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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年7月9日19時3分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
原子力安全・保安院は9日、日本原電敦賀原発で、下請け企業が同原発敷地内にある断層のボーリング調査をしている際、誤って原子炉を冷却するための配管に穴をあけたと発表した。
原子炉運転中であれば原子炉を冷却するための海水が流れる重要な設備だが、現在、同原発は定期検査中のため、配管内には何も入っていなかった。放射性物質の漏洩もないという。

 
保安院によると、配管に穴をあけたのは6日午後2時ごろ。
同原発2号機近くの路上をボーリング調査中、約5.4m掘り進めたあたりで金属製配管(厚さ約2.6cm、直径約4.2m)に接触、直径約8.6cmの穴をあけたという。


保安院によると、配管の中心の位置は図面で確認していたが、配管の太さの確認が十分行われていなかった可能性があるという。原電で原因を調べている。

同原発では、原子炉の直下にある断層が活断層の可能性があるとの指摘が一部の専門家からあり、保安院の指示を受けて6月18日から計57カ所のボーリング調査を実施していた。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120709/crm12070919040022-n1.htm
 
 
一方、2012年7月9日22時43分にmsn産経ニュースwestからは、予定外の場所をボーリングしたというニュアンスの記事がネット配信されていた。
 
日本原電は9日、敦賀原発2号機で、軟弱な地層「破砕帯」を調べるボーリング調査中、冷却用の海水を通す配管に誤って穴を開けたと発表した。
定期検査中で海水はなく乾燥していたため、周辺環境に影響はないという。


原電によると、6日午後2時ごろ、地中に埋められた、海水を通す配管(内径4.2m)を誤って貫通、直径約7cmの穴が開いた。
作業前の調査では、配管から約1m離れた地点を掘削する予定だった。


原電は、原子力安全・保安院から原発近くの活断層に伴って破砕帯が動く可能性を指摘され、再調査中。
原因が判明するまで45カ所でのボーリング調査を中止している。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120709/waf12070922480015-n1.htm
 


(2012年7月21日 修正1 ;追記)
 
2012年7月17日2時1分にmsn産経ニュース福井から、7月16日21時3分にNHK福井から、また7月17日付で毎日新聞福井版から、地質調査会社の図面作成ミスが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
日本原電は16日、地質調査会社の担当者が6月に掘削計画の図面を作成した際に、配管の位置を誤って記載したのが原因と発表した。
原電は同日、ボーリング作業を再開、損傷した配管は補修するとしている。


原電によると、担当者は、冷却用の海水を供給する配管2本の位置を示す図面を作成した際に配管の中心線を2本引いたが、その後、中心線を配管の幅と誤解し、そのままにした。
配管は直径4.2mで、1m離れて2本並んでいる。

 
原電は、地質調査会社から提出された図面を確認しておらず、また、現場でも口頭で確認しただけだったという。
 
日本原電は今後、委託会社に地下にある配管などの位置を確認するためのチェックシートを作らせ、正確な図面を作成させるとともに、図面を日本原電でもチェックするとしている

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120717/fki12071702010000-n1.htm
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20120717ddlk18040317000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053610391.html
 
 
一方、日本原電のHPには、より詳しい原因が図解付きで、以下の趣旨で掲載されていた。
 
〇請負会社は、当社から提示された埋設配管が適切に示された図面により、ボーリング位置と埋設物の位置を示す図面を作成する際、2本が並んで埋設されている循環水配管の中心だけを破線で表記したため、2本の破線を1本の配管の幅と誤解し、ボーリング位置と循環水配管とは干渉しないと判断した。
 
〇当社は、請負会社が作成した位置図の提示を求めず、循環水配管の位置が正確に反映されているかの確認をしていなかった。
 
○今後は、今回事例で言えば、2本の循環水配管の中心線(一点鎖線)に加え、配管の幅(破線)も分かるように記載する。

 
出典URL
http://www.japc.co.jp/tsuruga/news/2012/pdf/20120716.pdf
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□報道各社からの一連の記事を読み終わって感じたのは、「中心線なら一点鎖線の筈。一点鎖線2本を、どうして配管幅と誤解したのだろう?」ということだった。
それが日本原電のHPを見てみると、中心線を破線で描いていたとのこと。それで納得できた。
 
□それにしても、ブログ者は学生時代、中心線は一点鎖線で描くものと教わったが、この担当者は、なぜ破線で描いたのだろう?
一点鎖線と破線とで、描く手間はそう変わらない気がするのだが・・・。
それ以前の話として、この地質調査会社では、破線で描いても構わないのだろうか?
 
□図面を描く人と現場で図面を見る人が別人であれば、破線で描く筈はない。
自分で見る図面だからと、何らかの理由で、破線で描いたのではないだろうか?
しかし、そうだとしても、人間の記憶は実に当てにならないもの。
この点、自分で描いたものを自分が見る図面であっても、ルール通りに描くべきだ。
 
□この事例のポイントは、そういった間接原因にあると思うのだが、残念ながら、破線で描いた理由に触れている情報は、一つも見当たらなかった。

 
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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