







2018年1月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7949/
(2018年6月1日 修正2 ;追記)
5月18日付で毎日新聞山口版から、破断部の工法採用理由には列車の通過といった作業上の制約があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井地域広域水道企業団は16日、破断は、接合部の疲労破壊が原因と推定されるとの調査結果を発表した。
接合部が、橋の上を通行する車両の震動を繰り返し受けて、小さな亀裂が拡大して破断したと推定している。
送水管の破断は1月11日に発生。
町内のほぼ全域が断水し、町民の約9割にあたる1万5000人の生活に影響が出た。
企業団は、破断原因について、送水管を製造、設置した三井金属エンジニアリングに調査を依頼していた。
企業団によると、送水管は直径45cmのポリエチレン製で、1996年に橋の下部に敷設し、耐用年数は50年とされていた。
破断したのは、柳井市側から約80mの地点。
ボルトやナットを含め総重量約192kgの部品を使ってつなぐ工法で接合されており、この重みで振動の影響が大きくなったと推定している。
企業団は、破断部分がJR山陽線上にあり、列車の接近、通過による作業上の制約などから、時間短縮のために、この工法を採用したとしている。
この点について、調査報告書では「長期的にみた振動などによる疲労破壊は知見がなく、予想できなかった」とした。
企業長の井原・柳井市長が、16日の企業団議会全員協議会で、調査結果を説明した。
再発防止のため、2カ月に1回だった目視点検を毎月に変更するなど、今後の対応について報告した。
出席議員からは、「製造メーカーではなく第三者が調査すべきだ」「予備の送水管の敷設を検討すべきだ」などの意見が出た。
出典
『周防大島の断水 大島大橋・送水管破断事故 接合部の疲労破壊が原因 長期的な車両振動影響 調査報告』
https://mainichi.jp/articles/20180518/ddl/k35/040/424000c
5月26日付で中国新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
原因調査に対する姿勢に地元で異論が出ている。
製品の特殊性などを理由に、調査を製造元に委託したためだ。
企業団議会の議員からは、「第三者の調査が必要」との声が上がる。
出典
『水道管破断「第三者の調査必要」』
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=435180&comment_sub_id=0&category_id=112
2018年5月23日11時39分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制委員会は23日、全国の原発などで空調換気系ダクトに腐食による穴などがないか調査した結果、一部に腐食や穴が見つかったのは7原発12基だったと明らかにした。
このうち、東京電力柏崎刈羽3号機(新潟県)は腐食が大きく、中央制御室の換気機能に異常がある可能性がある。
再稼働審査に合格した同7号機でも異常がないか確認する。
他の10基には異常はないという。
中国電力島根原発2号機(松江市)の中央制御室のダクトで2016年12月に腐食による複数の穴が見つかった問題を受け、規制委が昨年1月、各電力事業者に調査を指示していた。
穴が開いていると、原発事故時は放射性物質が中央制御室に流入し、運転員が被ばくする恐れがある。
規制委によると、腐食や穴が確認されたのは以下の原発。
東北電力女川3号機 (宮城県)
日本原子力発電 東海第2 (茨城県)
東京電力福島第1の6号機 (福島県)
東京電力柏崎刈羽3、4、6、7号機 (新潟県)
中部電力浜岡3~5号機 (静岡県)
北陸電力志賀1号機 (石川県)
中国電力島根1号機 (松江市)
一部の原発については、事業者が既に明らかにしている。
柏崎刈羽では、3号機で見つかった縦約13cm、横約5cmの亀裂が最大だった。
3、7号機では、穴や亀裂が計9カ所あった。
これらは全て、福島第1原発と同じ沸騰水型原発だった。
原因を調査している。
加圧水型では、外気の取り入れ口の近くにフィルターを設置するなどの対策をしており、問題なかった。
島根2号機では、ダクトを覆う保温材を外す点検で複数の穴が見つかり、最大で横約100cm、縦約30cmだった。
原因は、結露や外から浸入した雨水、塩分の付着と推定されている。
〔共同〕
出典
『7原発12基に腐食や穴 ダクト部分、規制委が調査結果』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3084975023052018CR0000/
5月23日17時8分に毎日新聞からは下記趣旨の記事が、調査結果の一覧表や柏崎刈羽の腐食穴の写真付きでネット配信されていた。
規制委によると、沸騰水型の場合、ダクトの外気取り込み口に水分や塩分を除去するフィルターを設置しないメーカーが多かった。
原発は全て海岸沿いにあり、水分や海水の塩分を含んだ外気をダクトから取り込み、腐食が発生したとみられる。
ダクトの材質は鉄や亜鉛メッキ鋼。
[共同]
出典
『原発12基 ダクトに腐食や穴 柏崎刈羽は9カ所も』
https://mainichi.jp/articles/20180524/k00/00m/040/004000c
(ブログ者コメント)
島根原発事例は下記記事参照。
2017年3月17日掲載
2016年12月8日発表 島根原発2号機で27年間点検記録のない空調ダクトに結露で複数の腐食穴が開いていることを発見、事故時に放射性物質が制御室に入る恐れがあった (第2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6900/
2018年3月31日2時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は30日、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の2次系配管から微量の蒸気漏れがあり、31日に発電と送電を停止すると発表した。
九電によると、原子炉の運転に問題はなく、放射性物質の漏れもないという。
3号機は23日に7年3カ月ぶりに再稼働したばかりで、発電出力を段階的に上昇させていた。
今後の3号機の工程がずれ込むのは必至で、5月中の再稼働を見込む玄海4号機にも影響を与えそうだ。
九電によると、30日午後7時ごろ、巡回中の作業員が保温材に覆われた2次系の配管から微量の蒸気が漏れているのを目視で確認した。
出典
『玄海原発 再稼働の3号機が発送電停止へ、配管の蒸気漏れ』
https://mainichi.jp/articles/20180331/k00/00m/040/137000c
4月3日9時25分に佐賀新聞からは、外面腐食により直径1cmの穴が開いていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は2日、長期停止の影響で外装板の隙間から雨水が入ったことで、配管の外側が腐食して穴が空いたとする中間調査結果を発表した。
直径約1cmの穴が見つかった配管や同じ用途の配管計16本と保温材を交換する。
原子炉の臨界は保ったまま作業する。
出典
『玄海蒸気漏れ 雨水で配管腐食 3号機、外装板の隙間から浸入』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/200305
4月3日7時40分に佐賀新聞からは、長期停止していたことで外面腐食が進行したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「予防の観点で発電所員、本店も含めて取り組んできたが、残念な漏えいの事象が発生した」。
長期停止からの慎重な運転再開は、佐賀県などが再三、くぎを刺していた課題だっただけに、会見に臨んだ担当者は苦渋の色をにじませた。
穴が開いた配管は屋外にある。
運転中なら100℃程度になり、「雨水が浸入しても熱で蒸発する」(九電)ため、これまで問題化しなかった。
2010年12月からの運転停止で、しみこんだ雨水は蒸発することなく、結果的に赤茶色の配管(ブログ者注;写真から推測するとサビ止め塗装のことか?)の周りは湿ったままの状態になり、黒く変色した。
死角になっていた外装板の下部で腐食が進行していたが、複数の巡視でも気づかなかった。
九電は今回の問題を受け、「巡視の仕方に考えるところはある」と述べ、「(雨水にさらされるような)類似箇所の点検をする」と強調した。
出典
『玄海3号機蒸気漏れ 長期停止の落とし穴 九電、巡視で見逃し「残念」』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/200263
4月2日23時42分に時事通信からは、外装板の通常の巡視では見えにくい場所に錆が付着していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は2日、2次系の装置「脱気器」の空気抜き管16本のうち1本に穴が開き、外装板などにさびが付着していたと発表した。
空気抜き管は16本とも、1994年の運転開始以降、交換していなかった。
2006年の定期検査で保温材の一部を取り除いて状態を確認したが、異常はなかったという。
九電は1日3回程度、見回りをしていたが、管は通常の巡視では見えにくい場所にあると説明している。
出典
『雨水浸透で配管腐食か=玄海3号機の蒸気漏れ-九電』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040201152&g=soc
4月5日9時1分に佐賀新聞からは、腐食箇所は2007年に肉厚測定した曲がり部の近くだったという下記趣旨の記事が、写真付きでネット配信されていた。
九州電力が2007年2月の定期検査(定検)をした際、管の厚さなどから耐用年数を47年と評価していたことが4日、分かった。
配管の曲がった部分の内側が薄くなっていないか調べて判断していたが、その近くで雨水が浸入して腐食、穴が空いた。
「寿命」を36年残してのトラブル発生とあって、長期停止後の点検や評価のあり方が問われそうだ。
外観を見る巡視点検は、蒸気漏れ発生の3日前にも実施したが、外装板のさびが目立っていたにもかかわらず、異常を見抜けなかった。
九電は「余寿命評価は曲がった配管の内側の影響を測るもの。今回は直線部の外側からの腐食で、直接的な関係はない」とする。
出典
『玄海蒸気漏れ配管「寿命47年」、11年前評価 九電、点検方法に課題』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/201072
※以下は、九州電力からのプレスリリース。
http://www.kyuden.co.jp/press_180402-1.html
(ブログ者コメント)
佐賀新聞掲載写真によれば、保温カバーの下側?が局部的に錆びていて、一部はボロボロ状態になっているかのように見える。
長期停止中に腐食?
それとも長期停止に入る前の運転中から腐食?
(2018年4月7日 修正1 ;追記)
2018年4月6日19時56分にNHK福岡から、カバーのサビは再稼働日の朝に保守管理部署が見つけていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
九州電力によると、この場所では、毎日、点検が行われていて、再稼働の日の朝、設備の保守管理を専門とする部署が現場で確認し、「さびがある」とチェックシートに記入していたものの、「影響はない」と判断していたことが新たにわかった。
九州電力は、「専門部署でも、カバーのさびが配管の腐食につながる可能性を意識できていなかった」として、点検や対応方法の見直しを検討している。
出典
『配管カバーにさび 「影響ない」』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180406/0000447.html
2017年9月23日17時39分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は23日、柏崎刈羽原発(新潟県)の事務本館で火災報知機が作動したと発表した。
119番通報で駆け付けた消防が確認したところ、火災は起きておらず、東電は屋上の工事の影響で作動したとみて調べている。
東電などによると、23日午前11時50分ごろ、2階建ての事務本館2階倉庫の火災報知機が作動。
屋上では屋根の防水工事のため、アスファルトを熱して溶かす作業中で、発生した煙などに反応した可能性が高いという。
出典
『柏崎刈羽原発で報知機作動 火災なし、工事の煙原因か』
http://www.sankei.com/life/news/170923/lif1709230028-n1.html
9月23日17時41分にTBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日昼前、新潟県の東京電力・柏崎刈羽原発で事務本館の火災警報器が鳴り、消防車が駆けつけた。
火は確認されず、消火活動はしなかったという。
事務本館屋上では、バーナーを使いアスファルトの防水工事中で、その煙が雨どいを伝い、入り込んだとみられている。
外部への影響はないという。
出典
『柏崎刈羽原発で火災警報器鳴る、工事用バーナーの煙が原因か』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3166391.html
2017年8月21日21時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時55分ごろ、佐賀県唐津市鎮西町串にある串崎風力発電所の近所の人から「風車が燃えている」と119番通報があった。
警察や消防などによると、風車の羽根や根元の接続部付近などが燃えた。
けが人はいないという。
消防によると、部品が落ちる恐れがあり、放水は行っていない。
発電所は、九州電力玄海原発(同県玄海町)から海を挟み700~800mほどの所にある。
JFEエンジニアリング(東京)によると、発電所は同社の子会社が運営。
柱は鉄製で高さ60m。
羽根は樹脂製で3枚あり、長さは40m。
発電容量1980KWで、2004年4月に発電を始め、九州電力に売電してきたという。
同年8月、羽根部分の回転軸と発電機の間の動力伝達装置にあるブレーキがこすれて火災が発生。
翌年、対策を施し建て替えた。
発電所の監視は唐津市の会社に委託し、遠隔操作で行っていた。
今回の火災原因についてJFEエンジニアリングは、「調査中」と話している。
出典
『風力発電所の風車が炎上 部品落下の恐れで放水できず』
http://digital.asahi.com/articles/ASK8P5VHQK8PTTHB00L.html?rm=300
8月22日11時36分にNHK佐賀からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この風車は岬の先端付近にあって、周辺に住宅などはなく、消防が夜通しで警戒にあたり、通報からおよそ16時間後の、22日午前6時52分に鎮火が確認された。
消防によると、この火事で風車の羽根の一部が焼けたほか、燃えた部品が地上に落下したという。
風力発電所を運営する会社によると、この発電所は、横浜市にある企業が12年前に風車1基を設置して運転を始めたという。
出典
『風力発電所の火事鎮火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083223381.html
8月22日19時17分にNHK佐賀からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
発電所の運営会社「鎮西ウィンドパワー」と、親会社のエンジニアリング大手「JFEエンジニアリング」は、22日夕方、福岡市内で会見し、「地元の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことをおわび申し上げます」と述べ、陳謝した。
そのうえで、映像などから、発電機などがある、「ナセル」と呼ばれる羽根の根元の部分から出火した可能性があるとみて、原因調査を進めていくことを明らかにした。
会社によると、この発電所は無人で、遠隔監視されていて、煙が確認される、およそ1時間前の21日午後2時ごろ、風車が突然、停止したという。
この発電所では年に2回、点検が行われ、ことし5月の点検で、異常は確認されなかったという。
会社では、高さおよそ60mのところにあるナセルを大型クレーンを使って吊り下ろす計画で、原因究明までに2か月ほどかかるとしている。
出典
『風力発電火災 ナセルから出火か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083246061.html
8月23日10時14分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後、発電停止の異常を知らせる警報が出て、風車が止まっていたため、再稼働させようとした際に出火したという。
出火場所は発電機や変圧器などが収められた風車の中心部分とみられ、金属や繊維強化プラスチック(FRP)などで作られている。
この部分をクレーンで取り外し、詳しい原因を調べる。
出典
『風車止まり、再稼働時に出火…原因究明に2か月』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170823-OYT1T50043.html
(2018年1月28日 修正1 ;追記)
2018年1月26日18時41分にNHK佐賀から、内部部品のボルトが緩んだことなどが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運営する会社の親会社のJFEエンジニアリングなどが調査を行った結果、発電機や変圧器などを格納する「ナセル」の内部にある部品の金属が腐食したことや、ナセル本体の振動によってボルトが緩んだことなどから電流がうまく流れなくなり、火花が発生したことが火事の原因と推測されると発表した。
発電所では年2回点検が行われているが、このボルトはメーカーが指定する定期点検の対象に含まれていないため、点検は行われていなかったという。
出典
『風力発電火事 腐食などが原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5084758361.html
(ブログ者コメント)
1月26日付の鎮西ウィンドパワー社報告書には、原因などが図解などで詳細に記されている。
『串崎風力発電所 風車破損事故 に関する報告』
2017年8月9日14時44分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月7日、六ヶ所村にある核燃料サイクル施設「ウラン濃縮工場」で、社員が点検のため非常用のディーゼル発電機の電源を入れたところ、発電機のスイッチなどがある制御盤から火が出て、中の部品と付近の配線の一部が焼けた。
火はすぐに消え、けが人やほかの建物への延焼はなく、放射性物質の漏えいもなかった。
この原因について、運営する日本原燃が調査を進めた結果、非常用発電機の制御盤の中にある部品が劣化していたため、スイッチを切ったあとも制御盤に電流が流れたままになっていたことがわかった。
この非常用発電機を製造したメーカーでは10年から15年程度で部品の交換を推奨しているということだが、日本原燃では28年間にもわたって発電機を交換していなかったという。
これについて日本原燃は、「毎月行っていた定期点検で正常に作動することは確認していたが、今回の事象を踏まえ、交換する時期や点検方法についての検討を進めていきたい」としている。
出典
『出火原因は発電機の部品劣化』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6085918581.html
8月10日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
経年劣化によって部品内の樹脂が固着して、コイルの通電状態が続いたことが火災原因という。
(ブログ者コメント)
日本原燃のHPを確認したが、関連記事は掲載されていなかった。
制御盤の中の部品、それも通常使用している機器ではなく、非常時にしか使用しない機器の制御盤の部品となると、そこまで管理するのは難しいということだろうか?
(2017年11月2日 修正1 ;追記)
2017年10月27日付で日本原燃のHPに、以下のプレスリリースが掲載されていた。
本日、原因および再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。
原因
調査の結果、焼損していた電磁接触器以外のディーゼル発電機本体、制御電源(端子、電圧等)、操作の方法等に異常や問題は確認されませんでした。
電磁接触器については、引外しコイル付近および一部ケーブルの炭化を確認するとともにラッチ機構※1部が正常に動作していないことを確認しました。
電磁接触器を分解調査した結果、ラッチ機構の引外し用のプランジャ※2が固着していたこと、引外しコイルの焼損が著しいことが確認されました。
また、ラッチ機構を取外した状態では開閉動作に異常はなく、主接点を含め、内部の組立や部品の異常、異物のかみこみ等はありませんでした。
このことから、開放指令によって引外しコイルへ通電されたものの、ラッチ機構のプランジャが固着により動かず(ラッチ機構が正常に「OFF」出来ず)、引外しコイルが連続通電状態になって過熱焼損し、最終的に引外しコイル断線に至ったと判断しました。
ラッチ機構のプランジャが固着した原因として、異物の混入がなかったこと、これまでの長期間の使用(製造後28年)において異常がみられず、製品の構造や部品上欠陥ではなかったことから、長期間の使用によるプランジャの樹脂部品の劣化、スライド摩擦の増大により固着が生じたと考えられます。
※1ラッチ機構:接点を保持する機構のこと
※2プランジャ:電磁コイルの構成部品で、コイルの通電に
よって動作する部品
再発防止対策
・ディーゼル発電機盤Aの電磁接触器と同型を使用しているディーゼル発電機B号機の発電機盤について、8月9日に新品と交換し、8月21日に保安規定に基づく施設定期自主検査により健全性を確認しました。
・今後、長期間使用している部品について、メーカ推奨期間を考慮した交換周期を定めるなど、事業者対応方針に基づき点検・交換計画を策定し、管理を行います。
出典
『ウラン濃縮工場 補助建屋(管理区域外)における火災の発生の原因と対策に
ついて』
http://www.jnfl.co.jp/ja/release/press/2017/detail/20171027-1.html
2016年12月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6575/
(2017年3月17日 修正3 ;追記)
2017年3月9日20時46分にNHK松江から、結露のほか取り込まれた外気の水分や塩分などがダクトの内面に付着し腐食が起きたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島根原発2号機で中央制御室の換気用のダクトに腐食によるとみられる穴が相次いで見つかった問題について、中国電力は、ダクトに取り込まれた外気の水分や塩分などが付着し腐食が起きたことが原因と推定されるとした上で、点検を強化することを盛り込んだ報告書をまとめ、原子力規制委員会などに提出した。
松江市にある島根原発2号機では、去年12月、中央制御室の換気装置の金属製のダクトに腐食によるとみられる縦およそ30cm、横およそ1mの穴があいているのが見つかったほか、その後の点検で、ほかにも18個の穴が確認された。
この問題で中国電力は、原因と再発防止策を報告書にまとめ、原子力規制委員会と島根県に提出するとともに、松江市で記者会見した。
それによると、穴があいた原因については、結露のほか、取り込まれた外気の水分や塩分などがダクトの内面に付着し腐食が起きたものと推定され、これまでの点検計画では、こうした腐食を考慮していなかったとしている。
その上で、再発防止策として点検の強化を盛り込み、具体的にはダクトの点検の頻度を増やすとともに腐食が起きやすいか所は必要に応じダクトを覆う保温材を取り外して点検を行うとしている。
記者会見した中国電力島根原子力本部の広報部長は、「再発防止策を着実に実施して、安全性の向上に努めたい」と述べた。
出典
『島根原発ダクト問題で報告書』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4034589971.html?t=1489089845802
(ブログ者コメント)
中国電量HPに掲載されている報道資料中のポイント部分は下記。
4.推定原因
(1)腐食の発生原因
点検調査の結果,腐食孔等が外気取入れラインに確認されることおよび腐食が内面を起点として進行していることから,腐食の発生原因は,ダクト内面に発生した結露および外気とともにダクト内に取り込まれた水分や海塩粒子が,ダクト内の構造物や気流の方向が変わる箇所でダクト内面に付着し,腐食を発生させたことによるものと推定した。
外気取入れラインについて,雨水や霧,水分および海塩粒子が取り込まれ,内面から腐食が進行する可能性があることを考慮した点検の計画になっていなかったため,腐食孔に至る前に劣化状況を把握することができなかった。
5.再発防止対策
原因調査および推定原因の結果から,保守点検を見直して適切な保全を行うことが再発防止に有効であることから,再発防止対策として保守点検の内容の見直しを行う。
加えて,ダクト内への水分および海塩粒子の取り込み量の低減ならびに劣化状況の把握性向上の観点から,更なる対策を実施する。
(1)保守点検の見直し
a.内面点検
既設の点検口等からの内面点検に加え,新たに外気取入れラインに追加設置する点検口からも内面点検を実施する。
点検の頻度は,外気取入れラインは1C,外気取入れライン以外は6Cとする。
なお,外気取入れ部についても3Cから1Cに見直す。
b.外面点検
外面点検も引き続き実施することとする。
外気取入れラインの内面の腐食が起きやすい箇所は,念のため,代表箇所の保温材を取り外して,外面点検を実施する。
外気取入れライン以外については,必要に応じて代表箇所の保温材を取り外して,外面点検を実施する。
点検の頻度は,10Cから6Cに見直す。
出典
『島根原子力発電所2号機 中央制御室空調換気系ダクト腐食事象に係る報告書の提出について』
http://www.energia.co.jp/atom_info/press/2017/9919.html
(2017年11月30日 修正4 ;追記)
2017年11月27日21時17分にNHK島根から、3月に提出した報告書に具体的な再発防止策を盛り込み再提出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、島根原発2号機で原発の制御を行う「中央制御室」の換気用のダクトに腐食による穴が相次いで見つかった問題で、中国電力は、具体的な再発防止策などを盛り込んだ報告書を改めて国の原子力規制委員会に提出した。
松江市にある島根原発2号機では、去年12月、事故の際に外気を遮断する必要がある「中央制御室」で、換気用ダクトの一部が腐食して穴が開いているのが相次いで見つかり、穴はこれまでに65個見つかっている。
中国電力はことし3月、原因や再発防止策をまとめた報告書を国の原子力規制委員会に提出したが、規制委員会から、より具体的な防止策などを求められたため、27日、新たな報告書を提出した。
報告書では、これまでのダクトは角張った形状をしていて、外気に含まれる水分が角にたまりやすかったことから、丸みを帯びた形状のダクトに取り替えることや、腐食している場所を目視の点検ですぐに見つけられるように、材質をステンレスから炭素鋼に変えることなどの対策が盛り込まれている。
中国電力は、提出した再発防止策が規制委員会に了承されれば、この問題についての住民向けの説明会を、再度、開きたいとしている。
出典
『原発ダクト問題で具体的防止策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4033073511.html
2017年2月1日付で毎日新聞佐賀版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は、31日、玄海原発(玄海町)の敷地内で昨年12月5日に重機(小型パワーショベル)から発煙した火災について、マフラーに開いた穴などから高温の排ガスが漏れて配線などが焼損したためだったと発表した。
九電によると、重機の鉄製マフラーに穴(直径5cm)が開いており、排気パイプとの接合部にも2カ所の亀裂(長さ10~15cm)があった。
マフラーから漏れ出した排ガスが、重機内の配線やエアフィルターを焼損したとみられる。
重機は2日前にリースしたもので、穴や亀裂はリース時からあった可能性が高いという。
九電は、「今後、重機の使用前にガスが流れる配管の点検を重点的に実施して、再発防止に努める」としている。
火災は、重機を誘導していた協力会社の社員らが消火器で消し止め、原子炉施設への影響はなかった。
出典
『玄海原発 重機からの発煙、排ガス漏れ原因 九電が発表』
http://mainichi.jp/articles/20170201/ddl/k41/040/315000c
(ブログ者コメント)
九州電力HPには、以下のプレスリリースが掲載されていた。
平成28年12月5日、玄海原子力発電所構内の正門付近において、周辺整備工事に使用している建設機械(ミニバックホー)のエンジン部から発煙したため、直ちに消火器により消火を行うとともに、公設消防へ連絡しました。
その後、公設消防により鎮火が確認されました。
また、原子炉施設への影響はなく、放射性物質による環境への影響もありません。
調査の結果、マフラ周辺にあるエアクリーナーの一部及びエンジン油圧低下時の警告スイッチ配線が焼損していることを確認しました。
火災の原因は、マフラ本体上面の穴(直径約50ミリメートル)及びマフラ入口側排気パイプとマフラ本体の接合部の亀裂(長さ約100ミリメートル、幅約5ミリメートル)から噴出した高温の排気ガスが、エアクリーナー及びエンジン油圧低下時の警告スイッチ配線を加熱したことにより焼損し、発煙したものと推定しました。
再発防止対策として、建設機械を使用する工事においては、使用前点検において排気パイプやマフラなどエンジンからの高温の排気ガスが流れる配管等を重点的に確認するよう、規定文書に反映します。
また、所内の社員及び協力会社社員に対して、本事象の発生原因について周知すると共に、事前点検の重要性並びに初期消火の重要性について、教育します。
出典
『玄海原子力発電所構内における建設機械の火災発生の原因と対策について』
http://www.kyuden.co.jp/press_170131-1.html
2016年12月16日6時12分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相模原市の神奈川県相模原水道営業所が、同市緑区の金属会社から長期間にわたり、上下水道料金計約642万円を過大に徴収していたことがわかった。
県の設置したメーターが故障し、実際の使用量より多い検針値が表示されたのが原因。
同営業所は2013年4月に遡って再計算し、推定される過払い分を今年4月に返金していた。
同社などによると、14年6月頃から検針値が急激に増え始めたといい、同社が検針員に相談したところ、漏水などを確認するよう求められた。
調査しても原因は特定できなかったが、検針員に促されて支払っていた。
県の相談窓口に昨年11月に連絡し、改めて調べた結果、メーターの故障が判明したという。
所長は取材に対し、「過去の経験から、水漏れが原因と思いこんで対応してしまった。申し訳なかった」と謝罪した。
出典
『漏水?実は水道メーター故障…642万過大徴収』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161216-OYT1T50019.html
(ブログ者コメント)
〇計器が測定した値でも間違っていることがある・・・そんな事例として紹介する。
〇水道メーターの故障については、2002年付のネット記事として、真偽のほどは定かでないが、以下のような情報も掲載されていた。
今年1月にマンション(1階)に引っ越してきたのですが、水道の請求書を見てみると今まで住んでいたマンション(6階)のときよりも2か月分の使用量が2倍(26M→46M)になり請求額も5千円程度から1万円程度に上がりました。
明らかにおかしいので水道局に連絡すると、漏水の可能性があるので水道栓を全て使っていない状態でメーターをチェックしてくださいと言われたのですが漏水はありませんでした。(水道局の方にもチェックしてもらいました)
そのときは引っ越したばかりだったので少し様子を見てくださいと言われ納得していたのですが、5月になっても水道の請求額はほとんど変わらず2倍近く使っているとなっているので、メーターがおかしいのではないか?と疑い、メーターを交換してくれと水道局に要求しました。
水道局はメーターが実際の使用量よりも多くカウントする(故障)ということは絶対ありえないといっていましたが、納得がいかないので交換してくれというと新しいものと交換してくれ、今まで使っていたメーターは検査します、と持ち帰りました。
メーターを交換してから2週間程度経ってメーターを見てみると今まで住んでいたころの水道使用量(23~26M)に戻っていました。
ただ、水道局からは古いメーターの検査結果が出たが、メーターには異常は見られなかったと報告がありました。
以上が今回の経緯になりますが、私としては引っ越してから4ヶ月程度2倍近く徴収されていた分を水道局から取り返したいと思っているのですが、どのような措置を取れば良いのでしょうか?またどこに訴えたら良いのでしょうか?
2016年12月10日付で毎日新聞島根版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月10日付で日本海新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
中国電力は、8日、島根原発2号機(松江市)で、発電所の状況を監視する中央制御室に外気を取り入れる送風管(ダクト)に腐食穴(縦約30cm、横約100cm)が見つかったと発表した。
運転開始(1989年)時から、一度も直接点検した記録が残っていないという。
原発が運転中でも、施設外への影響はないが、事故発生時に放射性物質が制御室に流入し、作業員が被ばくする可能性がある。
中国電によると、ダクトは亜鉛メッキ鋼板製の1m四方で、厚さは0.8mm。
8日午後2時50分ごろ、新規制基準に基づく準備で、ダクトの寸法や材料を確認しようと、協力会社の職員が、結露を防ぐための保温材を外したところ、腐食穴を発見。
鋼板が垂れ下がり、周辺がさびていた。
穴があいたダクトは保温材で包まれ、18年前の定期点検で周辺を確認した記録があるが、保温材をはがして直接点検したかは不明で、腐食した時期や原因は特定できていない。
建設時から、正常に機能しているか空気量を計る流量計に異常がなかったため、これまでの点検でも気付かなかったという。
中国電は、同日、ダクト系統は国が定める安全上重要な設備に該当するため、原子力規制庁や鳥取、島根両県と原発から30km圏の6市に報告などに事案を報告した。
中国電の島根原子力本部は、「心配を掛けて申し訳ない。周辺環境への異常はないが、原因究明と補修を進めていく」としている。
溝口知事は、9日、定例記者会見で「中国電は原因の分析に全力を挙げるべき。県としても、結果(報告)を求めていく」と述べた。また国にも原因を究明するよう求めた。
県は、8日夜、中国電から報告を受け、職員を島根原発に派遣。県と松江市の職員計4人で、腐食穴の状況などを確認した。
溝口知事は中国電の点検態勢について、「首脳部の判断か、技術的なレベルなのか、ルールがあっても作業員が守っていないのか。どこに問題があったかで注意(指導)の仕方が変わる」と述べた。
出典
『島根原発 2号機、送風ダクトに腐食穴 点検記録なし』
http://mainichi.jp/articles/20161210/ddl/k32/040/457000c
『島根原発2号機ダクトに穴 中電「環境への影響なし」』
https://www.nnn.co.jp/news/161210/20161210003.html
12月14日18時8分にNHK松江からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制委員会の更田豊志委員は、14日の会合でこの問題に触れ、「設計を変えて多重化させるか、点検のレベルを上げるかなど議論したい」と述べた。
その上で、中国電力がまとめる今回の問題の原因や再発防止策などを踏まえながら、多重化されていない設備の安全性の確認をどのように行うべきか、検討を進めることを決めた。
出典
『ダクトに穴 安全確認検討へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4035229311.html?t=1481833969919
(2016年12月18日 修正1 ;追記)
2016年12月16日21時22分にNHK松江から、12月16日21時54分にNHK鳥取から、結露が原因だった可能性など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
中国電力は、16日、ダクトの腐食は結露が原因となった可能性があることや、換気装置のダクトを穴が見つかった箇所からさらに40mにわたって点検した結果、新たに9カ所で13個の穴が見つかったことを明らかにした。
穴は、最も大きいもので長さ15cm、幅1cmの亀裂状のもので、それ以外は直径1cm程度で、中国電力は「安全上、問題ない」としている。
年内をメドに、保温用のカバーで覆われた部分をすべて点検する。
出典
『島根原発 新たに13個の穴』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4035328051.html?t=1481920621453
『原発のダクト腐食で県に報告』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/4045329751.html?t=1481920518506
(ブログ者コメント)
中国電力HPにダクト配置のイメージ図が掲載されているが、それによると、開口したのはダクトが立ち下がった部分。
そのことが、結露原因説の根拠の一つになっているのだろうか?
http://www.energia.co.jp/atom/press16/__icsFiles/afieldfile/2016/12/16/p161216-1b.pdf
(2017年1月12日 修正2 ;追記)
2017年1月11日18時39分にNHK松江から、他の原発にも横展開対応するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日開かれた原子力規制委員会の会合で、規制庁の担当者から、同じダクトで最大で長さ15cmを含む18個の穴が見つかったと報告があった。
これを受けて規制庁は、国内のほかの原発でも同じような問題が起きていないか確認する必要があるとして、全国の事業者にダクトの状態や点検方法などの調査を求める方針を明らかにした。
調査は今月中に開始する見通しで、このうち、運転中の鹿児島県の川内原発と、愛媛県の伊方原発については、再稼働する前に中央制御室の気密性を検査し、いずれも問題がないことを確認しているということだが、調査で穴が見つかった場合、運転に影響する可能性もあるとしている。
出典
『ダクト腐食問題で他原発も調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4035928921.html?t=1484167983649
2016年10月1日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月30日12時18分に共同通信から、9月28日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)から、9月28日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、30日、小型無人機「ドローン」を使った福島第1原発1、2号機の共通排気筒(高さ約120m)の放射線量調査で、ワイヤが切れて線量計が排気筒に落ちたと発表した。
線量計が落下するトラブルは、9月27日に続いて2度目。
30日午前、地上からワイヤでつながった線量計をドローンでつり上げ、排気口に投入。
線量計を下降させながら地上60m地点まで線量を10m間隔で計測後、ドローンを支点にワイヤを引っ張り上げる途中、70m地点で線量計との接続部近くが切れたという。
排気筒内部で何かに引っかかったためとみられるが、詳しい原因は分かっていない。
ワイヤはステンレス製で、太さ約0.6mm。線量計は重さ約1kg。
排気筒上部の手すりにワイヤが接触し、すり切れた27日のトラブル(この時の線量計は重さ約110g)を受け、東電は、ドローンでワイヤをつり上げたまま線量計を排気筒内部に投入する方法に変更、模擬訓練も行った。
東電は、排気筒の支柱に複数の破断が見つかったため半分に切断する予定で、解体方法を検討する目的で、排気筒内部の放射線量を調べていた。
出典
『福島第1>ドローン調査で線量計また落下』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201610/20161001_63025.html
『排気筒内また線量計落下 福島第1原発、ドローン調査』
http://this.kiji.is/154427318588556791?c=39546741839462401
『<福島第1>排気筒にドローンの線量計落下』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160928_63012.html
(ブログ者コメント)
9月29日付で東電より、線量調査に関する説明書?がネット配信されていた。
『福島第一原子力発電所 1/2号機排気筒の線量調査について』
2016年4月21日21時46分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県の柏崎刈羽原発で21日午後、電気設備の蓄電池から希硫酸が吹き出し、消防隊が出動する騒ぎとなった。
放射性物質の漏洩はないという。
トラブルがあったのは、6号機、7号機の脇にある廃棄物処理建屋の地下1階で、21日午後1時50分ごろ、電気設備から煙が出ているとの通報があり、所員が消火活動にあたった。
東京電力によると、実際には煙ではなく、蓄電池の中に含まれる希硫酸が霧状に噴出したという。
このトラブルで、所員6人がのどに違和感を訴えたが、業務に復帰したという。
柏崎刈羽原発は、再稼働に向け、審査が進められている。
出典
『柏崎刈羽原発で蓄電池から希硫酸が噴出』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2755771.html
4月21日17時42分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時すぎ、柏崎刈羽原発の6号機と7号機のタービン建屋の間にある「廃棄物処理建屋」という建物の地下1階で、歩いていた関連企業の作業員が電源盤から煙のようなものが出ていると通報した。
東京電力によると、電源盤は作業員が連絡を取り合うための通信設備の電源で、中にはバッテリーが入っているという。
この通報を受け、緊急事態に備えて消防車など8台が出動したが、詳しく調べた結果、バッテリーの中の液体が漏れ出ていたことが分かり、煙や火は確認されなかった。
放射性物質が外に漏れ出るなどの異常もなく、消防などでは、液体が霧状に漏れ出たのが煙のように見えたのではないかとしている。
柏崎刈羽原発を巡っては、重要なケーブルが不適切に敷設されていたほか、5号機で原子炉内の制御棒が勝手に動きだすなど、トラブルが相次いでいる。
出典
『柏崎刈羽原発の建物で煙』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034741771.html?t=1461276339408
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、収納庫の中に、映されている範囲だけで2段3列にバッテリーが収納されている。
そのバッテリーには、23とか24とかの番号が記されているため、相当数のバッテリーが収納されているのかも。
2015年10月28日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2015年10月28日付で読売新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
苫小牧市は、27日、耐震補強工事中の市立中学校で、授業中の教室の天井から液状セメントが天井板とともに落下し、飛び散った液状セメントが9人の生徒に付着した、と発表した。
けが人はなかった。
市によると、26日午後2時50分ごろ、市立和光中学校校舎3階にある3年4組の教室で6時間目の授業中、後方隅の窓側の天井の一部が破れ、天井板とともに液状セメントが教室にこぼれ落ち、天井板が当たった窓ガラス1枚が割れたほか、後方の黒板下に掛けてあった23人分の衣服にも付着した。
耐震補強材と校舎の外壁のつなぎ目に注入していた液状セメントが、ひび割れなどを通して漏れ、教室の天井にたまり、湿気と重みで落下したと、市はみている。
飛散した液状セメントはバケツ1杯分ほどとみられ、落下した天井板も30cm四方の1枚で、大事には至らなかったが、事前の点検の徹底や、外壁作業とはいえ授業中には施工しない、などの再発防止策をとるという。
校舎は1960年建造。
6月から、校舎外側にⅤ字形に鉄骨を取り付ける耐震工事が進められていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20151028-OYTNT50040.html
2015年10月25日0時9分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月25日12時53分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後8時頃、大阪市営地下鉄中央線本町―阿波座駅間を走行していた電車(6両)の運転士から、「フロントガラスに異物が当たった」と市交通局輸送指令所に連絡があった。
電車はフロントガラス一面にひびが入り、阿波座駅で停車。
乗客約150人に、けがなどはなかった。
市交通局によると、本町―阿波座駅間のトンネル天井からチェーン(長さ9.6m)が垂れ下がっていたという。
トンネル内では,この日、地上部分に通じる換気口のファンの保守点検を行っていた。
チェーンは、換気口から資材を出し入れするために業者が取り付けていた。
保守点検は25日も行う予定で、作業を終えた業者が残しておいたチェーンが何らかの原因で垂れ下がったとみられる。
この電車の後から走って来た電車の屋根に引っかかっていたのを市交通局が発見し、撤去した。
市営地下鉄中央線は、午後8時10分頃から約1時間半、全線で運転を見合わせた。
約1万1100人に影響が出た。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151024-OYT1T50098.html
http://www.sankei.com/west/news/151025/wst1510250032-n1.html
2015年10月4日7時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日に九州を縦断した台風15号で、太陽光発電施設が強風にあおられ、大量のパネルが吹き飛ばされるなどの被害が各地で相次ぎ、経産省が、原因究明のため被害調査に乗り出した。
一部では、飛んできたパネルで周辺民家が損壊するなど、2次被害も出た。
福島第1原発事故後、国の規制緩和などで太陽光発電は急速に普及しているが、専門家からは、強風への設計基準や完工時の行政によるチェック制度の不備などが指摘されている。
経産省九州産業保安監督部によると、被害が報告されたのは、500KW以上の太陽光発電が福岡県と鹿児島県の3施設。50KW以上は福岡県行橋市の1施設だった。
具体的な被害状況は明らかにしていないが、人的被害は確認されていない。
毎日新聞の取材によると、このうち、行橋市では100枚以上の太陽光パネルが支柱ごと強風で崩れ、十数枚が飛ばされて周囲の民家などに衝突した。
また、福岡県柳川市では、50KW未満の施設のパネル約150枚が吹き飛び、周囲の民家など、少なくとも8軒を損壊させた。
50KW未満の施設の事故は国への報告義務がなく、実際の被害は、さらに多いとみられる。
太陽光施設は、電気事業法などに基づき、日本工業規格(JIS)で市町村ごとに定められた基準風速の荷重に耐えられる設計にすることが、発電事業者に義務付けられている。
全国の各市町村の基準風速は46〜30m/sだが、台風15号は九州各地で40m/s以上の最大瞬間風速をもたらした。
一方、原発事故後、国は太陽光の普及を図るため、事業者に義務付けていた稼働前の工事計画書の届け出や自主検査の対象を、500KW以上から2000KW以上の施設に規制緩和した。
2000KW未満の施設がJISに適合しているかは、基本的に事業者任せという。
経産省電力安全課の担当者は、「台風により大規模な被害が出たのは今回が初めてではないか」と事態を深刻に捉え、「JISの基準が不十分なのか、施工不良だったのか断定できないが、同種の被害を防ぐために詳しい原因を調べたい」としている。
「東北大大学院の植松康教授(建築風工学)の話」
写真などを見る限り、今回の被害では、太陽光パネルの架台に十分な耐力がなかった可能性がある。
太陽光発電施設は、一度飛ばされれば「空飛ぶ凶器」になりかねないが、一般の建築物が受ける建築確認のような審査がないのが実情だ。
特に、市街地周辺では人的被害が出る恐れもあり、国の最低限のチェックは必要だろう。
JISの基準についても、不十分さを指摘する実験結果がある。風洞実験などを適切に行い、結果を反映していく必要がある。
「あんな恐ろしい光景は見たことがない」。
台風15号の被害に遭った福岡県行橋市の太陽光発電所。近所に住む男性は顔をこわ張らせた。
この発電所では、台風が猛威をふるった8月25日朝、100枚以上の太陽光パネルが地中に埋め込まれた支柱ごと強風で浮き上がり、倒壊した。
さらに十数枚が吹き飛び、近隣の民家の柱や車などに衝突した。
周囲の民家など8棟が半壊、一部損壊の被害に遭った福岡県柳川市では、半壊した住宅に住む椛島さん(81)が、「一部のパネルならまだしも、鉄骨ごと飛んできた。人災ではないか」と不満を抑えきれない。
一般的に、太陽光パネルは1枚1.3m2、重さ15kg程度で、主にガラスでできている。
4枚で1KWを発電するため、単純計算で50KW施設なら200枚、500KW施設は2000枚が使われる。
今回の被害で、太陽光パネルが「空飛ぶ凶器」となり、一歩間違えば大惨事となることを見せつけた。
行橋市で発電所を建設する場合、日本工業規格(JIS)に基づき、34m/sの基準風速に耐えられる設計にすることが義務付けられている。
しかし、台風15号が記録した市内の最大瞬間風速は34.5m/s。
発電所を所有する市内の建設会社の社長は、「工事したのは別の施工業者。最大風速45m/sまで耐えられる設計と言っていた。なぜ壊れたのか施工業者に抗議した」と肩を落とす。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20151004k0000m040089000c.html
2015年9月16日付で読売新聞中部版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東海道新幹線の「N700系」の部品が走行中に落下した問題で、JR東海は15日、部品をビスで固定するために車体に開けた穴が大きすぎたのが原因と発表した。
製造時に使われていた工具に不具合があったという。
部品落下を受け、同社は、東海道新幹線全133編成の点検を実施。
同様に大きすぎる穴が他の車両の1か所で見つかり、落下防止の対策を取った。
同様の方法で取り付けている計103編成について、今年度末までに、補強措置として固定ビスを2本増やすという。
落下した部品はドアの下に4本のビスで取り付けられたステンレス製の保護板で、長さ約60cm、幅約5cm、重さ約760g。
発表によると、保護板を固定するビスの穴の直径は本来は6mmだが、落下した箇所は6.4~6.5mmだった。
日本車輌製造(本社・名古屋市)が2012年に愛知県豊川市の工場で車両を製造した際に使った工具を調べたところ、ドリルの中心が調節ミスでずれ、設定よりも大きな穴が開く状態になっていたという。
保護板は11日未明、岡山県浅口市のトンネル内に落ちていたのが見つかった。
現場は直線で、「のぞみ」で運行する場合は最高時速約300km。
保護板の状態は2年に1度の「全般検査」で目視確認しているが、直近の昨年3月11日の検査では異常は見つからなかった。
問題の車両が発見現場を走行したのは今月3日午前6時半頃が最後だが、いつ落下したかは不明という。
JR東海が保護板の欠落に気付いたのは8日の車体清掃中で、4日と6日に実施した点検では見逃されていた。
同社は、「保護板は点検項目に入っていなかった。今後の点検では、20日に1度はチェックするよう指示した」としている。
日本車輌製造は「大変申し訳ない。再発防止に努める」とコメントした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20150915-OYTNT50451.html
9月16日付で毎日新聞中部版からは、ドリルの状況などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東海道新幹線N700系の乗降扉の下部に取り付けていた保護板1枚(長さ60cm、厚さ2mm、約760g)とビスとナット各4本が外れた問題で、JR東海は15日、ナットを取り付ける穴を開ける際、ドリルの管理不良のため、回転が通常より大きくなり、直径が正規より広がったことからナットが緩み、保護板が外れたと発表した。
同社によると、穴の直径は通常より約0.5mm大きかった。
同社は、今年度末までに、N700系の計103編成を対象に、保護板1枚を取り付ける際のナットの数を4本から6本に増やすという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20150916ddq041040007000c.html
9月16日9時40分に産経新聞westからは、ドリルの状況に関し、下記表現の記事がネット配信されていた。
JR東海によると、保護板はねじ4本で車両に固定している。
ねじを受けるナットを車体に埋め込むため、ドリルで穴を開けた際、刃先の変形などで通常よりも穴が大きくなり、ナットが十分に固定されなかったとみられる。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150916/wst1509160025-n1.html
9月16日10時30分に朝日新聞からは、ドリルの状況に関し、下記表現の記事がネット配信されていた。
保護板を取り付けた日本車両製造で、芯がずれた管理不良のドリルが見つかったという。
穴は、そのドリルで開けられたと、JR東海はみている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH9H5TWLH9HOIPE01B.html
2015年8月19日19時15分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原発から出る低レベル放射性廃棄物を六ヶ所村の保管施設に運ぶコンテナで、ふたを固定するボルトが折れるトラブルが相次いだ問題で、ボルトが折れたのは表面の腐食によって発生した水素が細かな亀裂を作ったことなどがおもな原因だったことがわかった。
これは、コンテナを運ぶ原燃輸送が19日、青森市内で記者会見をして明らかにしたもの。
この問題は、ことし2月と6月、原発で使われた作業着など低レベルの放射性廃棄物を六ヶ所村にある保管施設に運び込む際に使うコンテナで、ふたを固定するあわせて5本のボルトが折れているのが相次いで見つかったもの。
原燃輸送が調査した結果、ボルトの表面の腐食によって発生した水素が細かな亀裂を作ったうえ、さらに亀裂内に水素が入って拡大させボルトの強度が弱まったことが折れた原因だと断定したという。
このボルトは4年前から使われていて、導入する際の材料の分析などが十分ではなかったとして、同じボルトを使っているおよそ2400個のすべてのコンテナについてボルトを交換するという。
また、原燃輸送は、この調査の報告書をきょう国土交通省に提出したことも明らかにした。
原燃輸送の中谷輸送部長は、「地元や関係者の皆さまにおわび申し上げます。外部の専門家の意見などを取り入れて再発防止に努めたい」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084202241.html?t=1440016947783
(ブログ者コメント)
原燃輸送HPに、下記趣旨のプレスリリース記事が掲載されていた。
原因究明の結果、蓋ボルト折損の原因は、ボルトが腐食する際に発生した水素によって、とりわけ強度区分の高い鋼材に生じやすい「遅れ破壊」によるものと特定いたしました。
再発防止の取り組みとしては、蓋ボルトを「遅れ破壊」が生じにくい材料強度のものに取り替えることとし、併せて点検時においても十分な確認を実施してまいります。
また添付報告書中、水素によって亀裂が進展するメカニズムなどが図解されている。
http://www.nft.co.jp/press/h27/201508LLW.html
2015年8月9日8時51分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前5時半ごろ、秋田県男鹿市船越の田んぼで農薬散布中の無人ヘリコプターが、隣接する特別養護老人ホームの屋根に墜落した。
施設の屋根の一部が壊れたが、けが人はいなかった。
警察によると、作業を請け負った男鹿市の30代男性が、全長3.63m、重さ約70kgの無人ヘリを操縦していたところ、制御不能となった。
ヘリは隣接する施設の方向に飛び、平屋建ての施設の明かり取り屋根に衝突。そのまま施設の屋根の上に落ちた。
警察で原因などを調べている。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20150809b
2015年7月29日20時11分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月29日12時38分に朝日新聞から、7月30日付で毎日新聞大阪版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前、大阪市営地下鉄の西梅田駅の地下通路で天井から大量の水が漏れ、一時通行止めになった。
通路の上を通っていた給水管が腐食して穴が空いたのが水漏れの原因だった。
午前8時ごろ、大阪市営地下鉄四つ橋線の西梅田駅の、改札のある階の地下通路で、天井から水が漏れていると大阪市交通局に連絡があった。
駅員がシートで防護したが、水の量が多く、午前9時すぎに、地下街とつながる通路約20mを通行止めにし、利用客を地上に迂回する措置をとった。
水漏れは午前10時前にほぼ収まり、午前11時40分に通行止めを解除した。
地下鉄の運行に影響はなかった。
大阪市交通局が原因を調査した結果、通路の上を通っていた、清掃用の水を引く給水管とバルブの継ぎ手部分が腐食し、縦横およそ1cmほどの穴が空いていて、そこから水が漏れていたことがわかった。
午前4時50分ごろに駅員が見回った際に微量の漏水があり、三角コーンを立てて注意を促した。
午前8時半に補修担当の職員に連絡する予定だったという。
この給水管は、ちょうど50年前の昭和40年、西梅田駅が建設された際に設置されたもので、平成7年に異常がないことを確認して以降、点検は行っていなかったという。
給水管は、法令上は点検義務はないという。
大阪市交通局が管理する123の地下鉄の駅のうち、建設から50年以上たっている駅は御堂筋線や四つ橋線などの30の駅にのぼり、ほかの駅の給水管についても、水漏れが発生するおそれがないか、点検を検討することにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20150729/3719341.html
http://www.asahi.com/articles/ASH7Y36QXH7YPTIL009.html
http://mainichi.jp/area/news/20150730ddn041040007000c.html
2015年7月28日9時12分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月29日付で毎日新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
稚内市水道部の風力発電施設で昨年11月に風車の羽根が落下した事故で、市は27日、有識者らによる事故調査委員会がまとめた報告書の内容を、市議会に報告した。
原因は「設計上の問題」とする一方、市とメーカー側とのコミュニケーション不足も一因と指摘している。
風車はデンマークのベスタス社製で、2001年に運転を開始した。
昨年11月3日、3基ある風車のうち1基で、3枚ある羽根の1枚(長さ23m、重さ1.5トン)が落ちた。
報告書では、本体と羽根の接続部のボルト穴が亀裂が生じやすい形状だったとし、原因は「設計上の問題」と結論づけた。
ただ、亀裂が起きる危険性は、ベスタス社も認識。
市によると、同様の事故は過去に5件あり、ベスタス社は2010年に技術情報を出したが、市や業者には記録が残っていなかったという。
また、2011年にベスタス社が故障中だった1号機を除く2、3号機を検査し、「定期的な再検査が必要」と報告したが、市は修理を検討しつつも、運転を続けた。
市は、認識したのはベスタス社による自主的検査の報告を受けた12年3月だったとしている。
市は対応を求めたが回答がなく、結果的に、落下事故が起きるまで2年半以上放置された状態だった。
市水道部は、「市としての責任も認識している。再稼働後の再発防止策やメーカーとの積極的な情報交換に努めたい」としている。
市によると、発電停止による損害は約5900万円。さらに復旧費などに1億1千万円余りが見込まれ、「訴訟を含め弁護士と相談している」としている。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/CMTW1507280100001.html
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20150729ddlk01040218000c.html
7月28日9時57分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、羽根の根元を(中心部の)ハブに結合する金属製部品「ボルト孔」に設計上の問題があり、羽根の回転で通常以上の負荷が部品にかかって亀裂が入り、羽根が脱落したとしている。
風車はデンマークのベスタス社製の「V47」と呼ばれる機種。
市によると、同社は12年3月、V47の欠陥を市に知らせ、半年から1年以内に亀裂について調査するよう勧めたが、市は事故が起きるまで調査しなかった。
市は、「ベスタス側と意思疎通がうまく取れず、結果的に放置することになった」としている。
出典URL
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0161598.html
ちなみに、2014年11月5日付で稚内プレスから、事故当時の状況が下記趣旨でネット配信されていた。
サハリン付近で前線を伴った低気圧が急速に発達した影響で、稚内地方は3日から4日にかけ30m前後の暴風が吹く大荒れの天候となり、ミルクロードにある風車の羽根が落下するという前代未聞の事故があった。
3日午前11時前、ミルクロード沿いの風車の羽根1枚が市道を越え、約50m離れた草地に落ちているのが見付かった。車、人への被害はなかった。
市(水道部)によると、風車は平成13年4月から稼働している3基のうち1基で、高さ35mの塔にある長さ23.5mの羽根3枚のうち1枚が落下。
この事故により、声問のメガソーラーにつながる送電線が切断され、幌延変電所への3万3000KWの送電がストップしている。
現在、風車は全基運転を停止し、4日午前11時過ぎから経済産業省の道産業保安監督部電力安全課が現地に入り、市職員から風車の管理状況などを聞き取りすると共に、羽根が落ちた詳しい原因を調べている。
羽根が落ちた時間帯には、風速25m前後の強い風が吹いていた。
宗谷地方では3日から波浪、4日朝に暴風警報が発表され、4日午前11時までに宗谷岬33.4m、開運で27.5mの最大瞬間風速を観測。
海は波の高さ6mと大シケで、3日に続いて4日も利礼航路は全便欠航した。
この荒れた天候で稚内消防署には3日午前9時過ぎ、解体中の富士見団地の廃材が風で飛びそう、午後3時過ぎ、潮見5の店前のシャッターが剥がれそう―との通報があり、消防が出動した。
風と波のピークは4日夕方まで。それ以降、警報は注意報に切り替わる見込みだが、引き続き波高く風強く気象台は注意を呼びかけている。
出典URL
http://wakkanaipress.com/2014/11/05/5456


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。