2015年8月19日付で毎日新聞埼玉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月18日付で埼玉新聞から、8月19日7時2分に産経新聞埼玉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
隣家に設置された家庭用電気給湯器「エコキュート」の低周波音で不眠などの健康被害を受けたとして、所沢市に住む60代の無職夫婦が18日、メーカーの「パナソニック」と工事を施工した「桧家住宅」、隣家の住人を相手取り、約185万円の損害賠償や使用差し止めなどを求め、さいたま地裁川越支部に提訴した。
原告側弁護士によると、消費者庁が昨年12月、エコキュートの運転音に関し、群馬県内の夫婦の健康被害の原因になった可能性が高いとする報告書を公表した後、同様被害での提訴は初めて。
訴状によると、エコキュートは昨年12月に設置され、原告夫婦は今年1月ごろから不眠状態やうつ症状、吐き気などが続いているとしている。
原告と被告の家は共に一戸建てで、エコキュートの室外機は、原告宅の寝室から約2mほどのところに設置されていた。
代理人の弁護士は、「エコキュートの低周波音をめぐる健康被害は日本各地に散在する問題。単なる個人の問題では終わらせないよう、問題解決に向けたステップにしていきたい」、「今回の訴訟をきっかけに、日本でもヨーロッパ諸国並みの低周波音に対する規制が設けられてほしい」と述べた。
パナソニックは、「訴状を確認していないのでコメントを控えたい」、桧家住宅も、「訴状の内容を把握してから対応を考えたい」とコメントした。
エコキュートは、外気熱を利用して湯を沸かす家庭用ヒートポンプ給湯器の愛称。
省エネ効果が高く、累計出荷台数は昨年400万台に達した。
電気料金の安い夜間に稼働するため、健康被害を訴えるケースが全国で相次いでいる。
2009年に前橋地裁高崎支部を皮切りに、各地で同様の訴訟が行われている。
電力各社と住宅関連メーカーが普及を図っている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20150819ddlk11040152000c.html
http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/08/19/02.html
http://www.sankei.com/region/news/150819/rgn1508190022-n1.html
(ブログ者コメント)
昨年12月の報告書概要は下記記事参照。
2014年12月26日掲載
2014年12月19日報道 消費者事故調はエコキュートの低周波音が健康に影響している可能性があるという報告書を公表、経産省にも対策を求めた
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4520/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。