2019年6月17日19時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都葛飾区は17日、同区立上平井小学校(西新小岩4丁目)でプールの授業の準備中、教員が誤って塩素ガスを発生させる事案があったと発表した。
区によると、同日午前7時半ごろ、プールの水を殺菌するために濾過器に塩素を入れるはずが、教員が誤って、プールの水を中和するための無水炭酸ナトリウムを投入したという。
ミスに気付いてすぐに塩素を入れたところ、化学反応が起きて塩素ガスが発生したという。
この教員と現場にかけつけた別の教員の計6人が目や鼻に痛みを訴える軽傷を負った。
児童は校舎内にいて無事だった。
消防が駆けつけ、濾過装置のある機械室の空気を入れ替えて塩素濃度を下げ、約3時間後の午前10時15分に塩素ガスの発生が止まったことを確認したという。
同校では、この日からプールの授業が始まる予定だった。
出典
『プールの授業準備中、塩素ガス発生 教員6人が軽傷』
https://www.asahi.com/articles/ASM6K4T7PM6KUTIL01L.html
6月17日13時47分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前8時まえ、葛飾区の上平井小学校のプールの機械室で、授業の準備をしていた副校長ら教員6人が目や鼻の痛みを訴え、消防に通報した。
消防が調べたところ、機械室には塩素ガスが発生していたため、3時間余りにわたって児童などにプールの周辺に近づかないよう呼びかけた。
教員6人は病院で手当てを受けたが、いずれも症状は軽く、児童は校舎内にいたため、症状を訴える子どもはいないという。
区の教育委員会によると、この小学校では17日からプールの授業が始まる予定で、教員はプールの水を浄化する装置に塩素を投入するところを、誤って塩素の濃度を調整する別の薬剤を投入し、すぐに誤りに気づいて塩素を投入したという。
その結果、化学反応が起きて塩素ガスが発生したとみられるという。
葛飾区教委は、「薬剤が適正に取り扱われるよう、指導を徹底していきたい」とコメントしている。
出典
『小学校のプールで塩素ガス発生か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190617/0031354.html
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、プールの水は一般的に、濾過機を通した後、下流の滅菌器に塩素剤などを投入して浄化している模様。
そこから考えると、塩素(塩素剤だと思われる)を投入した先は濾過機ではなく、滅菌器だと思われる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。