送電線2本(高さ8m)に引っ掛け切断したという。
県は、アームを十分に下げていなかったのが、原因とみている。
一般家庭の停電はなかったが、JR長崎線の長崎行き下り特急かもめ31号などが16〜14分遅れた。
重機は本来、アームを周囲の電線などに接触しない高さに折りたたんで走行させるが、運転していた男性オペレーター(70)は「送電線があることに気づかなかった」と話しているという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/saga/news/20120515ddlk41040412000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20120515-OYT8T00049.htm
玉島発電所3号機(石油火力,所在地:岡山県倉敷市,定格出力:50万kWは,4月16日にボイラーへ補給する水の量が増加したため,監視を強化していましたが,ボイラー内部での蒸気漏洩の可能性が高いと判断し,4月16日22時8分に,発電を停止しました。
今後,ボイラーの冷却が完了した後,詳細調査を行い,その結果を踏まえ点検・修理を実施してまいります。
出典URL
http://www.energia.co.jp/press/12/p120417-1.html
関西電力は16日、海南火力発電所3号機(出力60万KW)が、トラブルのため15日に運転を停止したと発表した。
ボイラーの配管から漏水し、原因究明を急ぐとしている。
関電は、「電力需給には影響はない」としている。
需要の低い土日の14〜15日に海南火力3号機の補修作業をするため、13日深夜から運転を停止。
15日午前11時ごろに再稼働したが、同午後1時ごろに作業員が配管から漏水しているのを発見した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20120416ddf007040028000c.html
北海道電力は4日、石炭火力の奈井江発電所1号機のボイラー内から蒸気が漏れる音が確認され、点検のため午前8時54分に運転を停止したと発表した。
同社が原因を調べている。
同社HPにプレスリリースが掲載されているが、内容は朝日の記事と同じ。
http://www.hepco.co.jp/info/2012/1188277_1474.html
3日にボイラー内の装置の不具合で自動停止した砂川火力発電所3号機は、給水管1本が壊れて水が漏れていたと分かり、管を取り換えることで、今月中旬には復旧するという。
本件、2012年4月3日付で北海道電力HPに、漏洩場所の図解付でプレスリリース記事が掲載されていた。
http://www.hepco.co.jp/info/2012/1188276_1474.html
昭和電工は、大分コンビナートのエチレンプラントで冷却設備の不具合が判明し、補修で約2ケ月間、生産を停止すると発表した。再稼働は5月の予定。
7日からの定期点検で順次停止し、30日に再開予定だったが、気体を冷却する設備が一部破損して補修が必要となった。
(ブログ者コメント)
該社HPにプレスリリースが掲載されているが、細かい状況は記載なし。
http://www.sdk.co.jp/news/12736/12770.html
(2012年6月18日 修正1 ;追記)
掲載当時は気付かなかったが、3月25日に掲載した記事の続報ともいうべき報道だった。
九州電力によると26日、2号機のボイラー内部の蒸気が外に漏れているのが見つかり、点検のため、午後1時半ごろ、運転を停止した。
九州電力は、ボイラーの冷却を終えた上で、26日夜から27日の未明にかけて、トラブルの原因を調査することにしているため、今の段階では運転再開のメドは、わかっていない。
すべての原発が停止している九州電力管内で、火力発電所の大きなトラブルは今年度6回目となり、北九州市の新小倉発電所の4号機も現在、運転を停止している。
九州電力は26日の記者会見で「事故が多発して、お客様や関係者の方にご迷惑をおかけしていることに深くお詫び申し上げます」と陳謝した。
一方、管内の電力需給への影響について九州電力は、今は電力に余裕があるため、ただちに需給がひっぱくすることはなさそうだとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5053975001.html
(2012年4月4日 修正1 :追記)
2012年3月30日13時53分にNHK鹿児島から、また九電HPには図解付で、原因判明した旨がネット配信されていた。
九州電力はボイラー内部のチューブに亀裂が入っていたとして、損傷した部分を取り替えて、30日、運転を開始した。
九電でボイラー内部を調べたところ、蒸気が流れる金属製のチューブやその周辺の金属製の板などに、あわせて6か所に最大で27mmの亀裂が入っているのが見つかった。
亀裂が見つかった部分は、平成6年に周辺の溶接作業を行っていたが、本来、溶接してはいけない箇所が溶接されているのが見つかり、九電は、このときの作業が不適切だったことが亀裂の原因と見て詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5054076621.html
http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/press/2012/h120330b-2.pdf
18日午前1時50分ごろ、大分市の昭和電工大分コンビナートから、「エチレンプラントで爆発音があり、ガスが漏れている」と119番通報があった。
消防は冷却装置の一部が破裂したとみて、配管内のガスを燃焼させる措置などをとった。原因を調べている。
(2012年6月18日 修正1 ;追記)
2012年6月14日10時30分に大分合同新聞から、冷却設備が破裂したと断定した記事がネット配信されていた。
昭和電工は13日、冷却設備の不具合で停止していた大分コンビナートのエチレンプラントが運転を再開したと発表した。
9日に原料のナフサをプラントに投入し、13日に定常運転に復帰した。同時に、コンビナート内にある石油化学製品メーカー12社へのエチレン供給も再開した。
今後、生産を増やしていく。
同プラントはエチレンを中心に基礎製品6種類を生産する。
3月18日に気体の冷却設備が破裂。交換部品の取り寄せに時間がかかり、補修作業が遅れていた。
今回の運転停止に伴い損失額は数十億円規模になる見通しという。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133963758864.html
また、6月13日15時15分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同設備はもともと、法定の定期修理や石化原料のナフサを熱で分解する炉の清掃のため、3月30日に生産を全面再開する予定だった。
しかし3月18日に、ナフサをエチレンやプロピレンなどの基礎原料につくり変えるためにガスを冷却する工程で設備の不具合が見つかり、修理作業を進めていた。
当初は5月中の稼働再開を目指していたが、交換部品の調達に時間がかかり6月にずれ込んだという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120613/biz12061315160013-n1.htm


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。