2024年10月31日23時11分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月30日午後11時ごろ、札幌市中央区北4西1の電気工事現場で、マンホール内でケーブルの張り替え作業をしていた札幌市白石区平和通12北、会社員秋山さん(男性、55歳)が倒れているのを同僚が見つけ、119番した。
秋山さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
札幌中央署によると、秋山さんは地下7メートルのマンホール内で1人で作業をしていた。
事故直前、地上の作業員に無線で「ケーブルの調子がおかしい」と伝えていた。
秋山さんは上半身を骨折しており、同署はケーブルの金具が当たった可能性があるとみて、死因を調べている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1082169/
10月31日11時24分にYAHOOニュース(HTB)からは、フックが頭に当たって死亡したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後11時ごろ、札幌市中央区北4条西1丁目で「50代の男性作業員がマンホールの中で心肺停止だ」と消防に通報がありました。
消防によりますと、男性作業員は地下およそ7メートルのマンホールの中でケーブルのはり替え作業中に頭にケーブルのフックがあたったということです。
男性作業員は心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと作業は数人で行っていたとみられ、警察は事故の原因などを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3cb80415f47538ae7bd5d1839374ecbb44f1e92
(ブログ者コメント)
ケーブル張替え工事がどのように行われるのか調べてみたが、情報は見つからなかった。
ただ、マンホールにケーブルを通す作業はドラム車とウインチ車を使うという、以下の情報は見つかった。
(関西電力HP)
地中送電設備の日常点検や設備改修の際には、マンホールに入る必要があるため、道路を占用して作業を行います。
今回の工事は、交通量の多い幹線道路の下に400メートルの電力ケーブルを通すというもの。
渋滞緩和のため、深夜に作業を終了させなければなりません。
・・・
作業は大きく分けて2つ。
1つ目は布設作業。
ドラム車に載せた電力ケーブルを反対側のマンホールまでウインチ車のワイヤーで引いていきます。
2つ目は接続作業。
すでに設置を終えている電力ケーブルとの接続を行います。
布設作業では、400メートルで重さ6Tもある電力ケーブルをたるみ無く傷つけず通すために、作業員同士の綿密な連携が欠かせません。
ドラム車とウインチ車の息を合わせた同時作業には、地上と地下のこまめな連絡はもちろんのこと、ベテラン操作員による繊細な力加減と精密な操作が求められます。
深夜1時、約3時間かけて400メートルの電力ケーブルが地中に通りました。
次に、すでに設置してある電力ケーブルとの接続を行っていきます。
接続に不要な部分を切断し、絶縁体の処理をしていきます。
ここで使用する道具はなんとガラス片。
ガラス片を用いて、ミリ単位で絶縁体の処理を行い、真円に削っていく様子はまさに熟練の技。
度重なる寸法チェックに徹底された傷、異物のチェック。
マンホールの中の限られたスペースで、電気を繋ぐために作業を進めていき、ついに接続が完了しました。
計算されつくした工程、徹底された安全対策。
一人ひとりが熟練の技を駆使してチームワークを持って作業に取り組み、夜間という限られた時間内で地中送電線が繋がりました。
https://www.kansai-td.co.jp/supply/initiatives/mission/underground-05.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。