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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018331259分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

九州電力は30日、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の2次系配管から微量の蒸気漏れがあり、31日に発電と送電を停止すると発表した。

九電によると、原子炉の運転に問題はなく、放射性物質の漏れもないという。

 

3号機は23日に7年3カ月ぶりに再稼働したばかりで、発電出力を段階的に上昇させていた。

 

今後の3号機の工程がずれ込むのは必至で、5月中の再稼働を見込む玄海4号機にも影響を与えそうだ。

 

九電によると、30日午後7時ごろ、巡回中の作業員が保温材に覆われた2次系の配管から微量の蒸気が漏れているのを目視で確認した。

 

出典

『玄海原発 再稼働の3号機が発送電停止へ、配管の蒸気漏れ』

https://mainichi.jp/articles/20180331/k00/00m/040/137000c

 

 

43925分に佐賀新聞からは、外面腐食により直径1cmの穴が開いていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

九州電力は2日、長期停止の影響で外装板の隙間から雨水が入ったことで、配管の外側が腐食して穴が空いたとする中間調査結果を発表した。

 

直径約1cmの穴が見つかった配管や同じ用途の配管計16本と保温材を交換する。

原子炉の臨界は保ったまま作業する。

 

出典

玄海蒸気漏れ 雨水で配管腐食 3号機、外装板の隙間から浸入

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/200305 

 

 

43740分に佐賀新聞からは、長期停止していたことで外面腐食が進行したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「予防の観点で発電所員、本店も含めて取り組んできたが、残念な漏えいの事象が発生した」。

長期停止からの慎重な運転再開は、佐賀県などが再三、くぎを刺していた課題だっただけに、会見に臨んだ担当者は苦渋の色をにじませた。

 

穴が開いた配管は屋外にある。

運転中なら100℃程度になり、「雨水が浸入しても熱で蒸発する」(九電)ため、これまで問題化しなかった。

 

2010年12月からの運転停止で、しみこんだ雨水は蒸発することなく、結果的に赤茶色の配管(ブログ者注;写真から推測するとサビ止め塗装のことか?)の周りは湿ったままの状態になり、黒く変色した。

 

死角になっていた外装板の下部で腐食が進行していたが、複数の巡視でも気づかなかった。

 

九電は今回の問題を受け、「巡視の仕方に考えるところはある」と述べ、「(雨水にさらされるような)類似箇所の点検をする」と強調した。

 

出典

玄海3号機蒸気漏れ 長期停止の落とし穴 九電、巡視で見逃し「残念」

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/200263 

 

 

422342分に時事通信からは、外装板の通常の巡視では見えにくい場所に錆が付着していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

九州電力は2日、2次系の装置「脱気器」の空気抜き管16本のうち1本に穴が開き、外装板などにさびが付着していたと発表した。

 

空気抜き管は16本とも、1994年の運転開始以降、交換していなかった。

 

2006年の定期検査で保温材の一部を取り除いて状態を確認したが、異常はなかったという。

 

九電は1日3回程度、見回りをしていたが、管は通常の巡視では見えにくい場所にあると説明している。

 

出典

雨水浸透で配管腐食か=玄海3号機の蒸気漏れ-九電

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040201152&g=soc

 

 

4591分に佐賀新聞からは、腐食箇所は2007年に肉厚測定した曲がり部の近くだったという下記趣旨の記事が、写真付きでネット配信されていた。

 

九州電力が2007年2月の定期検査(定検)をした際、管の厚さなどから耐用年数を47年と評価していたことが4日、分かった。

 

配管の曲がった部分の内側が薄くなっていないか調べて判断していたが、その近くで雨水が浸入して腐食、穴が空いた。

「寿命」を36年残してのトラブル発生とあって、長期停止後の点検や評価のあり方が問われそうだ。

 

外観を見る巡視点検は、蒸気漏れ発生の3日前にも実施したが、外装板のさびが目立っていたにもかかわらず、異常を見抜けなかった。

 

九電は「余寿命評価は曲がった配管の内側の影響を測るもの。今回は直線部の外側からの腐食で、直接的な関係はない」とする。

 

出典

玄海蒸気漏れ配管「寿命47年」、11年前評価 九電、点検方法に課題

http://www.saga-s.co.jp/articles/-/201072 

 

 

※以下は、九州電力からのプレスリリース。

http://www.kyuden.co.jp/press_180402-1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

佐賀新聞掲載写真によれば、保温カバーの下側?が局部的に錆びていて、一部はボロボロ状態になっているかのように見える。

 

長期停止中に腐食?

それとも長期停止に入る前の運転中から腐食?

 

 

 

(2018年4月7日 修正1 ;追記)

 

2018461956分にNHK福岡から、カバーのサビは再稼働日の朝に保守管理部署が見つけていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

九州電力によると、この場所では、毎日、点検が行われていて、再稼働の日の朝、設備の保守管理を専門とする部署が現場で確認し、「さびがある」とチェックシートに記入していたものの、「影響はない」と判断していたことが新たにわかった。


九州電力は、「専門部署でも、カバーのさびが配管の腐食につながる可能性を意識できていなかった」として、点検や対応方法の見直しを検討している。

出典

配管カバーにさび 「影響ない」

https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180406/0000447.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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