2017年2月1日付で毎日新聞佐賀版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は、31日、玄海原発(玄海町)の敷地内で昨年12月5日に重機(小型パワーショベル)から発煙した火災について、マフラーに開いた穴などから高温の排ガスが漏れて配線などが焼損したためだったと発表した。
九電によると、重機の鉄製マフラーに穴(直径5cm)が開いており、排気パイプとの接合部にも2カ所の亀裂(長さ10~15cm)があった。
マフラーから漏れ出した排ガスが、重機内の配線やエアフィルターを焼損したとみられる。
重機は2日前にリースしたもので、穴や亀裂はリース時からあった可能性が高いという。
九電は、「今後、重機の使用前にガスが流れる配管の点検を重点的に実施して、再発防止に努める」としている。
火災は、重機を誘導していた協力会社の社員らが消火器で消し止め、原子炉施設への影響はなかった。
出典
『玄海原発 重機からの発煙、排ガス漏れ原因 九電が発表』
http://mainichi.jp/articles/20170201/ddl/k41/040/315000c
(ブログ者コメント)
九州電力HPには、以下のプレスリリースが掲載されていた。
平成28年12月5日、玄海原子力発電所構内の正門付近において、周辺整備工事に使用している建設機械(ミニバックホー)のエンジン部から発煙したため、直ちに消火器により消火を行うとともに、公設消防へ連絡しました。
その後、公設消防により鎮火が確認されました。
また、原子炉施設への影響はなく、放射性物質による環境への影響もありません。
調査の結果、マフラ周辺にあるエアクリーナーの一部及びエンジン油圧低下時の警告スイッチ配線が焼損していることを確認しました。
火災の原因は、マフラ本体上面の穴(直径約50ミリメートル)及びマフラ入口側排気パイプとマフラ本体の接合部の亀裂(長さ約100ミリメートル、幅約5ミリメートル)から噴出した高温の排気ガスが、エアクリーナー及びエンジン油圧低下時の警告スイッチ配線を加熱したことにより焼損し、発煙したものと推定しました。
再発防止対策として、建設機械を使用する工事においては、使用前点検において排気パイプやマフラなどエンジンからの高温の排気ガスが流れる配管等を重点的に確認するよう、規定文書に反映します。
また、所内の社員及び協力会社社員に対して、本事象の発生原因について周知すると共に、事前点検の重要性並びに初期消火の重要性について、教育します。
出典
『玄海原子力発電所構内における建設機械の火災発生の原因と対策について』
http://www.kyuden.co.jp/press_170131-1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。