2013年12月7日付で読売新聞岡山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山労働局が建設、製造など一定規模以上の事業所を対象にしたアンケートを行ったところ、回答した事業所の25%強が「安全担当部署の知識・経験不足」を、安全管理体制の懸念材料に挙げたことがわかった。
「安全担当者の人員不足」も2割近くあり、同局は「作業マニュアルの徹底や安全知識の共有を事業所内で進め、災害防止に努めてほしい」と呼びかけている。
アンケートは9月下旬、県内での労働死亡災害の増加を受け、従業員300人超の製造業や同100人超の建設業など103社に、安全管理体制や活動状況など59項目について尋ねる「自主点検票」を送付して実施。
締め切りの10月末までに、96社(回答率93%)から回答があった。
「安全担当者に権限を与えているか」「安全教育は実施しているか」といった15ある大問では、いずれもほぼ9割以上の事業所が実施しているとした。
一方、細かな質問になると、安全管理活動計画は全事業所で作成されているものの、「現場の意見が計画に反映されていない」が15%、「緊急時の対応マニュアルはあるが、訓練などを実施していない」が14%、「安全に関する再教育(5~10年に1度)を行っていない」は37%に上る結果が出た。
安全担当部署の体制については、「知識・経験の不足」が27%、「担当者の人員不足」が17%、「予算の不足」も13%あった。
また、現場や工場内に協力会社員がいるケースでは、「危険性に係る情報を知らせていない」が11%、「安全教育の指導援助を行っていない」が15%だった。
労働死亡者数は、昨年も倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所海底トンネル事故で作業員5人が犠牲になるなどして急増したが、今年は5日現在ですでに34人と、2005年に並んだ。
岡山労働局が緊急自主点検を求めた9月以降でも、9月2人、10月6人、11月3人と増え、今月もすでに1人が犠牲になっている。
同局によると、今年の労働死亡災害の多くが、事前に方法を決めないで行う「非定常作業」による事故。
アンケートでも同作業のマニュアル作成は、「その都度作成」を含め、75%にとどまっている。
高祖・健康安全課長は「作業前に今一度、作業の手順や方法が安全なのか注意深く確認し、『安全』を念頭に置いた行動を心掛けてほしい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20131205-OYT8T01336.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。