2013年9月19日7時15分に福井新聞から、9月20日19時3分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は18日、高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)の原子炉補助建物で、使用済み燃料などが入った炉外燃料貯蔵槽に設置されたナトリウム漏れ検出器が、一時、監視不能になったと発表した。
復旧するまでの約1時間、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
監視不能の間も、貯蔵槽内の液位計による漏えい監視装置は正常に作動しており、ナトリウム漏れはなかった。周辺環境への影響もないとしている。
監視不能となった検出器は、貯蔵槽周辺を流れる窒素ガスの空気圧でナトリウム漏れを調べる装置。
原子力機構によると、同日午前11時10分ごろ、中央制御室の運転員が検出器の指示値が異常値を示しているのを発見。
現場で確認したところ、検出器に窒素ガスを送る配管の手動弁が閉まっており、監視できない状態となっていた。このため、同35分ごろに運転上の制限の逸脱を宣言した。
その後、手動弁を開けて再起動したところ通常値に戻ったため、午後0時30分ごろに運転上の制限の逸脱から復帰した。
当時、手動弁付近では作業員2人が配管の保温材の設置作業を行っており、誤って身につけていた安全帯のロープを検出器の配管の手動弁レバーに引っかけ、弁が閉じてしまったことが原因とみられる。
原子力機構では、「現場での作業方法や作業員の管理体制を徹底して再発防止につとめたい」として、ロープは、使用する時以外は腰につけたケースに収納するよう作業員に指示するほか、弁のレバーそのものについても簡単に動かないよう、今後、固定する措置を検討するとしている。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/45626.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054694191.html?t=1379710572796
(ブログ者コメント)
同種トラブルの防止策として、報道されたこと以外、レバーを弁から取り外し、弁の近くに置いている工場もある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。