2019年6月29日12時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前4時15分ごろ、長野県南木曽(なぎそ)町田立のJR中央線「島田トンネル」内でレールを締結する装置を取り換える工事中、作業員が樹脂と硬化剤を混ぜたところ炎が上がり、天井のケーブルが燃えた。
当時、トンネル内では18人が作業しており、このうち2人が煙を吸うなどして重軽傷を負った。
JR東海や消防によると、重傷は煙を吸い込んだ18歳の男性で、軽傷は右腕にやけどを負った46歳の男性。
火災は約6時間半後の午前10時半すぎに鎮火した。
この影響で、中央線は中津川(岐阜県中津川市)~野尻(長野県大桑村)間で運転を見合わせ、この日午後3時までに長野、名古屋両駅を出発する特急「ワイドビューしなの」の上下計18本が運休したり、運休が決まったりした。
出典
『JR中央線トンネルで天井ケーブル燃える 2人重軽傷 特急が運休も 長野』
https://mainichi.jp/articles/20190629/k00/00m/040/077000c
6月29日11時3分に岐阜新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、溶剤を混ぜてレールを補強する部材を作っていた男性作業員(18)が口内をやけど、別の男性作業員(46)が右腕にやけどを負った。
他に作業員16人がいたが、無事だったという。
トンネル内に煙が立ち込めたが、同9時半ごろ収まった。
JR東海によると、現場は坂下駅から北に約5kmのトンネル。
委託を受けた建設会社が作業をしていた。
出典
『JR中央線のトンネル内で火災 作業員2人けが』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20190629/20190629-151848.html
6月29日16時13分に中日新聞からは、小規模爆発に言及した下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネル内のケーブルの一部を焼き、同日午前10時40分ごろに鎮火した。
男性作業員(18)が気道などのやけどで重症、別の男性作業員(46)が腕に軽いやけどを負った。
警察や消防などによると、作業員ら約20人がレールとレールをつなぐ装置の取り換え作業をしていたという。
警察は、作業に必要な溶剤を混ぜている際に小規模な爆発が起きて出火したとみて、詳しい原因を調べている。
トンネルは全長約2.5kmで、現場は西側から約1.2kmの地点。
JR東海によると、中央線は中津川(岐阜県中津川市)~野尻(長野県大桑村)間で運転を見合わせ、代替バスを運行している。
JR東日本長野支社によると、同日午後1時半時点で、名古屋~長野間の特急しなのの上下各12本が運休となり、乗客4000人に影響した。
出典
『長野・南木曽のJR中央線島田トンネルで火災 作業員2人が重軽症』
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019062990122610.html
(ブログ者コメント)
硬化剤を使用中、あるいは廃棄時に発火・爆発した事例は、本ブログで過去に何件か掲載スミ。
その中で、今回の事例と関係ないかもしれないが、硬化剤と促進剤を直接混合すると発火して危険という情報を紹介している。
2012年10月31日掲載
『2012年10月24日 高浜原発原子炉補助建屋で、塗装で余った固化剤と促進剤を廃棄のため混ぜたところ発火、けが人なし (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2406/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。