2015年4月28日0時3分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省は27日、建物の外壁に取り付けられた広告看板の緊急調査で、全国1516棟に「落下の恐れがある」との結果を公表した。
2月に札幌市でビルの外壁から看板の金属製部品が落下し、通行人が大けがをした事故を受けたもの。
埼玉県161棟、北海道148棟、神奈川県121棟の順に多かった。
対象は、都市部や大規模地震の際の避難路沿いなどにあり、地上3階以上で築10年以上の建物。
自治体が壁への取り付けや金具の腐食状況などから危険性を調べ、4月10日時点での報告状況を国交省がまとめた。
それによると、外壁に広告看板がある建物は全国で7万1542棟あり、うち4万8204棟で調査を終えた。
自治体が「落下の恐れがある」と判断したのは1516棟。1036棟で建物所有者らに是正指導をしたが、改善済みは162棟にとどまる。
なお2万3338棟が調査途中で、落下の恐れがある建物数は増える可能性がある。
一方、国交省の担当者は、「落下の恐れといっても、本当に危険な建物から、金具のサビまで程度には幅がある」と説明する。
全国最多の埼玉県は、「札幌のような事故を起こしてはならないと、丁寧に調査した」(建築安全課)としている。
国交省は27日、自治体に引き続き調査と対策を進めるよう要請。改善状況は定期的に公表する。
さらに建物からの部材の落下事故は、同省への報告分だけで2010年12月~15年3月に46件あった。
内訳は、壁・タイルなどが28件、天井11件、広告看板が5件、テラス2件となっている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH4W5DGQH4WUTIL027.html
(ブログ者コメント)
札幌のビル看板落下事例は下記参照。
2015年2月22日掲載
2015年2月15日 北海道札幌市のビルで看板部品が落下し通行人の女性が重体、3時間前にも別の部品が落下したが対応せず、過去の点検は目視だけで報告しない年も (1/2、2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4636/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4637/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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