2018年1月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7949/
(2018年6月1日 修正2 ;追記)
5月18日付で毎日新聞山口版から、破断部の工法採用理由には列車の通過といった作業上の制約があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井地域広域水道企業団は16日、破断は、接合部の疲労破壊が原因と推定されるとの調査結果を発表した。
接合部が、橋の上を通行する車両の震動を繰り返し受けて、小さな亀裂が拡大して破断したと推定している。
送水管の破断は1月11日に発生。
町内のほぼ全域が断水し、町民の約9割にあたる1万5000人の生活に影響が出た。
企業団は、破断原因について、送水管を製造、設置した三井金属エンジニアリングに調査を依頼していた。
企業団によると、送水管は直径45cmのポリエチレン製で、1996年に橋の下部に敷設し、耐用年数は50年とされていた。
破断したのは、柳井市側から約80mの地点。
ボルトやナットを含め総重量約192kgの部品を使ってつなぐ工法で接合されており、この重みで振動の影響が大きくなったと推定している。
企業団は、破断部分がJR山陽線上にあり、列車の接近、通過による作業上の制約などから、時間短縮のために、この工法を採用したとしている。
この点について、調査報告書では「長期的にみた振動などによる疲労破壊は知見がなく、予想できなかった」とした。
企業長の井原・柳井市長が、16日の企業団議会全員協議会で、調査結果を説明した。
再発防止のため、2カ月に1回だった目視点検を毎月に変更するなど、今後の対応について報告した。
出席議員からは、「製造メーカーではなく第三者が調査すべきだ」「予備の送水管の敷設を検討すべきだ」などの意見が出た。
出典
『周防大島の断水 大島大橋・送水管破断事故 接合部の疲労破壊が原因 長期的な車両振動影響 調査報告』
https://mainichi.jp/articles/20180518/ddl/k35/040/424000c
5月26日付で中国新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
原因調査に対する姿勢に地元で異論が出ている。
製品の特殊性などを理由に、調査を製造元に委託したためだ。
企業団議会の議員からは、「第三者の調査が必要」との声が上がる。
出典
『水道管破断「第三者の調査必要」』
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=435180&comment_sub_id=0&category_id=112
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。