2015年4月28日付で読売新聞秋田版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙北市の温泉にある源泉近くで先月、市企業局職員ら3人が死亡した事故で、仙北市は27日、事故を教訓にした「温泉事業安全作業マニュアル」を作成したと発表した。
作業時、ガス測定器と防毒マスクの携帯・使用を徹底し、安全確保の作業チェックシートも盛り込んだ。
市は来月、専門家ら第三者による事故調査委員会を発足させることも、明らかにした。
仙北市企業局では従来、担当者間だけで作業の安全管理の方法を引き継いでいたという。
マニュアルはA4判29ページ。
第1章で硫化水素の基礎知識や危険性を説明し、第2章で市職員や委託業者を対象にした作業管理の方法を示した。
第3章で温泉利用施設側の対応をまとめ、第4章は緊急時連絡先などの資料編とした。
職員や委託先の作業員を対象にしたチェックシートには、「換気」「ガス濃度測定」「マスク装着」など24項目を列記し、チェック欄も設けた。
委託先に任せきりにせず、市が定期的に作業現場をパトロールする。
一方、事故調査委員会のメンバーは6人。
火山が専門の東京工業大・野上健治教授ら2人を専門委員として招き、残る委員4人には、県、消防署、民間企業、温泉利用施設から加わってもらう。
事故原因と安全対策を取りまとめ、8月中の報告書提出を目指す。
記者会見で門脇市長は、「(死亡した)3人は命をかけて警鐘を鳴らしてくれた。同じ事案を引き起こしてはならない」と、再発防止を誓った。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20150427-OYTNT50531.html
(ブログ者コメント)
事例は下記参照。
2015年3月24日掲載
2015年3月18日 秋田県仙北市の温泉で源泉の湯量調節のため雪穴の中で配管の空気抜き作業中、硫化水素中毒で2人が倒れ、救出しようとした人とあわせ3人が死亡 (第1報、第2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4716/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4717/
※関連記事URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6014210631.html?t=1430168311677
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。