2013年9月20日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ガスは19日、ガス漏れ事故防止の臭いをつけないままの都市ガスを県内で供給したと発表した。
同社によると、供給地域は前橋、高崎市内の約8万2000世帯と、渋川市の工場。
同日午前11時半、県内にある付臭装置が停止しているのを定期巡回で発見、作動履歴を確認したところ、18日午前11時47分ごろから、約24時間停止していたことがわかった。
臭いのあるガスを送り、無臭のガスと順次入れ替わっていくという。
臭いのないガスが供給されたのは同社で初めて。
ガス漏れに気づかない恐れがあるため、ガス器具使用時に窓を開けて換気する必要があるが、同社が前橋、高崎市に市民への注意喚起を依頼したのは、発見から5時間後の午後4時半。
両市は同5時20分から防災メールを送信するととも、フェイスブックなどで周知に努めたが、初めて事態を知った市民からは「危機管理上、時間がかかりすぎる」との批判の声が上がった。
同社は「影響が及ぶエリアを確認するのに時間がかかった」と説明している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130920ddlk10020102000c.html
(ブログ者コメント)
安全のために臭いをつけているわけだから、臭いをつける物質が添加されなくなったら一大事。
付臭装置のシステムがどのようなものか分からないが、たとえば加臭物質の流量が設定値以下に低下したら警報を出すなど、なにか対策はとられていなかったのだろうか?
(2013年10月14日 修正1 ;追記)
2013年10月9日付で東京ガスHPに、トラブル原因などが下記趣旨で掲載されていた。
ガスを付臭し送出する設備において、9月末に予定されていた配管検査に向け、ガス導管上の電動バルブを一時的に閉止し、仮設配管を通じてガスを送出する訓練を実施した。
訓練実施中、当該電動バルブを閉止した時に、付臭ポンプを自動停止する制御が働き、付臭ポンプが停止した。
しかし、作業に携わった社員が当該制御を把握していなかったため、付臭ポンプが停止したことに気づかず、訓練終了後も付臭ポンプの稼働状況を確認しなかった。
また、未付臭ガスが送出されたことを知らせるアラーム機能を有していたが、当該アラームの設定がオフになっていたことから、発報しなかった。
その後、翌19日、社員が定期巡回点検時に付臭ポンプが停止していることを発見し、このたびの事象が明らかになった。
出典URL
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20131009-01.html
また、10月9日20時0分にNHK前橋から、下記の補足的記事がネット配信されていた。
東京ガスによると、この作業はこれまでほとんど行ったことはなく、作業を行った社員は臭いが付かなくなる仕組みを知らなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065146531.html?t=1381353214582
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。