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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016121050分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

(今回の情報で過去のコストコ記事タイトル修正忘れに気付き、修正した)

 

東京地検が異例の再捜査を始める「コストコ多摩境店」(東京都町田市)の駐車場スロープ崩落事故。

業務上過失致死傷罪で起訴され無罪が確定した1級建築士Tさん(70)は、真相解明に期待する一方、振り回された捜査に疑問も感じている。

 

1月下旬、Tさんは、石川県野々市市にある自身の建築事務所で、新しい設計の仕事に取りかかっていた。

 

東京高裁で無罪判決を受けてから約1カ月。

「幸い、仕事は減らなかった。設計ミスではなく施工ミスだと説明し、取引先は分かってくれたが、検事は理解してくれない。誰かを起訴しないと都合が悪く、私が一番起訴しやすかったのだろう」

 

同店の設計に関わったのは、15年前の2001年12月。

知り合いのコストコ担当者から、「当初の設計では、工期も費用も間に合わない。設計を引き継いでほしい」と依頼された。

 

着工予定まで1カ月ほどで、一度は断ったが、「前任者がつくった設計図を手直しするだけでいい。他の設計者との協議もしなくていい」と言われ、引き受けたという。

 

11年3月の東日本大震災で事故が起きて2日後、現場を見て唖然とした。

建物とスロープをコンクリートでつなぐ一体構造の設計にしたはずなのに、接合部はきれいに分断されていた。

「設計通りに施工されていない」と感じた。

 

「まさか起訴されないだろう」と、警察や検察の取り調べは1人で対応した。

起訴されて初めて、地元の弁護士に依頼。

公判が始まり、弁護人が「設計のどこが間違っているのか」と重ねて説明を求めると、検察は、当初の起訴内容を変更した。

 

主任を務めた細見弁護士は、「検察は、本来起訴すべき相手を間違えた。訴因変更の段階で捜査をやり直すべきだった」と指摘する。

 

今年2月の一審は有罪判決。

その日の夕方、ともに事務所を切り盛りしてきた妻が倒れた。

病床で「無一文になってもいいから闘って」と言い続けていたが、一度も退院することなく、6月に亡くなった。

「無罪を報告できず、一生の心残り。検察は正しい捜査をしてほしい」と話している。

 

 

業務上過失致死傷の罪に問われた被告が無罪になるケースが目立つ。

原因や過失の特定が難しい一方、遺族からは真相解明と処罰を求められ、難しい捜査を迫られることが背景にある。

 

スロープ崩落事故の捜査は迷走した。

東京地検立川支部は、当初、Tさんの設計に過失があるとしたが、初公判後に弁護人の指摘を受けて起訴内容を変更。

他の担当者に設計内容を適切に伝えなかった配慮義務違反を問う内容にした。

 

東京高裁はTさんを無罪とする一方、それ以外の担当者の責任に触れた。

 

 

東京都港区で、2006年、高校2年生がシンドラー社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故では、東京地裁は、業務上過失致死罪に問われた保守点検会社の幹部らを有罪とする一方、シンドラー社元課長は「事故を予測できなかった」と、無罪にした。

 

札幌市で10年に認知症高齢者向け施設が全焼し、7人が死亡した火災でも、業務上過失致死罪に問われた運営会社代表に、札幌地裁が無罪を言い渡した。

「原因が特定できない」という理由だった。

 

ある検察幹部は、「複数人が関係する事故は、過失責任の認定が難しい。事故原因の特定も専門家の鑑定に頼る部分があり、意見が分かれることが多い」と話す。

 

一方、業務上過失致死傷事件に詳しい山本憲光弁護士は、「個人にしか罰を科せられない同罪の限界がある」と、問題提起する。

警察や検察の捜査で明らかになる事実が多い一方、処罰をおそれて、関係者が口を閉ざすことも多いという。

 

「真相解明や遺族、社会の納得のためには、企業などの法人を処罰できるようにするとともに、捜査対象者個人の刑事免責を可能にすることも検討する必要がある」と話している。

 

 

 <コストコ事故> 

 

東日本大震災で、震度5弱から5強の揺れがあった東京都町田市の「コストコ多摩境店」で、建物本体と鋼板で接合されていたスロープが崩落し乗用車3台が下敷きになり、夫婦2人が死亡、6人が負傷した。

 

2013年12月、東京地検立川支部は、接合部の設計に問題があったとして、構造設計を担当した1級建築士を起訴。

一審・東京地裁立川支部は有罪としたが、東京高裁は、今年10月、逆転無罪を言い渡し、確定した。

 

出典

「検察は正しい捜査を」 コストコ・スロープ崩落、無罪の建築士

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12699574.html?rm=150

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

コストコ事例については、本ブログで数件、情報を掲載しているが、今回の情報で、東京地検が異例の再捜査に乗り出した意味が、より理解できた。

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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