2014年11月1日20時59分に読売新聞から、事故発生を伝える記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
1日午前3時10分頃、岩手県北上市相去町の東北自動車道下り線で、キャンピングカーが炎上し、乗っていた3人が死亡、3人が重軽傷を負った。
県警高速隊の発表によると、東京都江戸川区の男性(42)が運転しており、長男(3)、義母(62)の2人が死亡。次男(1)とみられる遺体も見つかった。妻(39)も重体、長女(5)は軽傷、男性も重傷を負った。
同隊によると、一家は、義母自宅に向かう途中だったという。
男性は消防に対し、「右前輪が破裂し、その後、火が出た」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141101-OYT1T50015.html
11月4日付で岩手日報からは、原因に関する図解付きの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
北上市相去(あいさり)町の東北道下り線で6人が死傷した1日未明のキャンピングカー火災で、ガソリンタンクの底に「板バネ」とみられる金属製の自動車部品が刺さり、路面に接触する状態だったことが3日、県警への取材で分かった。
摩擦で出た火花がガソリンに引火し、一気に燃え広がった可能性があるとみて、原因の特定を急いでいる。
県警などが1日行った実況見分で判明した。
県警高速隊などによると、タンクは右前輪の後方に備え付けてあった。
板バネは長さ48cm、幅7cm、厚さは最大1.7cm。
数枚を重ね合わせて車台と車軸をつなぐサスペンションの一部とみられる。
現場から約100m手前の路肩にも同様の板バネが落ちているのが見つかり、もともと連結していたとみられる。
主にトラックやバスに使われるが、キャンピングカーから脱落した板バネはなく、別の車両から脱落したか、荷台などから落下した可能性が高い。
キャンピングカーを運転していた男性は、「右前輪破裂後、その辺りから出火した」などと話していることから、落ちていた板バネを走行中に踏み一部がタンクに刺さったとみて、詳しい出火原因を調べている。
出典URL
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20141104_3
11月8日付で読売新聞岩手版からも、原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
板バネが、別の車の整備不良による「部品脱落」や「積み荷落下」による場合、道交法違反(整備不良、転落等防止措置義務違反)にあたる可能性があり、県警は所有車両の特定を急いでいる。
県警は、板バネが炎上の原因とは断定していない。
ただ、キャンピングカーの部品ではないとしており、青柳交通部長は5日の定例記者会見で、「走行中に(車体から)脱落したのか、トラックなどから落下したのか。(所有車両の)運転手に話を聞き、責任を問えるか判断したい」と語った。
道交法違反容疑も視野に、捜査を進める方針だ。
発表によると、板バネは長さ48cm。形状から、トラックなどに使われていたとみられる。
右前輪の後ろにあるタンクの底に刺さり、下端は路面に接していた。
消防によると、右前輪はバースト(破裂)していた。
運転していた男性にキャンピングカーを販売した「キャンピングカーパーク」(群馬県渋川市)の店長によると、車両はマイクロバスを改装したもので、車長約6m、高さ2m80cm、幅2m10cm。
板バネが刺さっていたガソリンタンクは鉄製で、二重層だった。
容量は107ℓで、路面からの高さは30~40cmほどだった。
店長は、「強度の高いタンクを突き破るのは通常では考えられない。高速回転するタイヤに板バネが巻き込まれ、激しい勢いでタンクに突き刺さったのではないか」と話す。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20141107-OYTNT50123.html
(ブログ者コメント)
この程度の大きさの板バネでは、夜間の高速走行中、認識できなかったのかもしれない。
認識できたとしても、急ハンドルを切るわけにはいかず、踏んでしまう可能性大だ。
ただ、踏んだにしても、タンクにさえ刺さらなければ・・・。
タンクが違う位置にある別の車が踏んでいたら、タンクに刺さっていたかどうか・・・。
偶然に大きく左右された事故の一つだと感じた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。