2015年8月10日18時22分にCNNから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
米コロラド州で環境当局の作業員が鉱山から出た排水を誤って川に放出する事故があり、同州ラプラタ郡のデュランゴ市は10日までに、非常事態を宣言した。
米環境保護局(EPA)によると、同州南部で5日、廃坑になった鉱山から出た推定約3785m3の汚水がアニマス川に流出した。
川の水は濁った赤茶色に染まり、EPAは地元住民対して、川に近付かないよう呼びかけている。
EPAはこの日、デュランゴ近郊にあるゴールドキング鉱山から汚水をくみ出して処理する作業を予定していたが、重機を使った際に手違いで汚水が流出し、アニマス川に注ぐ小川に流れ込んだという。
汚水はそれまで、鉱山付近の貯水場に貯めてあった。
州の公園野生生物保護当局によれば、陸上に生息する野生生物への影響は最小限に抑えられる見通し。
しかし、魚類は水質の変化による影響を受けやすいという。
当局によると、排水には鉄や亜鉛、銅を中心とする重金属が含まれていると見られる。
赤茶色の流れはコロラド州南部を経て、アニマス川がサンフアン川と合流するニューメキシコ州との国境付近にまで達した。
週末にかけて現場を視察したニューメキシコ州のマルティネス知事は、CNN系列局KRQEの取材に対し、「言い表すことさえできない規模だ」と絶句した。
アニマス川沿いに住む住民は汚染水のために井戸が使えなくなったと訴え、「川を見て泣いた」と話している。
出典URL
http://www.cnn.co.jp/usa/35068640.html
8月11日12時59分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事が掲載されていた。
アメリカ西部コロラド州シルバートンにある閉鎖された鉱山で、5日、汚染水の処理を行っていた環境保護局の職員が機械の操作を誤って坑道に穴を開け、貯蔵されていた汚染水が近くの川に流れ出した。
環境保護局などによると、流れ出した汚染水はおよそ1100万kℓで、ヒ素や鉛などの有害物質を大量に含んでいるという。
地元のメディアの映像では、川の水が黄色く濁った様子が映し出されている。
汚染水は160km以上にわたって下流域に広がり、すでに隣のニューメキシコ州とユタ州に達したという。
コロラド州は10日、非常事態を宣言し、住民や観光客に川で泳いだり、井戸水を飲んだりしないよう呼びかけている。
また州政府は、汚染水の回収作業を急ぐとともに、住民の健康や、自然環境に対する影響について詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150811/k10010185921000.html
8月12日11時17分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境を守る任務が裏目に出たEPAのマッカーシー長官は、「痛恨の極み」と陳謝した。
EPAや米メディアによると、同州南部のゴールドキング鉱山で今月5日、鉱山の汚染状況を調べていたEPA職員らが掘削機を使ったところ、坑道内にたまっていた水が一気に流れ出た。
鉄や亜鉛のほか有毒なヒ素や水銀などの重金属を含むとみられ、近くのアニマス川などへの流入量は推計で25mプール30杯分ほどにあたる1千万ℓ余に達したという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH8D1T39H8DUHBI003.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。