2015年8月19日19時15分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原発から出る低レベル放射性廃棄物を六ヶ所村の保管施設に運ぶコンテナで、ふたを固定するボルトが折れるトラブルが相次いだ問題で、ボルトが折れたのは表面の腐食によって発生した水素が細かな亀裂を作ったことなどがおもな原因だったことがわかった。
これは、コンテナを運ぶ原燃輸送が19日、青森市内で記者会見をして明らかにしたもの。
この問題は、ことし2月と6月、原発で使われた作業着など低レベルの放射性廃棄物を六ヶ所村にある保管施設に運び込む際に使うコンテナで、ふたを固定するあわせて5本のボルトが折れているのが相次いで見つかったもの。
原燃輸送が調査した結果、ボルトの表面の腐食によって発生した水素が細かな亀裂を作ったうえ、さらに亀裂内に水素が入って拡大させボルトの強度が弱まったことが折れた原因だと断定したという。
このボルトは4年前から使われていて、導入する際の材料の分析などが十分ではなかったとして、同じボルトを使っているおよそ2400個のすべてのコンテナについてボルトを交換するという。
また、原燃輸送は、この調査の報告書をきょう国土交通省に提出したことも明らかにした。
原燃輸送の中谷輸送部長は、「地元や関係者の皆さまにおわび申し上げます。外部の専門家の意見などを取り入れて再発防止に努めたい」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084202241.html?t=1440016947783
(ブログ者コメント)
原燃輸送HPに、下記趣旨のプレスリリース記事が掲載されていた。
原因究明の結果、蓋ボルト折損の原因は、ボルトが腐食する際に発生した水素によって、とりわけ強度区分の高い鋼材に生じやすい「遅れ破壊」によるものと特定いたしました。
再発防止の取り組みとしては、蓋ボルトを「遅れ破壊」が生じにくい材料強度のものに取り替えることとし、併せて点検時においても十分な確認を実施してまいります。
また添付報告書中、水素によって亀裂が進展するメカニズムなどが図解されている。
http://www.nft.co.jp/press/h27/201508LLW.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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